ここんとこ、Blogが「ご挨拶」と「宣伝」しかない!
とスタッフに指摘されたので、雑文を書きます。
思うがままに書くのが雑文、とはいえ、雑、という漢字が入っているので、本当に雑な内容と文章なのはご容赦下さい。
さてさてー。
児童書企画を立ち上げるとき、小学生時代の記憶が蘇りました。
木造校舎の二階。
北側に向いていて、冷え切った廊下。
重い木の硝子引き戸。
戸を開けると向かい側に、南側から差し込む暖かな陽の光。
紙と印矩が混じり合った匂い。
ずらりと並んだ、黒ずんだ書棚と、そこに並ぶ色とりどりの背表紙。
懐かしい小学校図書室の思い出です。
図書室は、本当にわくわくする場所ですよね。
もちろん、外で友人たちと駆け回るのも大好きでしたが、本を読むのも好きで。
とんでもない分量の本がずらっと揃っていて、堪りませんでしたよ(子供からすれば、小学校の図書室でも無限の蔵書だって思うのさ!)。
えっと、何があったかなぁ。
小学生向けの江戸川乱歩のは揃っていたはず。
あと、SFこども図書館シリーズでアジモフの「くるったロボット」とかレスター・デル・レイの「逃げたロボット」とかを、小学生の時に触れたのは、読書体験の一大事だったのです。カバーや挿絵も和田誠氏とかやっていて、ビジュアル的にもインパクトありましたし。
ドイルの「恐竜世界」、クラークの「海底パトロール(翻訳は福島正実氏だ!)」、ジョーンズの「合成怪物」とかとかとかとか。
ネルスン・ボンドの「宇宙人 ビッグスの冒険」もめちゃくちゃ読み込んだ!
あと、海外文学の抄訳とかもありましたねぇ。
でも、スタインベックの短編「朝めし」が入っていた本は小学生向けの文体じゃなかったですけれど、図書館に入っていたんですよね。誰かが寄付したのかな。
この「朝めし」、未だに大好きな短編です。翻訳も素晴らしかった。
そして滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の現代語訳(それも少年少女向け!)なんて、ものすごく分厚いのに、あっという間に読み終えるくらいの面白さだったなぁ……。
でもこれ、原文の後半がかなりカットされていたんですよ。
それでも大好きな訳でした。挿絵も素敵だし。
手元に置いておきたくて今でも探しているのですが、見つからないのです。どなたかご存じないでしょうか……。
――こんな風に、学校の図書室で本を選んでは借りて読み耽る子供でした。
でも、当時はジャンルなんてひとつも考えたことはありません。
本は本です。とにかく読みたいから読んでいました。
これは今も続いています。
ジャンルじゃなくて、読みたい物を読む。音楽もそう。聴きたいから聴く。映像作品もそう。観たいから観る。好きな物を好きなように。これを「好き勝手」といいますが。
多分、世の中の人って自然にそうやっているんじゃないかなぁ。
ジャンルが云々とか、そういう、世界を狭める行為なんて意識しないとできませんもの。
話を戻しましょう。
このように、本を読むのは大好きだったんですよ。私。
大人になって本を書く人になるとは思っていなかったし。
……本当に思ってなかったんだよぅ。
読書感想文とか、宿題の作文とか、苦手だったんだよぅ。
……えーっと。
「子供も大人も、楽しい読書体験は、とても素晴らしい!」
と言うことで無理矢理纏めました。はい。
あ! あとね。図書室、っていうか図書館? と言えば。
「東洋文庫ミュージアム」!
www.toyo-bunko.or.jp/museum/museum_index.php
ここ、ドキドキしますよ。この前、お誘い頂き初めて足を運びましたけれども。
あそこに住みたいくらいです。
現在「北斎展」をやっております。
2020年 1月13日まで!
こちらもお薦めです。
ってどんな締め方だ。流石、雑文。