blogを書けと言われたので「基本に立ち返るプリセット」の話。

 

 

 夏も終わりますね。終わるよね? 暦の上では秋に向かっているはず。

 秋の気配を早いところ感じたいっすね。

 そんな中、先日つい勢い余ってLine6 HXSTOMPのユーザープリセットを全消ししました。バックアップなしでファクトリーリセットをカマしてやったわけです。ぐへへへ。

 何故かと言えば、その場のノリ? いや、HXSTOMP側のユーザープリセットをリフレッシュしたかったからもあります。意外とゴチャゴチャしていていましたからねぇ。あとモバイル的に運用するための見直しもやりたかったですし。

 メインプリセットを含む実験的プリセットやネットで見つけた有名ギタリスト再現プリセットはHelixに残してあるので、無問題。必要になればHXSTOMPへ移植できますし。

 

 そんなわけで、これから新たに組んでいくHXSTOMPのプリセットはモバイル運用用になると思います。

〈モニタースピーカーorPA直用〉

〈センドリターンorパワードアンプ用〉

 のどちらかに適したプリセットを意識していこう、って訳です。

 

 今回はその第1弾として、基本に立ち返ったプリセットを作成します。

  これまでのメインプリセット〈モニタースピーカorPA投入用歪み系メインプリセット〉の再現でもありますが、HXSTOMP用に組み直すにあたり、若干の変更を加えます。

 そもそもHelixで使っている歪み系メインプリセットは、各種設定ごとに別プリセットにしてあるのです。リフ用、リード用、ゲインアップ・リフ用、ゲインアップ・リード用の全部で4つで、曲間/曲中にプリセット切り替えで対応していました。というかDAWだと都度切り替えて使った方がベターですもんね。

 今回HXSTOMPで新たに組む際の変更点は、スナップショットを活用した構成を加味することです。

 フットスイッチ数から言えば、リフ、リード、リフ(ディレイ・オン)の三つになります。

 

 さて、基本に立ち返ると言うことで細かく見ていきましょう。

 

 

 

 やはり最初はアンプとキャビ。

 

 

 歪み系メインプリセットに使うのは〈ハイゲインアンプ+モダン系キャビ〉になります。

 用途は〈メタル、ハードロック系統のサウンド〉〈インスト曲用〉〈ボリュームを絞って、ロックやパンク用〉などでして、やや現代的歪みで「キレのあるリフサウンドと滑らかなリードトーンを基本」とした構成なのです。しかしメタル、ハードロック系統って書いていますが、わたくし真っ当なメタルやハードロックは弾いてないな……。メタルギタートーンが好きなだけとも言えます。はい。

 で、新たに選んだのは以下の二つ。好きなハイゲインアンプとキャビです。

 

1)Placater Dirty(Friedman BE-100 BE/HBE channel)

2)4x12 XXL V30(4x12 ENGL XXL V30)

 

 ※パラメータに注目。

 

 キャビネットはモダンなものにして、現代的サウンドを狙います。

 とか言いつつ、以外とMarshall系も悪くないんですよね。そこはお好みで。

 

 そしてここではハイゲインアンプを使いながらも、ゲインをかなり削ります。この辺りの匙加減はブースターをカマすことが前提になっていますので、ご注意を。と言うのも、ギタープロセッサの場合、アンプ側ゲインを抑え、ブースターありのほうがスカッと抜ける音/低音弦側の分離が良い音になる(気がする)からです。おっと。アンプモデリング側だけで歪みを完成させることも可能ですから、勘違いなさらぬよう。実際アンプのみで歪ませたプリセットも作りましたが、よかったですよう。ま、これは単に個人的な好みの問題と思って下さい。そもそも実アンプだとブースターを使わない人間なのですが、Line6だとさくっと置いちゃう。ほぼ癖みたいなもんです。

 また、ギター側ボリュームやボリュームペダルでどのような歪み/トーンの変化が起こるかもチェックしておきましょう。ここんとこ、重要。

 

 この時点で「歪みがやや足りないが、自分好みの音」にしておきます。

 実はブースターなしのこの状態で、結構良い音になっちゃっているんですよね。ゲインを3から4くらいまで上げれば普通のメタルやハードロックは弾けそう、と言えば伝わるでしょうか。しかしブースター付加前提なので、ここは泣く泣く次へ進みます。……あれ? 本末転倒?

