桃。
バラ科モモ属の落葉小高木。その果実のことで、とっても美味(個人的な感想です)。
さて、桃。
わたくし、桃が大好きです。
っていうかー、果物好きなの。おほほほ。
今の季節で狙う果物は、品目で言うと梨ですかねー。
様々な品種が出てきますから、時期によっては食べ比べできますし。
香り、味、食感など、梨にもいろいろあるんですよう。
あ、あとね、ブドウも美味しいよね。シャインマスカットもね。
あ、でも苦手な果物もありますが、それはそれ。
桃に話題を戻します。
桃は「魔除け」「スーパーパワーを授けてくれる」など、呪術的に優れた植物です。
中国だと桃は仙木や仙果(神仙に力を与える樹木・果実。パワーアップアイテム?)で、邪気を祓う・不老長寿を与える等、なかなかスンゴイもの。
あと桃の木で作った剣や弓は破邪の力を持ちます。
何故か桃の木で作られた木剣がうちにありんす。ゲゲゲゲ(汚い笑い声)。
そう言えば西遊記で孫悟空が神仙の食べる不老不死の桃を食べまくっておりまして、その恩恵を受けておりますね。そもそも石猿だから、頑強なんですが。あと陰陽五行とかいろいろな道教的な要素だらけの孫悟空……。
日本の神話・古事記でも桃はかなりスゴイものとして記録されています。
それは、イザナギノミコトが黄泉国から逃げるときの話です。
雷神やヨモツシコメ(鬼女)、黄泉国の軍隊からから逃げるため、イザナギノミコトはヨモツヒラサカに生えていた桃から三個の実を取り、そのまま後方へ投げつけて退散させ、無事に地上へ脱出。
この辺り、少々古代の呪術も用いておりますね。
その後、桃の実は神様であるイザナギノミコトより名前を授かっています。
「意富加牟豆美命(オオカムヅミノミコト)」と。
大いなる神のミ(霊威・不思議な威力)、って意味です。ミコトは尊称ですね。
その際、イザナギノミコトはオオカムヅミノミコトにあることを命じました。。
「桃の実よ、おまえが私を助けたが如く、葦原の中国(地上の世)にいる、あらゆる生ある人々が、苦しみ、悲しみ、悩む時は助けてやってくれ」
さあ、これで分かったでしょう。
桃は、私たち人間が苦しんだり、悲しんだり、悩んだりしたときに助けてくれる、霊威溢れる果実で、スゲエご利益ありありなナイスフルーツであることを。
それに桃って医食同源的に考えると、余分な水分を体外へ排出し、更に胃腸を補う効果があり。桃の旬の時期に食べるのがお薦めの効果ですよね。
栄養学的見地でも「胃腸の調子を整える」「カリウムが豊富でナトリウム(塩分)を排出させる」「ビタミン類が豊富で、肌を整える」……って、医食同源の方とほぼ同じ!
それに最近、内臓が不健康になると心に影響するという話も。
内臓が健康なら、ポジティブな心になりますもんねー。食べ物美味しくなるし。
ってことは、それこそイザナギノミコトの「苦しんだり、悲しんだり、悩んだりしたときに助けて」くれるってことじゃん!
いや、桃、スゴイ。
美味しい上に、神様的にも、栄養的にも、こんな力があるなんて。
なので、わたくし、桃の時期はとにかく桃を食べるようにしております。
果物そのままもありですが、この時期だとケーキやタルト、パフェなどが世の中のパティスリーとかにドンドコ出て参りますのでね。それらも片っ端から喰らい尽くします。
おかげで桃のパワーをたっぷり我が身にチャージできるわけです。
因みに、桃丸ごとケーキ系は、桃そのものの味がキチンとするものが好き。
洋酒などで香り付けされていると、せっかくの桃の風味が飛ぶんですもの。
あと、タルト系の台は桃の食感に合わせたヤツがポイント高いですよね。
桃は柔らかい果物ですから、タルト台が硬すぎたり主張しすぎたりすると、あんまり合わないと思うのです。
パフェはパフェで、桃を主人公にしたものが好み。
このようなスイーツのときは、紅茶なんかがいいですよね。珈琲もいいんですが、なんとなく紅茶。
そして食べたら桃の剣を振り回す。
これでオッケー。悪いもんなんて寄り憑きません。
きたら桃パワーでパンチ&キック、裏投げです。ゲゲゲゲ(甲高い笑い声)。
ま、大事なことは「桃食え、桃」ってぇことです。
が。桃の時期は終わりました。ギギギギ。
とはいえ秋は他の果実も美味しい季節。
なので、わたくしに果物をご馳走するといいんじゃないっすかね?
ゲゲゲゲ(図々しい笑い声)。
……あ。今思い出した。
取材で某所にあるヨモツヒラサカへ行ったとき、ひとり踊りながら「ももっ、ももっ、ももっ!」って歌ったんだった。
なんとなく桃桃桃言っていたらええんちゃう? って思ったので。
桃の神力を行使するわたくし、であったよ。かしこ。