まず、わたしの撮影の大きな特徴は、
時間をかけて枚数をたくさん撮ること。
一般に、ポートレイト撮影を写真やさんですると、
５０枚くらい撮影して、その中から選ぶ、と
いうスタイルが多いかなと思いますが、
わたしの撮影は、５００枚から８００枚くらい撮ります。
なんでかっていうと、
やっぱりプロのモデルではない人が
カメラの前にたつと、最初はどうしても緊張するんです。
それは、誰でもです！
で、とりあえず、と撮っていくと、
だんだんほぐれてきてその人らしさが出てくるのが
２００枚くらいからなんですね。
で、だんだんスイッチが入ってくる。
こちらも、撮られているかたも。
それは別の言葉でいうと、
「その気になる」ってことなんです。
この「その気になる」って、一般的に
避けられている概念のような気がします。
特に、日本という国では。
「その気になっちゃって」みたいに
悪い意味で使われるほうが多いでしょ？
でもね、わたしはこの「その気になる」って
すごくいいことだと思っていてね。
わたしは、世の女性がみんな、
「自分って、すっげーイケてて魅力的！」って
思ってたら世界平和になると思ってるの。
だって、自分のなかで自分が一番イケてても、
それって誰にも迷惑じゃないし、
みんながそう思ってれば、
すごいみんなニコニコじゃない？！
（ちなみに私も、世界で自分がいちばんイケてると
思っております（笑））
そういう意味で、どんどん女性には
「その気」になってほしいんです。
（男性もだけど）
その「その気になるスイッチ」が入るのに
大体平均的な枚数が２００枚くらい。
で、「その気」になったときになにが起こるかというと。
これね、にわかに信じられないと思うんですけど、
みなさん、ものすごーく
「キレイになる」んですよ！！！！！！
（これは声を大にして言いたい）
わずか２～３時間の撮影時間のあいだにね。
不思議でしょ？同じ人間なのに。
でもね、
「自分って、けっこうキレイかもしれない」
って思ったときってね、
人間、ほんとにその美しさが中からスパーク
してくるんですよ。
言い換えれば、それは「自信」というものかもしれない。
自信を持ち、そして自分のことを好きになったとき、
人間って変わるんです。
それを、撮影というツールで
引き出すのがわたしのポートレイト撮影なのです。
だから、
５００枚くらい撮って
最初と最後の写真を見比べてみると、
おなじ笑顔でも全然違うんです。
最初はそれこそ
「いつもの、自分が見たことのある笑顔」
なんだけど、
最後のほうになると、みなさんすごく
いい顔になって、美しく輝いているんです。
中から光ってるんです。
でも、それってね、そのかたが「変わった」
のではなくて、
「そのかた本来の輝きが表出した」と
いうことだとわたしは感じています。
もう、それを見せていただくと、感動しますね。
ありがたいな～、こんな仕事させてもらえて、って
思います。
この仕事をさせてもらえるのは、
わたしがたまたま「写真」というツールを持っていることと
もうひとつ、わたしの特性として
「相対しているひとがなぜか心を開いてしまう」
ということがあると思います。
それは自分では知らなくて、
人に指摘されてわかったことでしたが、
皆さんおっしゃるのが
「yukko＊さんの前だと、すごくラクでいられる」
「yukko＊さんといると、なんでもしゃべってしまいたくなる」
というようなこと。
わたしはなんもしてないのだけど、
なんかそういうふうに感じてくださるようなのです。
そのふたつが合わさって、
わたしのポートレイトを形作っているのだと思います。
そして、だからこそ、
それが、「ご神事」なのかもしれません。
（「ご神事」の一件についてはこちら→★ ）
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