真名 ―― 44分間の奇跡

 

 FSS40周年だぞ!

 おめでとうございます。

 特集ページが20Pありますが、少なくとも永野センセのQ&Aだけは読んでね。もの凄いことが書いてありますから。フェリシモか、とか、アーリオオーリオとか、泣くとか、たぬき捕獲! とか、いろいろっす。これから先のことへの布石もバッチリよ!

 

 

 さて。

 44分間の奇跡が始まりました。

 ネタバレ回避したい方は、ここまでです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呪いの人形。

 

 ルンが乗ったとき発見された「アウクソーの呪い人形」

 表紙には作り方、本篇ではカイエンが発見という流れでした。

 ……これ、後から何か関係してこないよね? ね?

 

 でもFSSだからなあー。

 何がキーになるか分からない。

 

 

 

恫喝、脅迫。

 

 デムザンバラの起動キイがない。どうする?

 

 からの「恐喝、脅迫」による起動!

 ……予想通りだった……。

 

 そらカイエンがマジモードというか、何にも言わない状態のカイエンに対し、アウクソーは全てを察していますからね。時間がないのは本当だ、と。

 この辺りは二人の歴史を物語ります。そら脅しもかけますわ。

 

 とはいえここで大事なのは、アウクソー=フォーカスライトであり、彼女がプロジェニター(始祖)であること。

 プロジェニター/Progenitorは、「祖先」「先祖」「創始者」を意味するので、最初のAF4体全てがプロジェニターなのでしょう。

 

 AFたちが「始祖様やんけ!」と理解したのは

1 )アウクソーから送られた通信データそのものから

2)全GTMを強制制御できるフォーカスライト・モードだから特殊なシグナルを発しており、それから認識した。

 

 そんな感じかな?

 1)はAFのヘッドキャパシタなどからのデータリンク時に入るAFごとに割り振られた個別情報から。 2)は各AFに打ち込まれた基本プログラム内にあるデータを参照した、とか? どちらにせよ各種データから個別認証して「始祖様やんけ!」って分かるんだろうなあ。因みに音響関連で声紋分析というモノがありますが、AFたちは瞬時に行えるのかも知れません。てかフォーカスライトは音響機器メーカー……。

 

 このプロジェニター・AFはガス状のシン・ファイア型からAFへの変換期に創造されたことにより、星団全域のGTM全てを外部から完全制御する力を持たされています。それは過去から未来まで、全てのGTMです。

 PCで例えれば、どんなOSのだろうが、それにパスワードが掛かっていようが、暗号化されていようが、どの時代に出てきたVersionだろうが、全て好き放題できるってことですよね、これ。

 

 因みに保持モードってのは、多分「エンジン始動をしていないGTMがその姿勢・状態を維持しているモード」でしょう。エンジン停止時でもツインスイング関節をその状態で固定して待機している状態を指していると思われます。

 この辺り、様々な機械に携わったり、興味がある方なら理解が早いでしょう。そもそもエンジン停止時に各関節を保持していないのなら、GTMはその場に崩れ落ちますからね。人間だと「ただ立つ」ということをしてみて、自身の身体に起こっていることを認識すると理解が早いかも。あれ、止まっているように見えて、実は内部で各種運動が起こっているんですよ、だから姿勢が保持されます(具体的に言うと、立っている状態を保つために各部位がどうなっているか、内臓の位置、動きなどを細かく意識すると分かります。あと、力を抜いていると思っていても、そこの筋や筋肉で〈自然な状態を保持〉している状態なのです。あれ、実は……っと。書いちゃ駄目)。当然、生命活動は止められませんし、止まっているなら死亡ですしね。心臓などが止まった状態=死ぬと死後硬直が始まり、時間と共にそれが解けます(開硬)。そんな状態だとと各関節及び各種臓器などが完全に弛緩し……って、何の話だ。

 

 恫喝内容は「オマエ、これまでの記憶全て消して、新品GTMと同じ状態にしてやっかんな!」で御座います。

 デムザンバラは「アマテラス、ハイアラキ、サロメ、そしてカイエンとアウクソーの記憶」を失いたくなくて、エンジン始動までなら! と頑張りました。アトロポスのこともきっと覚えているんでしょう。GTMには自我がありますから、ある程度「人格」が備わっています。カイエンを「あほ」というのもこれが理由。そんなGTMですから、このように「記憶の完全消去」を忌避するのも無理からぬ話です。

 

 しかしアウクソー曰く「みんな、お前をデムザンバラって知らない名前で呼んでいた」―― カイエンの死云々+混乱でアウクソーはおかしくなっていた=GTMとの会話もできなくなっていた=壊れて〈見えた〉。

 さて、ここ少し違和感が、でありますね。デムザンバラ(仮名)をアウクソーは怖い目で見ていた。アウクソーも怖かったから、あんなことになっていた。

 お互いを「知っているのに、知らないと思って見てしまう得体の知れない、不安、怖さ」というものなのか、それとも違うのか。何か別の意味が隠されているような気がします。

 しかし、アウクソーたちはお互いを再認識し合います。

 そして――。

 

 さあ、行こう。

 

 

 

その名は。

 

 アウクソーが叫ぶ。

「行くよ!! シュペルター!!」

 

 要らない装甲を落とし、その姿が顕れる。

〈GothicMade The Knight of Chrome SCHPERTOR〉

 アマテラス製造のアゲハ型GTM。GTMモルフォを再構築したタテハ型とトリバネル型、2騎のうちの1騎。タテハ型。モルフォ・ザ・スルタンではない「モルフォ・レス・トリバネル」がもう1騎のトリバネル型か? 

 

 ここへ辿り着くまで、どれほどの年月が過ぎたか。

 そのために積み重ねられてきた全てがここへ昇華しようとしています。

 

 チューンホーン、ヘッドバックハロ、バックライド・リジット・フライヤー……全てが白日の下に晒されていきます。そしてオーバーマスクが落ち、開始された放電は光のベールのように各部から放たれ、そのパワーの凄まじさを物語るのです。

 デザインラインはツァラトゥストラ・アプター・ブリンガーへ繋がるものであることがここでハッキリとします。もしかしたらフレームランチャーなどZAPの装備も限定的ながら可能な騎体かも知れませんね。エンジン・ハー閃1012がひとつしか乗っていないとしても。※ツァラトゥストラ・アプター・ブリンガーのエンジンはハー閃1014×2。

 武装と言えば、シュペルターが振るっているガット・ブロウも少し特殊な形状してる? 片刃で反りが入っている、太刀づくりみたいな感じに見えます。

 

 重装甲だった理由は、ジィッドが普通の騎士であったことを物語っていますよね。通常のGTM戦闘で相手の攻撃が【当たる】程度の腕前でしたから。腕のフライヤーごと斬られていましたし。……これは相手が最強騎士のひとりでしたけれども。それでもまあ、ね?

