真名 ―― 44分間の奇跡
FSS40周年だぞ!
おめでとうございます。
特集ページが20Pありますが、少なくとも永野センセのQ&Aだけは読んでね。もの凄いことが書いてありますから。フェリシモか、とか、アーリオオーリオとか、泣くとか、たぬき捕獲! とか、いろいろっす。これから先のことへの布石もバッチリよ!
さて。
44分間の奇跡が始まりました。
ネタバレ回避したい方は、ここまでです。
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呪いの人形。
ルンが乗ったとき発見された「アウクソーの呪い人形」。
表紙には作り方、本篇ではカイエンが発見という流れでした。
……これ、後から何か関係してこないよね? ね?
でもFSSだからなあー。
何がキーになるか分からない。
恫喝、脅迫。
デムザンバラの起動キイがない。どうする?
からの「恐喝、脅迫」による起動!
……予想通りだった……。
そらカイエンがマジモードというか、何にも言わない状態のカイエンに対し、アウクソーは全てを察していますからね。時間がないのは本当だ、と。
この辺りは二人の歴史を物語ります。そら脅しもかけますわ。
とはいえここで大事なのは、アウクソー=フォーカスライトであり、彼女がプロジェニター(始祖)であること。
プロジェニター/Progenitorは、「祖先」「先祖」「創始者」を意味するので、最初のAF4体全てがプロジェニターなのでしょう。
AFたちが「始祖様やんけ!」と理解したのは
1 )アウクソーから送られた通信データそのものから
2)全GTMを強制制御できるフォーカスライト・モードだから特殊なシグナルを発しており、それから認識した。
そんな感じかな?
1)はAFのヘッドキャパシタなどからのデータリンク時に入るAFごとに割り振られた個別情報から。 2)は各AFに打ち込まれた基本プログラム内にあるデータを参照した、とか? どちらにせよ各種データから個別認証して「始祖様やんけ!」って分かるんだろうなあ。因みに音響関連で声紋分析というモノがありますが、AFたちは瞬時に行えるのかも知れません。てかフォーカスライトは音響機器メーカー……。
このプロジェニター・AFはガス状のシン・ファイア型からAFへの変換期に創造されたことにより、星団全域のGTM全てを外部から完全制御する力を持たされています。それは過去から未来まで、全てのGTMです。
PCで例えれば、どんなOSのだろうが、それにパスワードが掛かっていようが、暗号化されていようが、どの時代に出てきたVersionだろうが、全て好き放題できるってことですよね、これ。
因みに保持モードってのは、多分「エンジン始動をしていないGTMがその姿勢・状態を維持しているモード」でしょう。エンジン停止時でもツインスイング関節をその状態で固定して待機している状態を指していると思われます。
この辺り、様々な機械に携わったり、興味がある方なら理解が早いでしょう。そもそもエンジン停止時に各関節を保持していないのなら、GTMはその場に崩れ落ちますからね。人間だと「ただ立つ」ということをしてみて、自身の身体に起こっていることを認識すると理解が早いかも。あれ、止まっているように見えて、実は内部で各種運動が起こっているんですよ、だから姿勢が保持されます(具体的に言うと、立っている状態を保つために各部位がどうなっているか、内臓の位置、動きなどを細かく意識すると分かります。あと、力を抜いていると思っていても、そこの筋や筋肉で〈自然な状態を保持〉している状態なのです。あれ、実は……っと。書いちゃ駄目)。当然、生命活動は止められませんし、止まっているなら死亡ですしね。心臓などが止まった状態=死ぬと死後硬直が始まり、時間と共にそれが解けます(開硬)。そんな状態だとと各関節及び各種臓器などが完全に弛緩し……って、何の話だ。
恫喝内容は「オマエ、これまでの記憶全て消して、新品GTMと同じ状態にしてやっかんな!」で御座います。
デムザンバラは「アマテラス、ハイアラキ、サロメ、そしてカイエンとアウクソーの記憶」を失いたくなくて、エンジン始動までなら! と頑張りました。アトロポスのこともきっと覚えているんでしょう。GTMには自我がありますから、ある程度「人格」が備わっています。カイエンを「あほ」というのもこれが理由。そんなGTMですから、このように「記憶の完全消去」を忌避するのも無理からぬ話です。