 

 おっと。大事なことを書き忘れていました。

 そのプリセットで使うギターを繋いで、パラメータを調整して下さい。

 今回のプリセットは〈ハイパワーハムバッカーピックアップ/シングルサイズハムバッカー+FRT搭載ギター〉です。もしこれが〈シングルピックアップ×3+シンクロブリッジ〉ならパラメータも変わります。そこんとこ、気をつけて下さい。

 ただ、ある程度はオールマイティに使えるっちゃー使えるのが、わたくしのメインプリセットです。ギターごとに変わるサウンドを楽しむこともできます。うん。物は言い様だな。

 

 ※今回はこのコでパラメータ調整。ピックアップはDiMarzio。

 

 かけろ! ブースト!

 

 

 アンプとキャビだけで好みの音を作ったら、今度はブースターです。

 普通にkinkyBoostのようなブースターエフェクトでもよいのですが、今回はオーバードライブ・Minotaur(Klon Centaur)にしました。

 

 ※ここもパラメータに注目。

 

 

 Minotaur(Klon Centaur)ですが、Toneは真ん中。

 Gainは0にして、Levelは上げておきます。

 こういった〈オーバードライブのGainを0にしてブースターとして使う〉手法は一般的ですが、選ぶオーバードライブとアンプなどの組み合わせでトーンが変わるので、自分好みになるよう現物合わせをしましょう。もちろん、エフェクト側のボリュームやトーン調整でもかなり感触が変わるのでそこもチェックです。

 

 今回チョイスのMinotaur(Klon Centaur)ですが、なかなか良い感じ。これを置くことで、ギターからのシグナルがブーストされて、音が前に出てきました。ハーモニクス系統もビシバシ出ますし、サステインも増しています。リードトーンとしても使えるくらいですね。

 後から他のブースターに変えるかも知れませんが、これはこれでナイスなサウンドです。

 

 

 EQで更にブースト。

 

 ギターにとって美味しい周波数帯に整えます。

 シンプルEQを使うと、簡単です。

 

 ※高域帯+大事なミドルをブースト。

 

 キャビの次に置くことで、スピーカーから出た音に対してEQをかける形になります。これはEQブーストしたシグナルをキャビに入れないためです。それは何故か? と言えば「EQを置く場所はかなり出音に影響するから」。わたくし的にはキャビの後がよいと思いました。キャビから出てきた音に味付けをするか、味付けした音をキャビに入れるかを考えると、前者の方がコントロールしやすい気がします。この辺りは好みですが、参考にしてみて下さい。

 もちろん、Line6が用意した他のイコライザー、例えば10バンドイコライザーなどだと細かい部分の調整が利きますので、慣れてきたらそちらへ移行してもよいかと存じます。はい。

 

 

 

 リード用ディレイ。

 

 

 基本のサウンドは完成しましたので、ここでディレイをひとつまみ。

 

 ※ギターから直列で置く場合、わたくしはミックスをこれくらいにします。

 

 これもまた好みですのでお好きな場所へ置いてみて下さい。直列配置の場合、ブースターやアンプの前だとディレイシグナルが増幅されるので、かなりクッキリキッカリなディレイサウンドが得られます。わたくしはそこまで必要ではないので、キャビの前です。しかし、各種エフェクトは置くだけで音が変わることを頭の片隅に置いて下さい。

 また、各種個性的なディレイも用意してありますので、お好きなものをチョイスして見るのも一興かと思います。

 

 そして、フットスイッチへ割り振ります。

 

 

 これでストンプモードでディレイの入り切りが可能になりました。

 

 

 スナップショット。

 

 

 全部のブロックが揃ったので、スナップショットを設定します。

 HX EDITだと操作が分からない! ってこともありますが、かなり簡単です。

 以下の画像を参照下さい。おっと、今回のスナップショットは

 

1)リフ用

2)リードトーン用

3)リフ用のトーンにディレイ

 

 の三種類としました。

 スナップショットだとプリセットを切り替えるのとは違い音切れが発生しません。リフからソロへ入るときなど、スナップショットを踏むと結構感動的ですよ。その変化、効果に。

 ってことで実例へ。

 

 

 まず、スナップショット1です。

 ここでは基本のリフ用で、最初に設定した状態からディレイのみオフにする設定を加えます。オンオフを選択するブロックの上で、右クリック、スナップショットバイパスを選びましょう。