 対する剣聖・カイエンですが【相手が攻撃をまず当てられない】存在ですから、フライヤーがなくても問題ない訳です。保険代わりのソードストッパーで十分。それでも必要ないでしょう。そして「出てきたらすぐ逃げろ、死ぬぞ」とあのデコースに言われるくらいの騎士であることからも【普通の騎士は剣聖のGTMに攻撃を当てる前に、一方的に破壊・殺害される】ことがほぼ確定しています。

 

 

 ここまではカイエンが復活した理由、その本当の意味への序曲。

 

 

 

大仕事へ。

 

 カイエンが言う戻ってきた「本当の理由」。

 ニナリスのヘッドキャパシタを介して耳にしたミースも、シュペルター内で聞いていたアウクソーも「え?」と困惑をします。

 それはそうですよね。一連の復活劇に関して、当人以外誰も分かっていないんだから。知っているのはそれを仕掛けた神々とカイエンのみ。

 

 カイエンは最初から全開でシュペルターを駆ります。

 竜骨とスイングに多大なストレスをかけながら。

 シュレッド・スライサー(十文字光輪)3連発!

 これは剣聖剣技? カルバリィ・ブレードとは違う?

 或いはヘクサグラム系統の技か?

 

「マスター、こんな戦い方、まるで」

「あ? わかってんだろ? いいんだ。同じで」

 アウクソーには分からないこの行動。しかし、カルバリィ・ブレードなら曰くのある相手に使っているんですけどね……。もしかしたらわざと技を見せているのか。

 剣聖を知らずに育ってきた騎士達への贈り物として。

「見たら覚えるダロが!」ってことかも(……エストとヨーン君も覚える? でも条件的に剣聖剣技をヨーン君は使えないか……。それでもカイエンとアウクソーによるMBTの剣聖&GTMバージョンは出てくるかも)。

 或いはアウクソーとの思い出をひとつずつ辿るような戦い方とか?

 だって、カイエン+アウクソー+シュペルターが揃ったGTM戦闘は、これが最初で最後になると思うのですが、我々が知らない所でこの組み合わせで戦ってきている筈なんですよ。その一端をここで垣間見ることができるのか。

 それとも全く違う意図でこんな戦い方を見せているのか。

 

 そしてデム……シュペルターを目にした人間は全員〈事実の上書き(記憶じゃないよ。事実だよ)〉をされていきます。超絶矯正・事実の上書き!

 

 剣聖が乗っていることを看破したマドラが「あのとき(!)」という発言のあと、マキシに通信を繋ごうとしておりますが……ああ、これ、きっと大仕事と真の目的に絡んでくるやつだ。

 そして44分間の奇跡を提案し、許諾された本人「マキシ」ですからねぇ。どんなことが起こるやら。突然(神々の介入で強制的に)成人してもおかしくないし、パートナーなし(いや、出てきていないだけで乗っているとは思うけど)でGTM全開制御して立ち回り、ってのもあり得る。まさか先の時代のスタント遊星へカイエンと子供マキシが移動、そこである相手&成長後のマキシを止めるのがカイエンと子供マキシで、何らかの神々が意図していたスイッチが入るとか。

 何があってもおかしくないのが、FSSです。

 だっておとぎ話で神話だもん。

 

 

  余計なモンを落としたシュペルター。あの装甲、ジィッドが「俺だけのGTM」気分でくっつけていたものだったのかしらん? それか上に書いたように「普通の運用しかできない腕前だからこそ過剰な装甲が必須だった」のか。しかしニナリスも大変だったよねぇ。元々の状態から余分なパーツ足されて、かつ、ド下手くそでもコントロールできるようにデチューンしつつフォローしなくちゃいけなかったんだから。

 でもこれで〈天照帝〉の名などが出ておりますから、このGTMに剣を向けられないAFが出てきそうではある。え? 十字架? どっかにあるかしらん? ナイトマスターの紋章はあるけれど。

 

 そういえばGTMのコクピットはその場で騎士の体型に合わせて調整可能のようです。確か。関連資料あったような、なかったような……。

 いやはや、ともかくジィッド仕様のコクピットにカイエンが乗れましたから。MH時代は使う騎士ごとにコクピットを入れ換え(ルンがカイエンからシュペルターを借りた際のエピソード。因みにここで登場した呪いの人形は完全に藁人形で、今月号のものとは違う姿。って、コクピットの入れ換えはしていなかった……ってコト? あれ? いや、取り外し不要のコクピットシート取り付け基部に五寸釘なら、おかしくないのだ)なくてはならなかったほど繊細なものでしたけど。これはユニット位置を騎士ごとに組み付け……って、まあオートクチュールの服や靴のようなもの、ってことっすね。その人だけのもの、という。GTMはその辺りの融通を利かせられる、戦闘兵器としての利便さが目立つものなのでしょう。きっと。

 

 そんでVSMS化、くるか? シュペルター仕様とデムザンバラ仕様を選んで、腕部部フライヤーはソードストッパーで……いや、まてよ。もしかすると装甲色も変わっているのかも。

 

 

 しかしだね。

 MHの記憶を持った人物=アウクソーだとするなら、シュペルターを「GTM」と認識していることに齟齬が生じます(この名前を覚えている、が、単にMH時代の名前を覚えているだけで、GTMをその名で呼ぶだけなら問題なしなんだけれども)。

 もしかしたら、GTMシュペルターがGTMデムザンバラになった理由とは別にして、何かまだシュペルターそのものと名前に隠されていることがあるのではないでしょうか。44分間の奇跡は始まったばかりですし、まだまだ終わりませんし。

 おまけに記憶関連で「AFの女王」の名がまだ出ていませんしね。あれ? もしかしてこれも44分間の奇跡へのキー?

 

 でもカイエンが消えたら、アウクソーはどうなるのか。

 予想通り――になるのかな?

 それだと今月号表紙がもうね、グッと来る。

 

 うーん。毎月見逃せない展開だぞ。

 うおい。どうするよ?

 

 

ギターが上手くなりません。

 

 ギター、ていうかベースも何もかも上手うなりまへんわ。

 

 多分、ギターを挫折したときから全く変わっていない……気がします。

 いや、そもそも弾けているのか。否。弾けていない。

 何故だッ。

 

 まあ答えは簡単で、独学だからでしょうねぇ。

 昨今、楽器教室の拡充のみならず、人見知りのためにあるようなネットレッスンまで環境が整えられております(あ。オンラインギターサロンのような形だとコミュニケーションブレイクダウンの可能性があります)。

 このような「人に教えて貰う」ことが一番上達が早い選択なのですよ。きっと。オマケに教室でのセッションや人前でのプレイが加わると、そのスキルアップ力は10倍という……!

