北海道Office With Youのナオキです。筆者はしばしば、市場は論理的に、そして冷静に動くというスタンスを取ってきました。

 しかしそれは、あくまでテクニカル上の動きのことであって、市場センチメントは考慮していません。市場センチメントはしばしばファンダメンタルと同列に語られることが多いですが、どれほどまでに投資家のセンチメントは相場に影響を与えるのでしょうか。

 

▶︎市場センチメントとは

 いかに優れた投資家であっても、人間である以上、強い心理基盤を持っています。従って為替相場はそのファンダ的な事象によりしばしば動揺します。

 最たる例は、重要な経済指標が発表された直後、方向感のない大きな動きを見たことがある方も多いかと思います。

 市場センチメントは、市場の先行きにポジティブであれば、強気派はより一層を買いを進めることになります。一方、市場がネガティブであれば、より売りが進むことを意味します。

 

▶︎市場センチメントとファンダメンタルズの違い

 市場センチメントとファンダメンタルズは、しばしば同列で語られることが多いのですが、両者には明確な区別が付きます。それは時間軸です。センチメントは短期的に相場を動かすのに対し、ファンダメンタルズは比較的長期に渡り相場を動かします。

 従って、長い期間での取引を行う場合は、中央銀行の政策金利の変更や経済政策に注意を払う必要があります。逆に市場センチメントは移り変わりが早いため、こまめな情報の更新が重要となってきます。

 

▶︎市場センチメントの把握の仕方

 株取引の場合、現在のセンチメントを把握するのには出来高が有効です。所謂ボリュームゾーンです。しかし、FXの場合、買いと売りが混在するため、単純な出来高で比較することは出来ません。従ってFXにおいて市場センチメントを分析する場合、MFIやOBVといった手法が取られることが多いです。

 

▶︎後記

 如何でしたか?市場センチメントは、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析と並んで、決して無視することの出来ない分析です。どれかの手法に偏っても、上手な立ち回りをすることは困難です。バランスよく情報を得てエントリーすることが、FXで勝つために重要なことかと思います。