日本の色んな所へ取材へ行きます。
 だから、各地の美味しいものを食べて……ないんですねぇ、これが。
 何故かというと、職に興味がないから、ってのは嘘で、食べるタイミングを逃すんですよ。これがまた。
 例えば、早朝は現地取材。途中からお話を伺ったり、図書館や資料館へ行ったり。この合間に食べると言えば、コンビニかチェーン店の短時間で食べられるものです。
 夜は夜で、再び現地取材とかなので、一段落するのは夜中ですもの。
 そんな時間に開いているのはファミレスとかコンビニになります。
 でもコンビニって、以外と〈その土地に関係した商品〉がありますから、それはそれで楽しいのです。どこそこの牧場のミルクを使ったプリン! とか、ブランド卵のシュークリーム! とか、コラボレーション商品の甘いパンとか、甘い飲み物とか!
 ゲッ。甘党なのがバレた……。
 ともかく、取材で行くと、食の楽しみは後回しになるのです。
 だっ、誰か! 私があなたの住むところへお伺いしたら、美味しいものをご馳走ください! 滅多に食べられない高いものだと喜んで尻尾を振るぞ!
 とかなんとか言いつつ、各地の美味しいものを全く食べていない、事もなく。
 東北や北陸の魚介類。関西の粉もんやお出汁のきいたうどん。四国のうどん。山陰や中国地方の名産を使った洋食、九州の甘い醤油とお魚、肉類などなど。
 お。意外と食べてますな。どれも美味しかったぁ……。
 でも、だいたい、現地のお友達とか取材先の方々に誘って頂いて食べるパターンです。
 ひとりだと食べないですねぇ、やはり。
 何故なら、前述の通りひとりだと食事が雑になるから。
 だから取材へ行って美味しいものを食べるのは、皆と、になります。
 でも、やはり何処行っても甘いものはマストですねぇ。
 宮城県の萩の月とかずんだ(もちもシェイクも美味しい)とか、関西で初めて食べたエッグタルト(タンター)とか、名古屋の小豆トーストとか。
 それに飽き足らず、取材で訪れた某お寺で延々とお饅頭のおかわりを所望する。
 某神社で頂いたお汁粉(豆が残ったやつ。関西だと「豆が残るのはぜんざい」で「こしたのが汁粉」と呼ぶ。関東だとぜんざいはこしたやつ)は勧められるままに何杯も喰らう。
 お祝い事で渡されたお赤飯なんて渡された端から胡麻塩振って、胃に叩き込む始末。
 呆れられても、好きなものは止められませんよね。うん。
 おっと、甘いものの話ばっかり(お赤飯は違うけれど。あ、でも、甘いお赤飯もあります)。
 他の美味しいものの出さないと。例えば、岩手の福田パンで食べられるコッペパンサンドとか。ここは開いたコッペパンに好きなものを挟んでくれます。チキンとか野菜とか、あと各種フィリングとか。
 ふわっとしていて何処か素っ気ない味わいのコッペは、様々な具材を受け入れてくれます。
 あと宮城県石巻のマグロ! 海産物! 最高です。
 そもそも仙台駅近くにも、美味しそうな店が多いんですよ。
 北陸ならソースカツ丼(ヨーロッパ軒とか)、おろしそば。日本海の魚。
 関西は串カツ他、何食べても美味しい。もちろん屋台のたこ焼きをほふほふして食べるのが堪んないです。あ、キューピッドも飲んでね。コーラに乳酸菌飲料を足したソフトドリンク。
 熊本は赤牛もいいですが、実はパンのレベルも高いし、乳製品もいけます。海産物も多いですから。あ、あと! 阿蘇の近くのお豆腐関係。とあるお店はものすごく美味しいです。
 とかとかとかとか。
 美味しいものは、幸せを運びますよね。
 さて、今年はどれくらい日本全国の美味しいものを食べられるか。
 お薦めがあれば情報を下さい。