 そもそもにおいて、人前で演奏する=期限までにある程度のスキルアップと曲を記憶し、かつ、バンドでガッチリ合わせて弾ける状態まで持って行く必要がある訳です。ってことは超絶強制的にやんなくちゃいけない状況へ追い込まれているとも言えます。だって自分だけの話じゃないんだから。もう、やるしかねえぜ! 見る前に飛べ! The Show Must Go On!!

 

「ギター上手くなりたい? なら答えは【教室に通って、人前で演奏したらええんちゃうのん?】ってことっしょ? わかりきったことをうだうだ言うてる暇あったら、やったらよろし」

 

 ってのも理解している。しているッ。

 でも何て言うか、ええと。ほら、わたくしコミュ障の陰キャだから。

 仕事だと大丈夫なんだけれども、プライベートだと借りてきた仔犬だから。柴距離取るやつ。駄目な大人ダヨ。あ。でも一度顔を合わせたら馴れ馴れしくなって、逆にドン引かれるくらい心の壁を取っ払うくらいだけれどもさ(人はそれを【図々しい性格】という)。

 

 ん? でもギターが弾けるって、どういうことなんだろ?

 

 

楽器が弾けるということ。

 

 どういうところまで弾けたら、その楽器が弾けると言えるのでしょうか?

 

「既存曲を1曲、1音間違うことなく完全コピーできた」

 或いは「完全コピーは出来ていないが、1曲頭から最後まで弾ける」

「既存曲のワンコーラス分弾いて、それを誰が聴いても〈あの曲だ!〉と認識して貰える」

 

 いやいや。

「コード進行をその場で伝えられて、即自由に様々なスタイルでセッション出来る(ロック、メタル、ハードロック、ジャズ他、どういった音楽でも)」

「音楽理論を理解し、完全オリジナルの作曲と高いレベルで演奏が出来る」

「どんな高難度の曲も初見で弾ききることが出来る」……。

 

 うーん?

 どこまで行ったら、弾けたことになるのだろう?

 あ。因みにわたくしは「結構時間を掛けた後、既存曲のイントロだけ弾けた! と思ったら、ところどころ間違っていて、誰が聴いても〈?〉な顔をされる」レベルです。これは単に音が出ているだけであり、弾けていないということなのでしょう。書いていて、悲しい現実を垣間見た。

 ロック/メタル/ハードロック/ジャズを弾く。それ以前の問題です。

 

 

自分が下手なところを洗い出す。

 

 じゃあ、自分はどれくらいギターが弾けていない/下手なのか。

 自分と向き合うために書き出し。

 

・運指が覚束ない/出来ない

・ピッキング/ストラミングが不安定どころかドヘタすぎ

・ベンドやヴィブラートの音程があやふやで気持ち悪い

・ハンマーオン/プルオフの発音がままならない

・リズム感が全くない

・音感など何処吹く風か、ってくらい備わっていない

・チューニングが狂っていて気持ち悪いピッチでもスルーしてしまう

・理論や曲を覚える記憶力/理解力がない

 

 ……ないない尽くし&ダメダメやんけ、ワレェ。

 独学の教材として、各種雑誌やムック、映像ソフト、YouTubeに上がっているプロのレクチャー動画などなど全て活用しておりますが、何ひとつモノになっておりません。だって、覚えられないんだもの。大体ね、丸暗記物が多いのよ、音楽って。音階、コードとか曲とかさあ。とにかく記憶するものが多い。ああ、やだやだ。この小皿のような脳ミソ(心も小皿)には盛れません。すぐ溢れちゃうし漏れちゃう。

 

 もちろん暗記部分以外、演奏スキルもままなっておりません。

 弦を押さえるか離すかして、適切な弦を弾く/弾かない、これすら難しい。クリーンですらミュートが不完全でノイジーなのさ。

 

 わたくしのようなウ○チにとって、救世主なのが「ご本人演奏動画」の存在。

 目で見て、似た感じにすればある程度は弾けた感が出せます。感ね? シュレッド部分とか真似すらできないから。基本的な部分かつイージーなメインリフとかゆったりとしたメロディ部分とかくらいならなんとか、ってくらいよ? いや、それも出来てないな。わたくしが弾くと元曲と全く違うらしいし、グチャグチャすぎて音楽かどうかも分かんない! って言われるし。

 

 しかし「ご本人演奏動画」を参考に弾いていると気付きますよね。

【プロは単純そうなフレージングですら細かいスキルを発動している】ことに。合わせていても音がずれるなぁと思うことが多々ありますが、その理由はその「細かいスキルのせい」が大部分を占めます。加えて「微妙にピッチを変えたチューニング」など様々な落とし穴があるんですよねぇ。でもこれらは技術を磨き、耳を鍛えればすぐ分かることです。しかし、なんでこんなに儂はギターが弾けないんじゃ、糞がッ(とウ○チが申しております)

 

 そしてプロの動画を真似ていると、基本的なフォームすら崩れるみたい。

 知人に見て貰ったんですよ。下手糞の理由を洗い出すために、弾いている姿を。そうしたら「まずフォームがおかしい」と。ええー、フィンガーボードを覗き混むような猫背になってないよねぇ? って言った瞬間

「身体は真っ直ぐだが、まずピックを持つ手がおかしい。普通はこうだ(と言いつつ、人差し指側面にピックを乗せて、親指で押さえる)。弦を押さえる手もおかしい。演奏に関わる部分のフォームのうち、ギターに触れている部分が総じて変!」

 って怒られました。

 ピックの持ち方はアレとしても、弦を押さえる指がヘンテコリンらしいっす。弦の押さえ方なんてそこまで変わらんやろー? って訊いたら、知人は

「通常、人差し指と薬指で押さえるコードをオマエは人差し指と中指で押さえている。あと薬指なら楽なところを、中指で行っているのもどうなの? オマケにピックガードやボディに小指を付けてガイドにすれば安定するのに、徹頭徹尾ピッキングする手が浮いている。ミュートリフを刻むときくらいだろ、ギターに手が固定されるのは。基本から間違えている。あとインド音階をひとつ覚えるのなら、基本的なスケールを身に着けろ。何故オマエはメジャースケールすら弾けないのだ。基本の音階だぞッ」

 と答えました。理路整然。ぐうの音も出ない。 

 わたくし、中指が効き指……? そして演奏動画を真似るとき、指の種類までチェックなんかしていませんし、自分がどの指で弾いているかを意識するなんて余裕はないっす。無意識にやってんだな。これが。そんで1弦から6(8)弦まで弾くんだから、ギターのピックガードとかボディに指を付けたら下から上までピックが届かんやんけ、てカンジー。そんで沢山のスケールを覚えられる頭脳があったらこんな苦労しませーん、と、そんな反論をしたところ

「だからオマエはヘタなのだ」

 正論という拳でボディブローされました。鈍い音のするヤツで。

 

 こうなってしまうと、投げやりモードですよ。

 やる気ナッシンですよ。

 

 

 ええと、下のは【上も下も2021年の演奏】。

 なんつーか、弾けていませんな、こりゃ。ここから全くもって上達していないような。否。それどころか今は更にヘタになっている……いやいやいやいや。そんなことはない、と信じたい。信じたいけれど、現実から目を反らすな!

