渋谷区と新宿区の境界で働く社会保険労務士(社労士)・行政書士 洲崎佳美の感じたこと -1069ページ目

夜行観覧車

渋谷区と新宿との境界虹社会保険労務士(社労士)・行政書士のすさきキラキラです


湊かなえさんの夜行観覧車本を読みました


湊さんは、告白本のヒットで、一躍時の人になりましたね


本も映画も話題になりました



この本の装丁はとても素敵合格


黒いバックに夜行観覧車の絵


本に綴じ込まれたピンクと黄色の2本の紐


たいてい本に綴じ込んである紐は1本なのに、2本の意味は何?と思いつつ、読み始めました



舞台は、ひばりが丘という丘の上にある高級住宅街


ひばりが丘でエリート医師が、その若く美しい妻に殺されるというセンセーショナルな事件が起こります


事件の起こった高橋家と、そのすぐ近くに住む対照的な遠藤家


遠藤家は、一般的なサラリーマン


高級住宅地に狭い土地を背伸びして購入


高級住宅地に移り住み、娘を私立の女子高に入学させたいと願うものの、娘は入試に失敗し、それ以後、家庭内は荒れた状態に。。。


一見幸せそうなエリート一家で考えられない事件が起こったとき、対照的な遠藤家の人たちは何を思うか.。。。

 


本の記述に、こうありました


巨大観覧車が近い将来できる


観覧車に乗って坂の上も下も見ることができる



この本のタイトルには、深い含みを感じます


坂の上も下も同じ空気が流れ、同じ空が見えるけれど、人間の心の中には大きな隔たりがある


エリートだとか、高級住宅地だとか。。。


そんなことで、心を消耗させてしまっている


憧れをもって丘の上を眺めても、実際、丘の上に行って幸せになれるとは限らない



湊さんは、心の暗部を描くのがうまい


読んでいて、ことのほか嫌な気分がダイレクトに伝わってくる


人は100%善人もいなければ、100%悪人もいない


みんなどこかまっとうで、みんなどこか変



告白の最後は、言葉を失ってしまうような結末でした


この本の結末は、突き抜けるほどの希望ではないけれど、一筋の明かりが見えたように思いました



最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたブーケ1