コロナの影響でクラス閉鎖などがまた相次いでいます。皆さまは大丈夫でしょうか、、マママでもマスクや手指の消毒などさらにしっかり対策して乗り切りたいところです。 

 

 さて、今回は問題行動の一つである「物を投げる」への対処についてご紹介します。 

 

 子どもが物を投げて困った経験がある方は多いのではないでしょうか? 去年から来たYくん、この第一人者?と言えるほど投げまくっていました。その度にお父様が「おう~!」と言って注目をします。今年はもう週に一回かるか無いかになりました(^^)/  
 
 おもちゃ、食べ物、大人の持ち物や電子機器……と、身の回りにはその気になれば投げられるものが沢山あります。投げると壊れたり、周りの人に怪我をさせたり、場合によっては事故につながる危険もあります。 

 

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自動的に生成された説明 

 

 一方のTくんは訓練室でおもちゃや教材を投げ始めました。投げた後それを指差して「ほら」と言わんばかりにスタッフやお母さんをチラッと見ます。ここで最初に気を付ける点は、投げたものをすぐに取りにいかないことです。マママのHPでも書いてるABC分析を行うと、 

 

   面白くない(訓練中=状況)→物を投げる(行動)→大人が取りに行く(結果) 

 

という流れになってしまいます。投げたら大人が動くのがより面白いとなれば、物を投げる行動はずっと続きます。ですので何か投げても無反応で、何事もなかったかのように訓練などそのときにやっていたことを続行します。投げても面白い結果(強化子)を得られないようにするのです。大体はこれで消去されますが、、 

 

 Tくん(三歳)の場合は中々減らなかったので、「とってきて」と投げたものを自分で机の上に戻させるようにしました。罰の一種 (負の強化子) ですが、投げた後に一呼吸おいてから指示し、勝手にどこかへ行ったり再度投げたりして遊ばないように注意します。面白い反応が得られない上に、つまらない動作(拾って戻す)をしなければならなくしたのです。教材を投げるたびに、この対応を淡々と続けました。 
 

 やがてTくんは訓練中にほとんど投げなくなりました!休憩中におもちゃを投げる行動がまれにまだ出ますが、一緒にいるお母様に同様な対処を学んで頂いています。毎回何度も投げていたときより回数は激減しています。大人の粘り勝ちです(*^^)v 
 
 罰は罰でも決して叱りません、大人は壁になるようなものですね。 
 

 大人が毅然と対応を始めうとしばらくは投げる頻度が高まるような反応、「今までとちがうじゃないか!」っと消去バーストが起こるかもしれませんが、これも根気強く続けていけば徐々に減っていきますね。 
 

 ここは負けずに頑張っていきましょう!(^^)/                            (あ) 

 

 投げてもいい時に投げようネ!!