 でもね、【下の上の音源は〈ギターのみでパーカッシブサウンドを出す〉実験】で、【下の音源は〈変則チューニングによる普通のプレイを〉をテーマにした】ものです。いや、それでもなんだかなー、という感じ。上に書いたように「ピッキングフォームも押弦する指も変」の状態で弾いているからかも知れません。それは今も変わらず。ていうか、変えられない。それが、身体が自然な状態なのでねぇ……。矯正は難しいのだった。だから上手くならんのだな、きっと。

 

 

 

 

 

 そんで下のは……2026年になっていますが、録音したのはそれ以前のものです。アイデアメモ音源をミックスして出したヤツなので。

 とはいえ2021年以降だったはずなので……ううむ。やはり上達していない。

 しかしボリューム調整だけで深い歪みからクリーンまで出せるのはエレクトリックギターならではだなー。

 

 

 

 

わかりきっちゃいるけれど。

 

 ここまでご覧頂いたらおわかりでしょうが……。

「楽器を上手くなりたいのなら、先人の築き上げた〈当たり前〉〈普通〉を学び、その通りにやるのが近道。個人の個性? そんなウ○チな戯れ言はゴミ箱へ放り込み、当たり前の事をやるのだ。だから教室へ通え。講師のいうことは全て正しいのだから、ひとつ残らず受け入れて、そのままやれ。理論も覚えろ。試験と同じレベルで記憶しろ。理解じゃない。まずはただ覚えろ」

 これが楽器上達の最適解だと知人から斬り捨てられました。

 

 しかしギター弾けないままここまで来ちゃうと、もう基本すら身に付けられない。癖が付いてしまっているし。だから教室でイチからやるのも諦めた。上手くなることに近道はないけれど、楽したいじゃん? 毎日毎日プラクティスする根性はないやん? でも心を入れ替えて、普通のスケールをひとつ覚えようと頑張りましたよ。理論への足がかりとして。そして好きなギタリストのあの曲のイントロだけでも弾けるようになりたいし。

 

 だから基本的な7つのスケールというものから、見た目覚えやすそうなのをチョイス! ロクリアンスケールってやつ。臍曲がりなので、アイオニアン(メジャー)やエオリアン(マイナー)からは始めません。ロクリアンを6弦ルートと5弦ルートのポジションでなんとか記憶して、ゆっくりならなんとか音を出せるようになりました。ホクホク顔で「やっほい、これがロクリアンかよ! でもどういうときに使うん?」ってネットで調べました。

 

「ロクリアンスケールはそがん使わんけぇ、覚えなくてええ

 

 マジかよ!

 

 

 

 

 

ギタープロセッサの出口。

 

 3月3日は桃の節句。

 ってことでBlogをアップだぜー。

 

 Line6などのギタープロセッサ。

 本体から各種スピーカーなどに繋がないと音は出ません。

 また、その各種スピーカーのキャラクターで出音が決まります。

 例えば、ヘッドホンならヘッドホン。

 PowerAmp経由でキャビネットならキャビネット。

 モニタースピーカーならモニタースピーカーの特性が出音に加味されます。

 要するにギタープロセッサは出口で音の印象が変わる、という訳です。

 

 Line6公式でも語られていますね。

 

 

 ここからは個人的に感じた「ギタープロセッサの出口」それぞれの印象について書きます。機材知らずであり、単なる感想に近いと思いますがご容赦を。

 もちろん、Line6 Helix/HX Stompの話になりますのでご注意下さい。

 

 

ヘッドホン。

 

 ギタープロセッサから直接ヘッドホンへ出力。

 メリットは真夜中でも音を出せることと、トーンやエフェクト効果、ステレオの具合など細かい部分までモニタリングできることでしょう。

 正直に言うと、ヘッドホンによるトーンチェックって苦手なんですよね。

 耳が塞がれるのがイヤということもありますが、想像以上にヘッドホンの特性に引っ張られた音になるところとか。

 

 モニター用ヘッドホンからインナーイヤーイヤホン各種(単体売りされているものから、プレイヤー他に付いていたものまで)などいろいろテストしたところ、やはりそれぞれの個性が出てしまいました。ですので、モニター用のヘッドホンで行うのがベターな選択ですが、それでも微妙にその性能に引っ張られてしまうようです。

 

 また試しにPCなどに差し込んで使う小さなスピーカーをイヤホン端子へ差し込んで鳴らしてみました。思いの外良い感じ……けれども、やはり再生力というか意図したトーンではなかったです。ちょい鳴らしなら問題なし、かな?

 

 

 

モニタースピーカー その1。

 

 最初に導入したモニタースピーカーはデスクトップPC用のものの転用でした。

 格安のもので、端子にXLR入力すらないタイプです。

 一応パワード(電源別)だったので、それなりに鳴ります。

 

 ギタープロセッサの1/4アウトプットL/Rそれぞれから接続=ステレオ状態で使っていました。ヘッドホンやイヤホンより先に導入……っていうか、PCのためにあったモニタースピーカーを利用した形ですね。

 断然ヘッドホンよりよい! です。はい。

 でも、そのうち「もう少しアンプ感が欲しい」と感じ始めました。

 

 そこでチョイチョイっと、新しいモニタースピーカーへ。

 

 

 

モニタースピーカー その2。

 

 新しいモニタースピーカーはXLR端子付き!

