夜行観覧車
渋谷区と新宿との境界
社会保険労務士(社労士)・行政書士のすさき
です
湊かなえさんの夜行観覧車
を読みました
湊さんは、告白
のヒットで、一躍時の人になりましたね
本も映画も話題になりました
この本の装丁はとても素敵![]()
黒いバックに夜行観覧車の絵
本に綴じ込まれたピンクと黄色の2本の紐
たいてい本に綴じ込んである紐は1本なのに、2本の意味は何?と思いつつ、読み始めました
舞台は、ひばりが丘という丘の上にある高級住宅街
ひばりが丘でエリート医師が、その若く美しい妻に殺されるというセンセーショナルな事件が起こります
事件の起こった高橋家と、そのすぐ近くに住む対照的な遠藤家
遠藤家は、一般的なサラリーマン
高級住宅地に狭い土地を背伸びして購入
高級住宅地に移り住み、娘を私立の女子高に入学させたいと願うものの、娘は入試に失敗し、それ以後、家庭内は荒れた状態に。。。
一見幸せそうなエリート一家で考えられない事件が起こったとき、対照的な遠藤家の人たちは何を思うか.。。。
本の記述に、こうありました
巨大観覧車が近い将来できる
観覧車に乗って坂の上も下も見ることができる
この本のタイトルには、深い含みを感じます
坂の上も下も同じ空気が流れ、同じ空が見えるけれど、人間の心の中には大きな隔たりがある
エリートだとか、高級住宅地だとか。。。
そんなことで、心を消耗させてしまっている
憧れをもって丘の上を眺めても、実際、丘の上に行って幸せになれるとは限らない
湊さんは、心の暗部を描くのがうまい
読んでいて、ことのほか嫌な気分がダイレクトに伝わってくる
人は100%善人もいなければ、100%悪人もいない
みんなどこかまっとうで、みんなどこか変
告白の最後は、言葉を失ってしまうような結末でした
この本の結末は、突き抜けるほどの希望ではないけれど、一筋の明かりが見えたように思いました
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました![]()