しかしアウクソー曰く「みんな、お前をデムザンバラって知らない名前で呼んでいた」―― カイエンの死云々+混乱でアウクソーはおかしくなっていた=GTMとの会話もできなくなっていた=壊れて〈見えた〉。
さて、ここ少し違和感が、でありますね。デムザンバラ(仮名)をアウクソーは怖い目で見ていた。アウクソーも怖かったから、あんなことになっていた。
お互いを「知っているのに、知らないと思って見てしまう得体の知れない、不安、怖さ」というものなのか、それとも違うのか。何か別の意味が隠されているような気がします。
しかし、アウクソーたちはお互いを再認識し合います。
そして――。
さあ、行こう。
その名は。
アウクソーが叫ぶ。
「行くよ!! シュペルター!!」
要らない装甲を落とし、その姿が顕れる。
〈GothicMade The Knight of Chrome SCHPERTOR〉
アマテラス製造のアゲハ型GTM。GTMモルフォを再構築したタテハ型とトリバネル型、2騎のうちの1騎。タテハ型。モルフォ・ザ・スルタンではない「モルフォ・レス・トリバネル」がもう1騎のトリバネル型か?
ここへ辿り着くまで、どれほどの年月が過ぎたか。
そのために積み重ねられてきた全てがここへ昇華しようとしています。
チューンホーン、ヘッドバックハロ、バックライド・リジット・フライヤー……全てが白日の下に晒されていきます。そしてオーバーマスクが落ち、開始された放電は光のベールのように各部から放たれ、そのパワーの凄まじさを物語るのです。
デザインラインはツァラトゥストラ・アプター・ブリンガーへ繋がるものであることがここでハッキリとします。もしかしたらフレームランチャーなどZAPの装備も限定的ながら可能な騎体かも知れませんね。エンジン・ハー閃1012がひとつしか乗っていないとしても。※ツァラトゥストラ・アプター・ブリンガーのエンジンはハー閃1014×2。
武装と言えば、シュペルターが振るっているガット・ブロウも少し特殊な形状してる? 片刃で反りが入っている、太刀づくりみたいな感じに見えます。
重装甲だった理由は、ジィッドが普通の騎士であったことを物語っていますよね。通常のGTM戦闘で相手の攻撃が【当たる】程度の腕前でしたから。腕のフライヤーごと斬られていましたし。……これは相手が最強騎士のひとりでしたけれども。それでもまあ、ね?
対する剣聖・カイエンですが【相手が攻撃をまず当てられない】存在ですから、フライヤーがなくても問題ない訳です。保険代わりのソードストッパーで十分。それでも必要ないでしょう。そして「出てきたらすぐ逃げろ、死ぬぞ」とあのデコースに言われるくらいの騎士であることからも【普通の騎士は剣聖のGTMに攻撃を当てる前に、一方的に破壊・殺害される】ことがほぼ確定しています。
ここまではカイエンが復活した理由、その本当の意味への序曲。
大仕事へ。
カイエンが言う戻ってきた「本当の理由」。
ニナリスのヘッドキャパシタを介して耳にしたミースも、シュペルター内で聞いていたアウクソーも「え?」と困惑をします。
それはそうですよね。一連の復活劇に関して、当人以外誰も分かっていないんだから。知っているのはそれを仕掛けた神々とカイエンのみ。
カイエンは最初から全開でシュペルターを駆ります。
竜骨とスイングに多大なストレスをかけながら。
シュレッド・スライサー(十文字光輪)3連発!
これは剣聖剣技? カルバリィ・ブレードとは違う?
或いはヘクサグラム系統の技か?
「マスター、こんな戦い方、まるで」
「あ? わかってんだろ? いいんだ。同じで」
アウクソーには分からないこの行動。しかし、カルバリィ・ブレードなら曰くのある相手に使っているんですけどね……。もしかしたらわざと技を見せているのか。
剣聖を知らずに育ってきた騎士達への贈り物として。
「見たら覚えるダロが!」ってことかも(……エストとヨーン君も覚える? でも条件的に剣聖剣技をヨーン君は使えないか……。それでもカイエンとアウクソーによるMBTの剣聖&GTMバージョンは出てくるかも)。
或いはアウクソーとの思い出をひとつずつ辿るような戦い方とか?