 これでスナップショット1のときにディレイがオフになります。

 

 

 

 続いてスナップショット2。

 まずスナップショット2へ切り替えます。

 その後、変えたいパラメータの上で右クリック、スナップショットを選択すると、パラメータの一番左にカメラの白いアイコンが付きます。後は好みでパラメータを動かし、設定します。

 ここでは〈アンプ:ゲイン+ミドルアップ〉にしていますね。そしてディレイはオンです。

 加えて、ブースターのゲインもアップします。

 これで滑らかなサステインとリードトーンを得られました。

 

 

 更にスナップショット3です。

 ここは単にリフ用トーンにディレイをオンにするだけなので、スナップショット1の設定と同じく〈スナップショットバイパスを使って、オン〉を使います。

 

 ここまで設定したら、プリセットネームを入れてセーブしましょう。

 ついでにプリセットの位置も42Aへ変更しました。HX EDITのプリセットリスト上でプリセットを左クリックで掴み、ずらすだけでOK。

 

 

 さて、ここまでで一応完成としましょう。

 あ。因みに「スナップショット2へ切り替えた後、ストンプモードへ切り替える」と、スナップショットのリードトーンを保持したままディレイのみのオンオフが可能になります。これは他のスナップショットも同様です。時と場合によってはこれを覚えておくと役立つかも知れません。例を挙げるとすれば「ギター1本のソロタイム時に、予めスナップショットでリードトーンに切り替え。その後でストンプモードにしておき、必要に応じて設定しておいたエフェクトオンオフをフットスイッチで行う」とか? 今回はディレイのみですが、ブロック数が許せば他のエフェクトも追加可能ですので意外と便利かも。スナップショット全般で飛び道具的エフェクトをオンにすることや、スタックさせたオーバードライブをコントロールするとかできますしね。

 ただし!

 この「スナップショットのどれかを保持したままストンプモードへ移行、フットスイッチでエフェクトのオンオフ」を行った後は、必ず他のプリセットへ移動してから、目的のプリセットへ移って下さい。それをしないままスナップショットモードへ変更すると、エフェクトのオンオフ設定が無効化された状態になります。具体例で言えば上記のプリセットの場合「スナップショット1でストンプモードへ移行。ディレイをオンにした後にスナップショットモードへ戻した場合、全スナップショットでディレイがオンになっている」状態になります。やや面倒臭い手順になりますが、お気を付け下さい。

 

 

 

 ブラッシュアップへ。

 

 

 こうして完成したプリセットですが、いろいろなギターで弾いている内に不満点も出てくると思います。

 なので、あとは適宜変更をしていきます。ブラッシュアップってやつです。この辺りに関して楽なのがデジタル機材のよいところ。もし前埜状態を保持しておきたいのなら、プリセットをコピーして置くのがお薦めですよ。

 

 完成後、Caparison C2(今回はまだCaparison Dellingerなどで弾いてないっす。あちらはあちらで独特のトーンを持っているので、弾いてみたらこのプリセットの印象が変わるかも)で弾き倒してみましたが、結構良い感じです。

 スナップショットで、リフ・リード・リフ(ディレイあり)をさくさく切り替えられる+ギターのボリュームやボリュームペダルでのトーン変化もバッチリ反映されます。

 実戦向けなプリセットですから、リハスタやライブなどで使えるのではないかと思いました。おまけにギターとHXSTOMP、電源、ケーブル類、ボリュームペダルがあればある程度現場で微調整して対応できるでしょうし。もちろんその場で本体を操作してプリセットを組み、センドリターンへぶっ込むのもいけますからね。

 

 ってことで、割と簡単に新プリセットは組めました。

 ご参考に……ならないでしょうが、ヒントの一助として活用頂ければ幸いです。

 

 夏休み特別編 レスポール用プリセットを組むぞ。

 

 

 ええー。世の中は ナツヤスミ って制度が始まっているらしいですなぁ。

 いやはやなんとも。

 

 まあどちらにせよ「blogをたくさん書きなさい」指令が出ているので、特別編。

 タイトル通りの内容なので、今回は短めに纏めます。

 

 

 

 レスポール用とは。

 

 レスポール。

 GIBSON Les Paulですね。

 なんつーか、Fender ストラトキャスターと並んで、エレクトリックギターの基本的モデルというか。とりあえずレスポールかストラトキャスターを選んでおけばええんやで? 的なモデルです。