 もちろんHelixのXLR端子からスピーカー側のXLR端子へ繋ぎます。

 

 このモニタースピーカーと以前使っていたものとは完全に別物のトーンになりました。再生する側の違いって凄いんだなと実感させられたというか。ギター用プリセットもですが、ベース用プリセットも素晴らしくよい音に感じられます。っていうか、このスピーカーに換えたらベース弾くのが楽しくなりました。

 PCに繋いで音楽や動画を流したときも「スゲエ」と思いましたもの。ここまでか! って感じ。とはいえ複数の入力せずにギタープロセッサのみ繋いだ方がよいらしいので、ほぼHelix専用スピーカーとして運用されております。前のモニタースピーカーはデスクトップPC用として接続、各種音源+DAW用にしました。どんな機材も無駄にしないのさ。

 

 因みにこの2台目のモニタースピーカーですが、基本デスク直置きです。

 試しに硬い箱状のものの上に置いて、耳の高さまで上げると別物じゃないの? ってくらい音が激変します。また、スピーカーの左右方向(角度)を中心に向けた方が絶対に良いです。いや、左右を真っ直ぐ平行並びにしていたのですが、それだとリスニング状況がイマイチだと理解……。当たり前のことなんですけれど。

 この辺りはこれから改善していく予定です。

 

 しかし、モニタースピーカーも出来るだけボリュームを上げた方が良い音になります。そりゃそーだ。しかし真夜中にそんなことは不可能なので……ヘッドホンに比べた際のデメリットですねぇ。

 

 

 

PowerAmp+キャビネット。

 

 ええ、結論でいうと。

「この組み合わせが一番エレクトリック・ギターを弾いている感が出る」

 リハスタやライブだとこれがベスト。

 PowerAmpは外付け(?)のものでも、アンプのリターン刺しによる〈アンプ内のPowerAmpを使う〉形でも良いですしね。

  もちろんギタープロセッサで作り込んだトーンを何の味付けもせずに再生してくれるFRFR(フルレンジフラットレスポンス)スピーカーもよいのでしょうが、運搬の手間などを考えると、PowerAmp+キャビが楽です。※とにかく機材の持ち運びを楽にしたい。

 

 フルチューブのアンプヘッドとは違いますが、6弦・8弦ギター問わずそれに近しい迫力と空気の振動が得られます。特にローエンドの再生力はトップくらいじゃないかなあ? 12インチスピーカー1発でも「!」ですが、2発、4発の順に良いトーンを出すような気がします。リハスタの12インチ×4発で大音量にしたとき、脳が歓喜に打ち震えましたもの。あ。個人的見解では、ですけれども。

 このようにキャビのスペック及びPowerAmp部の具合でトーンが違ってくるのがデメリット、かも知れません。もちろんモニタースピーカーと同じく、置く場所、角度でもかなり印象が異なりますし。

 おっと、当然リターン刺しだろうがパワードアンプインプットだろうが、モノラルになります。内音でステレオにしたいときはアンプを2台にして、それぞれL/R出力ごとに繋ぎましょう。外音ならPAへギタープロセッサのL/Rそれぞれを繋ぐ……?

 

 おっと。Helixだとこんなことも楽に出来ます。

 

 

 うーん、素晴らしい。

 おっと。話を戻します。PowerAmp+キャビネットでも大きな音で鳴らした方がよいトーンを得られるでしょう。しかし真夜中だろうがなんだろうが、PowerAmp+キャビだと住宅地だと大迷惑になります。うーん、一番良いのになあ。残念。

 

 因みにリハスタやステージなどに用意してあるリアルアンプを活かすなら、4ケーブルメソッド(4Cable Method/4CM)を使うのも手です。

 何故なら、4CMならリアルアンプ+モデリングアンプを演奏中に使い分けられる上、各種エフェクトブロックの効果&コントロールもイージーオペレーションになるからです。上にある「モデラーのサウンド~」のリンク先にこんなことが書いてあります。

 

 

 具体例のひとつですが、こういう使い方はギタープロセッサで4CMのメリットです。正直に言えば、プロギタリストのように複数のアンプをライブ中にガンガン切り替えられる夢のようなシステムと言い換えても良いかもしれません。

 このリアルアンプとギタープロセッサの使い方ですが、以前このBlogに書きました。「Preamp Swap」というプリセットを参照したものです。

 

 

 このエントリではHX Stompを使っていますが、Helixなら更に複雑なプリセット構築が可能です。またブロック数などの制限も軽減されます。

 

 

出口はプレイヤーの自由。

 

 簡単に書いてきましたが、ギタープロセッサの出口はプレイヤーの自由です。

 自分にとって一番最適なものを選びましょう。

 そして、プリセットそのものをその出口に合わせて組んでしまうのもひとつの方法かも知れません。わたくしはぞろっぺぇなので、そこまで拘っていませんが。でもヘッドホン用、モニタースピーカー用など複数用意してもいいのが、デジタルの良いところです。

 

 もしギタープロセッサを体験した事がないのなら、この春に是非いろいろなプロセッサー&出力形態で楽しんでみて下さい。

 きっとギターやベース弾くのが楽しくなりますよう。

 

 

穢れを喰ふ神 ―― 飽咋之宇斯能神。

 

 三月。

 花が咲き綻び始め、地面から新しい命の息吹が生じる季節です。

 新生活を始める向きも多いと思います。

 なので、ここはひとつ! 穢れを食べる神様について。

 

 

 飽咋之宇斯能神。

 あきぐひのうしのかみ/あきぐいのうしのかみ、と読みます。

 

 黄泉国より戻った伊耶那岐神が日向の阿波岐原で禊を行った際、身に着けたものを脱ぎ去ると化成した十二神。そのうちの一柱の神です。

 その神々は「衝立船戸神」「道之長乳歯神」「時量師神」「和豆良比能宇斯能神」「道俣神」「奥疎神」「奥津那芸佐毘古神」「奥津甲斐弁羅神」「辺疎神」「辺津那芸佐毘古神」「辺津甲斐弁羅神」で、飽咋之宇斯能神は冠を投げたとき、六番目に生じた神様になります。

 

 様々な罪穢れを喰う神という解釈をされている神様なのですが……。

 さて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

 

 

飽咋之宇斯能神、名前の構造。

 

 飽咋之宇斯能神のお名前は、解釈がいろいろあります。

 あき=大きく口を開ける・罪を清める。或いは六月大祓祝詞に登場する「速開都咩(はやあきつめ)」=罪穢れを呑み込む女神になぞらえている(祝詞には罪穢れを祓い、流し、呑み込む女神たちのお名前が出てきます。また阿波岐原での禊ぎのシーンを見ると、流れる水が汚れを祓うファクターとして描写されていますので、古代に身を清めるには水流に身を投じて、流し去る形だったようです)。

 

 あきぐひのうし=飽食の大人(うし)。うしは尊称であり、貴人などを指す。ここでいう飽食は神々への大量の供物なども意味する。

 

 要するに「黄泉国から戻ってきた」ことから、罪穢れを清める/旅や旅程に関する神/旅行中の飢餓から護ってくれる、など様々な意味が含まれていると考えて差し支えないでしょう。

 

