Office Sabby 活動報告 不登校の子どもとはよく話し合おう(2017.11.23) | 【不登校・ひきこもりの訪問支援】office sabbyのブログ

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Office Sabbyです。

 

 

 

11月もすでに後半を過ぎまして、だいぶ寒くなってまいりました。

 

サブリナもちくわクッションにくるまってぬくぬくしております。

 

 

ぬくぬくとしていて大変羨ましい。

 

 

 

 

さて、ここ1~2週間は不登校やひきこもりの家庭訪問に行くことが多かった。

 

不登校のケースでは、家庭訪問に行った子どものうち、何人かを学校に呼んで話をすることができました。

 

なかにはいつ以来かわからないぐらい久しぶり(1年ぶりって言ってたかな?)に学校に来てくれた子もいました。

 

学校に来られることが良いことかどうかは別にして、たとえ少しでも学校に来る気になってくれて良かったと思います。

 

 

私はいろんな立場、肩書で仕事をしているので、

 

SSWとして学校側の立場に立つと、子どもたちにはぜひ学校に来てほしい

 

でも、ひとりの大人として考えてみると、別に学校に来るだけが人生じゃないしちょっとぐらい休んでも良いよ、とも思う

 

一方でひきこもりの支援者として考えたら、やっぱり不登校はできるだけ早く解消して長引くことのないようにしてほしい

 

と、いろんなふうに考えてしまいます。

 

 

 

でも大事にしたいのは

 

本人はどうしたいか

 

ということ。

 

いろいろ浮かんでくる私の考えは私のものです。不登校の子どもの考えではありません。

 

これがごっちゃになると理解し合えなくなる。だから私はできるだけ本人に聞くようにしています。

 

例えば中3の子には

 

<進路のこととか考えると学校には来た方が良いと思うけど、ぶっちゃけ君はどう思う?>

 

みたいな感じで。すると経験上、正直に聞くと正直に答えてくれることが多いです。

 

で、ここまでは結構誰でもやってます。

 

 

 

で、ここからなんですけど、

 

本人はどうしたいかを聞くときにもっと大事なのは

 

どこまで頑張れるかを決める

 

ということ。これがキモです。こっちの方が大事。

 

 

 

今の最大限を10点とすると12点ぐらいまでやってみようよ。

 

今のあなたの12点というのはどのへんになるかな?と話をします。

 

例えば学校に行ってみたら、と話した時に

 

「いや。絶対に行かへん」という子もいるし、「行った方が良いのはわかってるけど、なんか行かれへん」という子もいる。

 

絶対行かないという子には無理強いはしません。本人の意思は尊重したうえで、でもこちらの要求も聞いてもらいます。

 

「ほな学校行くのはやめとくけど、家庭訪問には来るで。絶対来るで」という感じ。

 

これがその子にとっての12のライン。関わりは切らないようにします。

 

で、ちょっとでも行った方が良いとか、行こうかなという気持ちがある子にはどうしたら学校に行きやすいかを相談します。

 

みんながいない時間なら来やすい?

 

給食だけでも来てみたら?

 

図書館の本を借りに来たら?タダやで?

 

制服が嫌やったら私服でもいいよ。

 

こんなふうにして12点のラインを探ります。

 

この話し合いがすごく大事。こうやって話し合っていると、子どもたちは自然とこちらを信頼してくれるようになるから。

 

この人が言うんだったら、ちょっと学校行ってみようかと思ってくれたらすごくうれしい。

 

 

 

不登校の子たちにとっては学校に来ることだけでも大変なことです。

 

学校に来ることだけでも15点、20点ぐらいになる。

 

だからこそこうやって相談しながら一緒に歩んでいく姿勢が大事だと思います。

 

学校の先生には<学校に来るだけでもいっぱいいっぱいだからなるべく負荷はかけないでください。代わりによう来たなあと声をかけてやってください>とお願いします。

 

最近の先生は実際にそうやって接してくれます。

 

で、それを何回か繰り返していると、自発的にちょっとずつ学校に来られるようになります。

 

前は12点だったことが徐々にハードルが下がって10点になる感じ。

 

そしたら12点のハードルが少し高くなるので、徐々にできることが増えていきます。

 

そこまでいったら私の仕事は終わり。あとは学校にお任せします。

(不登校は他にもいっぱいいるし、任せないと次にいけなので)

 

 

 

不登校の子どもと関わるときに、登校刺激をしても良いかどうかが問題になります(特に先生と話をする場合)。

 

『どこまでできるか探し』は間違いなく登校刺激ですが、単純に「学校においでよ」と言わないぶんだけ丁寧なやり方だと思います。

 

一緒に考えることで生徒側も学校側も妥協点を探すわけですから、お互いに歩み寄るという姿勢が必要になります。

 

そうやって『どこまでできるか探し』をしていると、自然に学校に来ることが前提の話し合いになります。

 

学校に来るために話し合っているわけですから、刺激もなにもありません。頭の中が勝手に登校モードになります。

 

学校には行かないという場合でも、関わりは途切れないようにするので、ゴールが学校ではないというだけで基本は同じです。

 

 

 

とまあ、いろいろ書きましたが、こんなふうにしていると、不登校の子でも結構学校に来てくれるようになります。

 

そんなに難しいわけではないので、お困りの方はぜひお試しください。

 

ただし、当事者の親御さんがこれをやろうとすると、子どもさんははじめから話に乗ってくれない場合が多いので、やめといた方が良いかも。それより適切な支援者(学校関係者、SC、SSWなど)に関わってもらう方が良いと思います。

 

 

 

で、まわりにそんな支援者がいないという方はOffice Sabbyにご用命を。

 

℡ 080-6136-5560

Mail officesabby@yahoo.co.jp

 

です。

 

お知らせでした。(∀`*ゞ)エヘヘ

 

 

 

来週は東京で研修だ!わーいわーい!

一人旅だ!わーいわーい!

帰りは新幹線でルービーとシウマイ弁当だ!わーいわーいわーい!

 

 

Office Sabby代表

貞本範之