 レスポールの音は「太い」「甘い」という言葉で語られています。ギターの構造上、そうなるようです。何故ならモノホンのレスポール以外であるレスポールモデルでも「太くて甘い」音になりがちだからです。

 とか言いつつ、某ジミー・ペイジのレスポールは「細くカリカリ」の音っていう説もあります。理由は、ピックアップを低くして、細いゲージを使っているからとか何とか。このセッティングで生まれるレスポールらしからぬシグナルを、トレブリーなパラメータにしたMarshallへぶっ込めばあの音になるらしいっす。これはテレキャスターサウンドを目指した結果、っていう説もまことしやかに囁かれております。

 

 しかし!

 今回は太甘サウンドのレスポール用としてLine6 Helixプリセットを組みます。

 ぶっちゃけちゃうと、80年代から大活躍していた〈あのレスポールをメインに使うギタリスト、そのライブ用セッティング〉を意識したプリセットになります。だからレスポール用なんですねー。

 詳細は次項。

 

 

 

 改造Marshall。

 

 

 80年代は改造Marshallが流行っていた頃です。

 そのレスポールをメインに使うギタリストも改造Marshallを使っていました。歪みを強めたモディファイをカマしたMarshall JCM800ですね。

 なので、この改造Marshallをベースにします。Line6にあるんですよ。JCM800 Modモデル。

 早速ですが、こちらをご覧あれ。

 

 

 シンプルな構成になっています。

 ここで大事なのは改造Marshall+4発×12インチMarshall 1960 AT75にすることです。

 更にアンプ側のゲインを上げ、ややドンシャリ気味のセッティングになっています。80年代から90年代のハードロックだとこのようなサウンドの方向性が多かったような……。

 そしてブースターやオーバードライブは掛けません。モジュレーションでPhase90を置いています。更にショートディレイを加えました。コーラス……はお好みで加えても良いかも知れません。その際はBOSSのCE-2がよいのですが、Line6のモデリングに入っていません。なのでLine6オリジナルのコーラスなどで代用して見て下さい。

 Phase90とディレイはフットスイッチでオン/オフ可能にしています。

 更にスナップショットで 1)歪み 2)クリーンクランチ に切り替えられます。

 

 因みにそのレスポールをメインに使うギタリスト、80年代のライブには大仰なラックシステムを導入していました。が、途中でそれを止めてしまいます。理由は「トラブルが起こった際、どれが問題になっているか原因の追及が難しくなるため」「シンプルなセットがよい。アンプに直でギターを繋いだサウンドが好みだから」。元々レコーディングなどでもアンプ直だったこともあり、ラックシステムに見切りを付けてしまったわけですね。

 90年代後半になると改造Marshallと僅かなペダルだけでライブをこなすようになります。

 上記のプリセットはそのセットを再現したもの、とお考え下さい。

 

 

 

 

 レクチファイア。

 

 

 同じテーマですが、アンプとキャビネット変更+Phase90を除外したプリセットです。

 

 

 MESA/Boogie Dual Rectifier+4発×12インチ MESA/Boogie 4FB V30 の組み合わせになっています。

 Marshallよりハードロック/メタル方向のアンプですね。もちろんこちらもアンプのみの歪みを使っています。更にショートディレイをフットスイッチでオン/オフ。更にスナップショットで歪みとクリーンクランチの切り替えを出来るようにしています。

 こちらもレスポールをメインに使うギタリストのライブ用セッティングが元です。

 90年代中期辺りの機器構成になります。が、この頃はまだラックシステム+レクチでした。しかしそこは無視して、単純なルーティングにしています。

 

 

 

 

 2つの共通性。

 

 

 改造Marshallとレクチファイアを使っていますが、目指す音傾向は同じです。

「ズンズン響く低音弦。対する4~1弦はややトレブリー」

「細くならないロングトーン」

「歪みとクリーンクランチを切り替えたとき、問題のない音量バランス」

「シンプルな機材構成が故の生々しさ」

 

 今回はレスポールをメインに使うギタリストのライブ音源を流しながら、Line6各パラメータの調整を行いました。もちろん使用したギターはレスポールタイプです。アクティブではない、パッシブピックアップをネック側、ブリッジ側へ切り替えてトーンを探っていくのがポイント。他のフィクスドブリッジギターやFloyd Rose搭載ギターだと、どうしても違和感が生じました。Line6の凄いところですよね、ギター本体の個性が反映されるとこ。