だって、カイエン+アウクソー+シュペルターが揃ったGTM戦闘は、これが最初で最後になると思うのですが、我々が知らない所でこの組み合わせで戦ってきている筈なんですよ。その一端をここで垣間見ることができるのか。
それとも全く違う意図でこんな戦い方を見せているのか。
そしてデム……シュペルターを目にした人間は全員〈事実の上書き(記憶じゃないよ。事実だよ)〉をされていきます。超絶矯正・事実の上書き!
剣聖が乗っていることを看破したマドラが「あのとき(!)」という発言のあと、マキシに通信を繋ごうとしておりますが……ああ、これ、きっと大仕事と真の目的に絡んでくるやつだ。
そして44分間の奇跡を提案し、許諾された本人「マキシ」ですからねぇ。どんなことが起こるやら。突然(神々の介入で強制的に)成人してもおかしくないし、パートナーなし(いや、出てきていないだけで乗っているとは思うけど)でGTM全開制御して立ち回り、ってのもあり得る。まさか先の時代のスタント遊星へカイエンと子供マキシが移動、そこである相手&成長後のマキシを止めるのがカイエンと子供マキシで、何らかの神々が意図していたスイッチが入るとか。
何があってもおかしくないのが、FSSです。
だっておとぎ話で神話だもん。
余計なモンを落としたシュペルター。あの装甲、ジィッドが「俺だけのGTM」気分でくっつけていたものだったのかしらん? それか上に書いたように「普通の運用しかできない腕前だからこそ過剰な装甲が必須だった」のか。しかしニナリスも大変だったよねぇ。元々の状態から余分なパーツ足されて、かつ、ド下手くそでもコントロールできるようにデチューンしつつフォローしなくちゃいけなかったんだから。
でもこれで〈天照帝〉の名などが出ておりますから、このGTMに剣を向けられないAFが出てきそうではある。え? 十字架? どっかにあるかしらん? ナイトマスターの紋章はあるけれど。
そういえばGTMのコクピットはその場で騎士の体型に合わせて調整可能のようです。確か。関連資料あったような、なかったような……。
いやはや、ともかくジィッド仕様のコクピットにカイエンが乗れましたから。MH時代は使う騎士ごとにコクピットを入れ換え(ルンがカイエンからシュペルターを借りた際のエピソード。因みにここで登場した呪いの人形は完全に藁人形で、今月号のものとは違う姿。って、コクピットの入れ換えはしていなかった……ってコト? あれ? いや、取り外し不要のコクピットシート取り付け基部に五寸釘なら、おかしくないのだ)なくてはならなかったほど繊細なものでしたけど。これはユニット位置を騎士ごとに組み付け……って、まあオートクチュールの服や靴のようなもの、ってことっすね。その人だけのもの、という。GTMはその辺りの融通を利かせられる、戦闘兵器としての利便さが目立つものなのでしょう。きっと。
そんでVSMS化、くるか? シュペルター仕様とデムザンバラ仕様を選んで、腕部部フライヤーはソードストッパーで……いや、まてよ。もしかすると装甲色も変わっているのかも。
しかしだね。
MHの記憶を持った人物=アウクソーだとするなら、シュペルターを「GTM」と認識していることに齟齬が生じます(この名前を覚えている、が、単にMH時代の名前を覚えているだけで、GTMをその名で呼ぶだけなら問題なしなんだけれども)。
もしかしたら、GTMシュペルターがGTMデムザンバラになった理由とは別にして、何かまだシュペルターそのものと名前に隠されていることがあるのではないでしょうか。44分間の奇跡は始まったばかりですし、まだまだ終わりませんし。
おまけに記憶関連で「AFの女王」の名がまだ出ていませんしね。あれ? もしかしてこれも44分間の奇跡へのキー?
でもカイエンが消えたら、アウクソーはどうなるのか。
予想通り――になるのかな?
それだと今月号表紙がもうね、グッと来る。
うーん。毎月見逃せない展開だぞ。
うおい。どうするよ?