 また何故「口を開ける」かといえば、冠の形状からのようです。

 古事記が成立した時代・推古朝以降に冠位制が成り立っていましたが、それより以前にも冠がありました。埴輪などに見えるものです。ですから、時代的にそちらの方の冠を想像した方が無難だと思われます。

 日本書紀では飽咋之宇斯能神は褌から生じた神で、やはり装着した褌の形状から「口」を想像している、とも言います。

 

 この神様のお名前を目にしたとき、何故か「女神さん」と感じましたが、調べて見ても男神か女神か分からないんですよね。多分速開都咩から来ているイメージかも知れませんが、何となく女神様じゃないかという捉え方をしたせいかも知れません。お名前的には男神っぽいのですが、まあここはスルーで。

 

 

 

冠。

 

 官位制の冠は布製で帽子状です。

 が、弥生時代から古墳時代だと「布で巻いた頭巾状・鉢巻き状」から「金属製の冠」など含まれます。イメージ的に伊耶那岐神が身に着けていたのは金属製の冠のような気がしますが、その描写はありません。絹製で帽子のような冠であった可能性もありまして……。よくよく考えると伊耶那岐神は黄泉国への旅からお戻りになったのですから、金属製冠より絹製冠だった可能性もあります。金属製冠は祭祀のときに使いそうですからねぇ。それこそ公の場、政のときに威光を示すとかで。

 絹製の頭巾状をした冠なら放り投げたとき袋状になりますから、何かを呑み込むような形に見えたのでしょう。

 

 そう言えば、高天原で布を織るシーンが出てきます。

 織女たちが機を織っていると、建速須佐之男命が皮を剥いだ馬を投げ込むあの場面です。この織女たちが織っていたのが絹だったのでしょう。高天原で織られるものは、神々が身に着けるものであったに違いありません。多分、それは天照大御神より前の時代でも同じだったはずです。

 伊邪那岐神が身に着けていたのは、織女たちが織って作り上げた絹の冠。

 やはり飽咋之宇斯能神は女神と関係しているようなイメージが湧いてきます。

 

 しかし、冠でどうして罪穢れを祓えるのでしょうか。

 

 

何故冠が罪穢れを喰うのか。冠とその効果。

 

 帽子状の絹の冠。

 降りかかる穢れを防ぐ、頭部を護るイメージが湧きます。

 また、旅程で襲い来る自然現象からも防御してくれる装備品です。

 冠とは頭に被る物の総称でもあるので、単に王権を示すものでもなかった、と捉えても不思議はありません。

 人体で重要な頭部を護る=霊性・神性という清らかさを護るとすれば、冠は罪穢れに対する一種の防御策だったのではと浮かんできます。

 そして大祓の祝詞での「速開都咩」が積み穢れを飲む込む女神になぞらえるのは、前記のようにその形状から導き出されたはずです。

 

 罪穢れから頭を護ってくれ、全てを呑み込みなかったことにする冠。

 だからこそ罪汚れを祓い除ける効果があり、飽咋之宇斯能神が生じるのです。

 ただ、袋状(帽子状)である冠であるなら、冠内に罪穢れが溜まることになります。冠内部で消え去るのならよいのですが、そうではない場合どうなるのか。そう考えると、この場面の冠は鉢巻き、鉢金、金属冠のような〈輪〉の形状をしていた、とした方が理屈的に合うのですが……。冠の口を通ると罪穢れがなくなる、というコト感覚で。そうなってしまうと頭部全体を覆わない状態でも冠は色々な意味で〈護る〉ものである、という仮説も導き出すことが可能になります。

 

 禊ぎで投げた冠とは、一体どのようなものだったのでしょうか。

 

 

 

飽咋之宇斯能神のご利益。

 

 飽咋之宇斯能神のご利益はストレートに「厄除け」です。

 うん。それはそう。

 

 姫路市の「冠神社」の御祭神は飽咋之宇斯能神。

 愛知県にも主祭神として祭られている神社がありますが、こちらのお名前は日本書紀の方ですね。

 

 超絶ぶっちゃけますと、人間生きていると勝手に罪穢れってくっついてくるんですよ。だから、半年に一度の大祓があるのです。

 しかし、その大祓以外で罪穢れを祓いたい。

 そんなときどうすればいいのか。はい。それは簡単。

 厄除け・厄払いは神社さんへ足を運ぶだけである程度自動発動します。だって、神域なんだもの。お寺さんも仏様がいらっしゃるので、手を合わせればこちらも全自動対応してくれると思います。

 だから飽咋之宇斯能神を探さないと! とかあまり考えなくてもいいかも。逆に禊ぎ関連の神社や場所に行った際、神話の内容と共に頭にそのような神様もいらっしゃる、と思い浮かべてみるのがお薦め。

 

 で、当然神社さんで御祈願して頂くと更に良い感じで御座います。

 いやー、あの空気感素晴らしいですよね。気持ちよいですし。

 祝詞を聴くのも大好きなので。

 

 三月は新生活シーズン。

 お住まいの近くにある神社さんやお気に入りの神社さん。

 それか引っ越した先で見つけた気になる神社さんへ出掛けてみましょう。

 そして新しい御縁(場所、人、学校、仕事なんでも可)の幸いを願い、自身のことも祈る。そうしたらきっと良い感じ! になるはずです。

 その後、春っぽいもの・旬のものを口にすれば、更にパワーアップであります。神社さん近くの美味しい水でもいいかも知れません。

 

 わたくしも三月から心機一転、いろいろ動いていく所存です。

 是非!

 

 

 

 

All for Mothers ―― ベイジ解放戦

 

 44分間の奇跡が始まりました。

 以下、ネタバレ大量に含むのでシクヨロ。

 

 

 

 

 

アララギ・ハイト、その正体。

 

 

 大、大、大、大ピンチ……かと思いきや。

 

 なんとジィッドの仲間たちがボッコボコにされています。

 この傷跡、連続衝撃波(ダムドストローク/コミュニケーション・ブレイクダウン。ザ・ダムドやLedZeppelinが元ネタ)かしらん?