 

 肉薄できた! とは言いませんが、ライブ音源に合わせて弾いたときに気持ちよいプリセットになったと思います。低音弦を刻むリフや、うねるようなグリッサンド音。激しいベンドからヴィブラートを掛けた際の倍音が増していく感じとか、気分爆上げになりやすぜ、ぐへへへ。

 

 

 

 ここだけの話。

 

 

 ちょっとだけ、ここだけの話。

 そのレスポールをメインに使うギタリストが所有する改造Marshallは〈Line6のMod800アンプモデリング〉及び〈無改造実機のMarshall JCM800〉とは別物なんですよ。各種ノブや機能面から違いますから。Line6のMod800アンプだろうが、実機だろうが同じサウンドに持って行くのは困難なんです。

 とかいいつつ、試しにその〈改造Marshallライブサウンドを出来うる限り真似して、キャビをメサブギーにしてみる〉プリセットを組んでみました。

 アンプは結構極端なパラメータです。

 少なくともドンシャリではなく、更に一部はフルにしています。

 

 

 んん? これ、なかなかいいんじゃないですかね。

 若干トレブリーですが、それでいて低音が効いていて、更に中域も豊かです。改造Marshall+メサブギーキャビの組み合わせだから? 低音弦のピッキングハーモニクスにヴィブラートを掛けた音は、結構似ている感じを受けます。〈レスポールタイプのギター+改造Marshall+メサブギーキャビ、エフェクトはあまり置かない〉がそのギタリスト直近のライブサウンドに近づける近道、なのかも知れません。

 

 なんて言いながら、求めているのは「レスポールモデルのネック側ピックアップは太く甘い音、ブリッジ側だとゴリッとして図太くヘヴィな感じ」だったりします。当然、ピッキングハーモニクスやタッピングハーモニクスもビシバシ決まるような部分も残しつつ、意外とピーキーな感じかも知れません。

 あと、個人的に言えばあんまりエフェクティブなギターサウンドより、リーンなサウンドが好きなんですよ。実アンプならほぼノンエフェクトですし。ギタープロセッサでブースターとEQをかけるのは、モデリングアンプに足りない部分のフォロー的な使い方なのです。だからメインプリセットは「ブースター、アンプヘッド、キャビ、EQ」程度なんですね。ここからリード用ならアンプパラメータを少しゲインアップさせて、ディレイを加えるくらいにしています。それくらいシンプルな構成のほうが、ギター本体の音も活かせます。

 

 ってことで突貫作業的にblogを書いてみました。

 ナツヤスミ制度の中、是非皆様も「気になるギタリストのライブ音源サウンドをLine6Helixで目指す遊び」をお試し下さい。意外と自分のメインプリセットを組むときのヒントにもなりますからねー。

 

 Enjoy It!

 

 

 

 

 blogを書けと言われたので『オーバードライブをstackさせる」の話。

 

 

 最近覚えた言葉。スタック。stackの方は積み重ねる。stuckの方は動けなくなる等。

 ってことで音楽関連なら、stackでございます。

 まーさる さんだんづみ すたっく! みたいなことっすね。

 要するに複数のものを積み重ねる・繋ぐことをstackという感じでしょうか。

 

 同系統のエフェクツを置くこともstackというらしいです。

 ので、今回は改めてオーバードライブをstackさせてみました。……前回も似たことをやっていましたが、ご容赦下さい。

 

 

 

 

 基本のアンプ&キャビ。

 

 どうせならメインで使っていないアンプを導入してみます。

 Grammatico GSG(Grammatico GSG100がベース)です。

 Helix3.60より追加されたアンプですが、詳細は下のリンク先からチェック。

 

 

 

 

 

 Grammatico GSGはダンブルアンプを研究して作られたモデルのようです。

 ダンブルっていえば、超高級アンプらしいっすね。

 ミドルをやや強めに出す感じのパラメータにしました。

 コイツに12インチ×2発のキャビを合わせます。いつもなら12インチ×4発なんですが、そこまで圧がなくていいかなーと。それとスピーカ数による音のレンジも関係します。2発の方が低域が出過ぎないのでコントロールしやすいらしいですよ(ネット調べ)。もちろん、スピーカー1発のサウンドも良い感じなので、ここはいろいろ実験してみて下さい。

