仕事でほぼ毎日、ありとあらゆるジャンルの講演というものを聞いている、つもり。
講演起こしの依頼が入ると、まず思うのが「音がいい」ということ。演者はマイクを使って話をするので当然っちゃ、当然です。そしてレジュメがあることが多い。講演会場で参加者に渡す、アレです。演者がOHPやパワーポイントなんぞを使用した場合は、それも参考資料としてくっついてくる。
そう。テープ起こしにおいて一番起こしやすいのは講演です(断言)。なので、講演起こしの依頼が入るとはっきりいってうれしい。講演依頼を多くもらうためにホームページのほうもちょこっと工夫してあるんですけど、それはまた今度。
今日は、その講演というものを実際に聞いてきた。今年度は小学校のPTA保健委員を務めているんですが、恒例行事として、地域で「保健大会」なるものが開かれる。1カ所にぎゅっと集められて保健に関する講演を聞くのですだ。隣町の小学校体育館で寒さに震えながら聞いてきたというわけです。
でも、学校体育館のマイクはなぜなんなに精度が悪いんだろう? 全然聞こえん……。しかも内容がまたつまらん。保健の専門の人が講演するならまだしも、校長先生が寄せ集めてきた資料を読むのみ。そんな形式的なものならやらなきゃいいのに。
聞き始めすぐから音の悪さに心臓がばくばく(笑)。なぜかって、脳内で「文字変換しなきゃ!」というスイッチが入ってしまったから。必死でケバを取って、倒置を直して、「てにをは」を修正して、途切れて話す文末を補って……なんていう作業をひたすら脳内で続けていたら、終わる頃にはぐったりしてしまった。いや、脳内だけじゃなく、指だって勝手に動いてた。怖い。
もう普通に講演を聞くことはできない体になってしまった。そんな我が身を少し呪った日だった。
リアルな講演から戻ってきたというのに、机上でもまた講演が……。げっそり。