 剣聖ら、強い騎士が用いるこの技。それを使うのは……まさか。

 

 でででででででででででで。

 出たー。

 

 剣聖・ダグラス・カイエン。

 卒塔婆・アララギ・ハイトはカイエンそのものでした。

「死んじまって、過去に戻されて、ハイトに生まれ変わり、今の今まで自分が誰なのか分からなかった」

 要するにあの日、ボスヤス・フォートから詩女・ムグミカを護って死んだカイエンはその存在ごと過去へ戻され、最弱の騎士アララギ・ハイトとして産まれさせられた。そして長い時間を掛けてミースの元へ辿り着き、護り、彼女の言葉に応えられなかった贖罪をしなくてはならなかった。全ては、このときのために仕込まれた奇跡の布石であった――。

 

 こんなことが出来るのは、神です。

 しかし、それはアマテラスではありません。

 遠い未来、神々の一席に加わったあの子。

 カイエンとミースの実子であるマキシ。

 

 カイエンを憎んでいたマキシが、神となってカイエンを復活させた。

 それも愛する母達、ミースとアウクソーというマザーズの元へ。

 これこそが44分間の奇跡である=カイエン復活は44分間しかない(だよね?)。

 44分間だけ、ジョーカー世界の理をねじ曲げて介入できるということ。

 ハイトの傷をなくし、死して過去に飛ばしたカイエン本人を発現させる。

 超高次元の御業、介入です。

 これは全ての母親たちへの贈り物なのです。

 全ては母親のために…… です。

 

 そして復活したカイエンはミースとの約束を守ります。

「おじさんは、私を見てなくちゃいけないの!」

 この言葉の通り、ハイトの姿でミースを見守ったカイエン。

 そしてハイトだったからこそ、ミースにその愛情を素直に口に出来たのでしょう。

 当然、ミースのハイトに対するあの表情も納得です。知らず知らずのうちに、ハイト=カイエンであることを幽かに感じ取っていた可能性があります。

 しかし、スゲエ初期から伏線があったのね。うはあ。

 

 復活したカイエンをミースは赦し、アウクソーはAFとして復活する。

 これはマキシのためでもあるような気がします。

 

 卒塔婆=アララギですが、卒塔婆と南無阿弥陀仏モチーフはFSSでもよく扱われていました。神も仏もない(そのものがいるけど)のFSS世界だと、神々が他の宇宙で知った地球の宗教などのモチーフが「何となく漏れ出して」使われているだけなのでしょう。多分、神々以外が「なんまいだー」の文字を見ても模様にしか見えませんし。

 しかし、卒塔婆/ストゥーパは釈迦の遺骨が納めされる塔。

 アララギ・ハイト=卒塔婆・高い=一際大きく高いストゥーパ=剣聖カイエンの器……であることを表現していた、のかも知れません。

 

 しかしカイエン本人かー。

 前回の予想で言えば「4」に近い感じでした。ぐえええ。

 

 

 そら神々がいて、三次元の理なんぞ無視できるんだから、カイエン本人登場! も視野に入れるべきでした。ちぇっ。

 傷を消し、顔面すら変化する辺り、もうね。うははは。ハイトが190センチくらいだっけ? ミースが160センチ中頃ですので、30センチ差。一応、身長と体格はそのまんまの描写に見える。服とか身長差を見るとね。でももうチョイ大きく見えるコマもあるんだよなあ。徐々にモーフィングしているのか、カイエン? ミースを持ち上げないとそら視線が合わないのはその通りだけど。

 アウクソー的にはカイエンの顔を見て脳の処理が追いついていないのか。それともマスターはもっと大きいやい! とか混乱していたのか。どうなんでしょ?

 そもそもカイエンを失ったアウクソーが「壊れた」ということでしたけど、タイトルページのアウクソーの表情とバックが気になりますよね。元々カイエン(純血の騎士)のためだけに存在していた(!)アウクソーですから、マスターの死=アイデンティティの崩壊となつても仕方な……あれ? 本当にそれだけかな?

 

 あ! でもさ【カイエンをハイトに生まれ変わらせる】において、剣聖から最底辺騎士にして、その苦難の人生を長々味合わせてしまうわけなんだけど……。

 剣聖の強さを持つものが(記憶がほぼないとはいえ)、最弱騎士として苦汁をなめさせられるっちゅうことでさあ。復活時にハイトのときの記憶は残っているわけで。だから「最初に会った時、名乗りましたよ。ジィッドさん」の台詞が出るのですが。しかし、カイエン的にはぶち切れ案件ですわね。

 マキシ、やっぱりカイエン嫌いなのかしら?

 

 しかすボスやんにやられたカイエンの遺体はどうなったんだろう。

 そして魔導大戦勃発時にハイトが活動をし始めているわけで……。

 この辺りの時系列含めて、やはり神々の介入ならではなのでしょうかねえ。

 

 

 

 

俺様、スゲエ。

 

 俺様カイエンの連続衝撃波の凄まじさ。

 スローハンド! 軽く撃ってるように見えてもこれですよ。

 剣聖とかが衝撃波を撃つと、プラズマ放電すらしますからね。

 

 ジィッドの最後に関しては、まあ、ね。

 もっと苦しませて殺すべきだった気もしますけれど。あれだと一瞬だもん。カイエン、優しいな。

 死んだジイッドの魂を再構築した肉体に繋ぎ止め、次元回廊へ落として永劫の苦しみを味合わせるくらいして欲しいところ。

 

 で、カイエンが「ミースを辱めた覚悟はできてんだろ?」

 これ、結構凄い台詞だと思いマス。あのカイエンが! ですもの。

 どんだけ愛されているんだ、ミース。

 それでもこの世の騎士には本気でやらないんだよなあ。カイエン。

 しかし、ジィッドは遺体の一部すら残さず摩滅(!)しました。ていうか、床の染みになって終わり。ふはっ。

 カイエンが本気で戦うことはないけれど、やはり結構ご立腹だったのね。

 

 そーいや連続衝撃波はマドラのスカートを捲るとき「残像ミラーの連弾衝撃破十字架手刀トリプルヘキサグラム ついでにMBTの本体ミラー48分身」で使っておったな。カイエン。それがこんなシリアス&感動シーンでも用いられるとは。

 

 でもさ。起動キー破壊したらアカンやろ。

 ん? 起動キーってヘリオス鋼とかじゃないのかしらん?

 ああ。剣聖だからヘリオス鋼でも破壊できるのか。

 

 

 

何してくれとんねん。

 

 復活したカイエンはGTMデムザンバラへ。

 曰く「デムザンバラな~ 余計なもん いっぱいくっつけやがって」

 

 ええと。これ。「カリカリにチューンナップしたスンゲエ車やバイク(ナックルヘッドやパンヘッドの貴重なハーレー含む)が盗まれて、趣味の悪い竹槍出っ歯とか、空気抵抗バリバリ喰らう意味なしカウルとか、ドヤ顔の鬼ハン族ハン、どんだけ主張しとんねや三段シートとかが勝手にくっつけられた状態」……ッてコト? 盗んだバイクで走り出したヤツは打ち首獄門でいいと思うなー。わたくしの怨念が駄々漏れておりますが。

 

 その「余計なもん」はウェパルス振動で全部吹き飛ばせる、らしい。

 ウェパルス振動ってなんぞや? Weapulse振動?

