先日、東京駅近くの会場で行われた、
中小企業のためのBCP(事業継続計画)セミナーに参加しました。
そもそも、BCPとは何か?というお話から、
行政書士が関わって、BCPを策定した事例の紹介、
パネルディスカッションが行われました。
BCPとは、単なる災害対策計画ではありません。
天災やテロ等の緊急事態に直面した時に、
従業員等の生命と会社財産を守ることはもちろんのこと、
企業の中核事業を中断させず、速やかに復旧させることにより、
企業の収益ダウンを最小限に食い止め、更には収益を早期に元に戻し、
従業員の解雇等の事態に陥らない為の備えでもあります。
これは策定するだけではなく、日頃から緊急事態を想定した訓練を行い、
計画を更に検討しブラッシュアップしていくことが必要です。
従来の防災計画との大きな違いは、
①自社被害の最小化を目的とするのに対して、事業継続による企業価値の維持であること
②対応可能な危機を前提にしていることに対して、あらゆる危機を前提にしていること
③想定される被害に網羅的に対応するのに対して、中核業務の継続が重点項目であること
④業務再開目標時間は抽象的であることに対して、業務再開目標を設定すること
です。
そもそも、企業の中核業務とは?と検討することは、中小企業の場合は特に、
社長の理念、理想と関係することも多く、単純に決めていけることではありません。
ヒアリング能力はもちろんのこと、そもそも人間と人間のコミュニケーション力が
重要な要素だと思いました。
では、また。