行政書士になりたい方向けのお話です。どちらかというと、試験合格後や登録後のお話で、今回は長文になります。

世の中には「◯◯の勉強会」「△△研修会 」が山のように溢れています。

大きく分けると、
「行政書士会が運営しているもの」
「行政書士の有志の研究会や個人、法人が行うもの」
「行政書士以外の個人やグループが行うもの 」

自分が参加したいものすべてに参加していては、体も資金も持ちません(笑)

それぞれの少し特徴を申し上げたいと思います。

基本的に、行政書士や行政書士事務所の補助者のみの参加。多くの場合、自県の行政書士がメイン。費用は無料、もしくは比較的良心的。

行政書士会からのお知らせ、ホームページ等で告知している。人気講座は定員に達すると締め切られる。

自県の行政書士と顔見知りになるチャンスでもあります。「◯◯実務基礎」のように、特定の業務の初歩を教えるものも多いが、あくまではじめての方を想定しており、「突っ込んだ事例研究」までは難しい場合も多い。

※倫理研修、特定行政書士の研修、申請取次の研修等は、ここでは割愛します。

 特定の有志、とりわけその業務に精通している行政書士が多い場合には、レベルの高い話し合い、事例研究が期待できる。
例えば「建設業研究会」であれば、建設業関連のレアケースやまさに知りたかった事例等に出会える可能性もある。

その分、基礎的な知識は知っているもの、という前提の研究会もある。

行政書士の会費とは別に、会員になるには研究会の会費がかかる場合が多い。会員以外の参加が可能なグループは「会員より参加費がやや高い」ということもある。

告知の仕方が様々。研究会のホームページや、Facebook等で大々的に宣伝する場合もあるが、口コミや研究会の有志と知り合いのみに伝えるケースもある。

 当たり外れが一番大きいのがこれ。誰が何のためにやるのか見極めることをおすすめします。

例えば「税理士による相続セミナー」のようなものであれば、誰→税理士、目的→相続、とわかりやすい。

ちょっと気をつけたいのが、資格スクール等が、「◯◯士によるセミナー」等を開催する場合です。

実務ベースの話なのか、資格取得向けの話なのか、先に確認した方が良いでしょう。

そして、最近よく見かけるのが「こうすれば1000万円もうかる。経営者セミナー」みたいなもの。「経営者」といっても、色々います。行政書士も事務所経営者ですし、工場や商店を経営している方もいらっしゃるわけです。

「どんなビジネスをしている人に」「どんな方法で」ということがわからないものは、あまりおすすめしません。

数ある研修、勉強会の中からご自分に合ったものをチョイスされることを、心から願っております。