 全身を脈動させるが如く振動させ、要らんもんを飛ばすのかしら?

 

 で、カイエンは「デムザンバラ」と呼びます。

 彼もまた、カレンによる設定変更の影響を受けているということ。

 しかしアウクソーは「この子」呼びです。

 やはりGTMではないMHシュペルターの真の名を呼ぶのでしょうか?

 要らんもんを吹っ飛ばして、真名が呼ばれるとき、FSSの伏線が白日の下に晒される――のか。うーん。スゴイことになりそう。

 

 そして「起動キーがなくても起動? できらあッ!」しちゃうアウクソーと、その尻に引かれるカイエンに懐かしさを感じます。

 しかし裏技的な技法を使うのか。それともデムザンバラにはバックドアとかあるのか。はたまた恫喝して起動させるのか。頑張れ、アウクソー。

 

 でもさ、懐園剣・雌剣、ええと、伸びてやしませんか?

 勝手に。三条香(やはりパラライズでしたね)が投げたときから。

 剣がカイエン再会を喜んでいるのか。

 それとも何かあるのか。

 カイエンがGTM(MH)降りて、やらかす布石かッ!

 

一世一代の大仕事。

 

 カイエンが断言する「一世一代の大仕事」

 彼は自分が何故蘇ったのか、そしてその時間が44分間であるかを理解しています。

 そしてそれが誰の手によるものなのかも。

 

 多分……これから親子喧嘩だわ。

 城を包囲するオーバーロードしたGTMの処分もあるのでしょうが、そこにはフトエフタエwith息子・マキシがいますからね。

 そしてアウクソーと……憎むべき父親が駆る、デムザンバラ(真の姿と名前)が出てきたら、そりゃひと悶着ありますよ。

 マキシからしたら、自分の母親たち二人を救ったのが憎むべきカイエンですからね。そこに渦巻く感情がどうなるか。まあキレるでしょう。

 

 カイエンはマグダルとデプレにはある程度親子関係を築いていました。

 その後、魔導大戦の始まりで父親・カイエンを失います。

 母親・ヤーボと入れ替わるように現れた父親・カイエンでしたが、それでもきちんと「生きた状態で」両親の姿がマグダルとデプレに残っているのです。

 でもマキシには母親たちしかいません。父親は伝え聞くだけの存在でしかない、ということで片方の親の記憶しかないのです。

 息子は父親を超えてナンボ! という訳ではないでしょうが、生きている父親・カイエンが、ミースとの子・マキシへの(一応?)愛情を表現する【最初で最後の親子喧嘩】がここに開幕します……多分。

 ヒトエフタエ1号機の大破の理由はこれだな。カイエンにチョチョイとやられちゃうやつかね。手も足も出ずに、ただその愛情を受けるのみ。

 剣聖であり父親から最後の手向けとして、マキシにも何らかの傷を遺し、そして「剣聖を継げ。そんでよ、ミースを……オマエの母ちゃんを頼むぜ」というのかも知れません。

 そこから何かが変わっていくマキシ……なんて展開があるのかな?

 だとしても変わる方向によってはとんでもないことになりますけれども。スタント遊星でのマキシ死亡に繋がる布石とかもあるのかしら?

 

 でも、カイエンとアウクソーがある程度本気で戦える相手なのかもなあ、マキシ。

 成長しきっていないからそこだけが弱点だろうけれど。

 しかし、もしかするとあれかな。

 別次元へ吹っ飛ばされて、懐園剣(遊星兵器)同士で切り結ぶ……って、すでにマキシはやっているか。でも雄剣と雌剣の組み合わせだと初だから、やらないとはいいきれない。何故懐園剣・雄剣の真の所有者がマキシなのか、ってのも明かされる可能性もあるし。

 

 星団中の人間に何か感動を残す親子喧嘩。

 カイエンを知るもの(それこそ星団中の国主や騎士達含む。そしてカイエンの試験を受けた次代を担う騎士達も)は驚愕するでしょうし、AFたちはカイエンの帰還を喜びそうだなー。エストなんて

「マスター! あれこそが剣聖カイエン様ですよ!」

「へ? 剣聖? あ。ジークが……」

 そこにGTMかMHでマキシマムバスタータイフォーンをぶっ放すカイエンの姿。

「あれが真のMBTです。剣聖剣技です……」と懐かしむ。

 みたいな会話があるかも知れない。ヨーン君がまた強くなる展開。

 しかし44分間の奇跡が終わったら、それもまた人々の記憶から抜け落ちるかも。

 アララギ・ハイトごと。

 彼はこの世にいなかった存在となり、一部の人々に違和感のみ遺して消え去る――それこそが奇跡の終わりだと言わんばかりに。

 アララギ・ハイトはカイエン本人なのだから、彼がこの世に残ることは歪みでしかありませんからね。あれは特例の存在ですから。

 

 そんでね。

 カイエンとアウクソーが揃ってGTM(MH)で出陣する、最初で最後の姿が見られるのでスよ。このまま素直に行けば。で、このカイエン+アウクソー+デムザンバラ(シュペルター)の組み合わせそのものに何かあったりして。

 そして親子喧嘩だけじゃなくて、カイエン&アウクソー&シュペルターじゃないとどうにもできない何者かと戦って、魔導大戦の幕引きへ雪崩れ込む展開もあるんでしょうか。……ありそうだな。

 それこそ神が人間・カイエンに行わせる「介入」の意味づけ一端として。

 

 

 

44分間、何が起こるのか。

 

 ってことで今月も大興奮のまま感想を締め。

 

 44分間という限られた時間。そこでカイエンは何を遺すのか。

 そして何故44分間なのか。ラキシスの44は無関係なのか。

 そこにいる神々の間隙を突ける44分間ではあるのでしょうが。

 

 ミースとアウクソー、44分間の奇跡が終わったらどうするのかな。

 マスターと共に、って言ってたし。そしてフォーカスライトから続く「純血の騎士に」というコード。

 アウクソー、何かやらかすのかな。アマテラスから聞いたあの言葉で。

 ここからアウクソー/デルタベルン関連にも繋がるのか。

 

 5月発売の19巻では、44分間の奇跡の前。

 20巻で、44分間の奇跡が収録されます。

 長い時の中、我々に問いかけてきた「44分間の奇跡」。

 それがここに結実し、そして新たなる物語へ続きます。

 

 刮目せよ。そして戦け。

 

 

  ――『二つの遺作』の部分かしら。

  読み返すと『二つの遺作』を始めとして、神々と十曜の守護者、血の召喚(ザ・マジェスティック・スタンド)、セントリー関連や超帝国、他諸々が詰まっていますから。