 今回は2発キャビで決定しましたが、このまま弾いても心地よいですねぇ。特にヘッド側ピックアップやシングルコイルピックアップで鳴らすとええ感じ。ピッキングの強弱や押弦している側の加減がきちんと反映されます。

 ……エフェクト掛けずにアンプ側で歪ませて、ギターボリュームで歪み量調整する使い方でもいいかも。あとはブースター、ディレイ、リバーブ、トレモロとかのみにして。ってそれだと今回のテーマではなくなるやんけ。

 

 あ。

 ファクトリープリセットにこのGrammatico GSGを使ったものが入っています。

 プリセット作成が面倒! って方はこちらをお試し下さい。

 スナップショットもきちんと設定されていますので、即実戦投入できますよ。

 そのプリセット番号はこちら。

 

Factory1 04B【013】 Grammatico GSG
Factory1 13A【048】 Grammatico JNC ジョン・コーディがプリセット作成
Factory1 13B【049】 Screams JNCジョン・コーディがプリセット作成

 

 そしてどんな音かは、こちらを参照下さい。

 

 

 

 

 

 

 オーバードライブ×3。

 

 ここへオーバードライブを3つstackさせます。

 

 

 それぞれキャラクターが違うものを選びました。

 ……あれ? ひとつはディストーションだ。まあいいか。

 

Scream 808(Ibanez TS808 Tube Screamer)
Minotaur(Klon Centaur)
Hedgehog D9(MAXON SD9 Sonic Distortion)

 

 ってことで、二つは基本的なオーバードライブと言うことでチョイスしてみました。

 どれもゲインアップさせているのは、ブースターとしての役目よりオーバードライブとして使いたかったからです。なので一応ブースターを個別に入れ込みましたが、DSPの関係で他のエフェクツが置けなくなってきたので除外しました。

 Hedgehog D9はゲインをかなりアップしてますので、ハードロックをプレイできそうな感じに持っていけます。

 重ね掛けしたときの効果もなかなか良い感じです。3つオンにするとサステインも最大に長くなりますので、リードトーンとして使えます。が、歪ませすぎかも。このオーバードライブの組み合わせ、アンプとの兼ね合いもありますので要注意。現物合わせでチョイスした方がよいと思います。

 そしてHedgehog D9を除外してクリーンブースターにした方がいいかもしんない。

 そうそう。ブースター+Klon Centaurってのもいいものなんですよ。特にゴリゴリに歪ませないときとか。あとハードなブルース系プレイをする際、アンプで軽く歪ませてからTube Screamerでブーストするのもよき。定番的使い方なのには理由があるんだなぁと思います。え? ファズ? うーん、それもよさげですよねぇ。悩む。

 

 普段のメインプリセットが「ブースター+ハイゲインアンプ」なので、オーバードライブとかディストーション、ファズをカマすと新鮮な気分になります。はい。

 

 

 

 ディレイとリバーブで味付け。

 

 

 オーバードライブの他に、ディレイとリバーブで味付けします。

 

 

 

 この辺りはお好みで良いはずです。

 ディレイモデリングも多数揃っていますので、いろいろ試してみて下さい。

 わたくしもその内、Electro-Harmonix Deluxe Memory Man(お薦め!)に取り替えるかも。

 後は各種フットスイッチなどの設定に入ります。

 

 

 

 スナップショット&フットスイッチ。

 

 今回はHXSTOMPを使っていますので、フットスイッチが少なくなります。

 エフェクトの入り切り+スナップショットでの一括切り替えでカバーすることにしました。

 

 

 画像を見て頂くと分かるように、フットスイッチひとつに対し、エフェクト2代のオン/オフを割り当てています。マルチプルってやつですね。このマルチプルは覚えておいて損はありません。ワンスイッチで複数のエフェクトのオンオフが可能になるので、使い方によってはとても便利ですので。

 またスナップショットに

「OD(オーバードライブ)1のみオン」

「OD1と3、ディレイオン」

「OD1、2、3、ディレイオン」

 を割り振ってみました。用途に応じてモードを切り替えて使います。こちらはそんなにスナップショットの恩恵を受けない使い方ですが、フットスイッチモード+スナップショットで6つ分のスイッチに割り振っている、と考えて下さい。

 ただ、やはりスイッチ数が原因で使いづらい部分も出てきました。

 オーバードライブをひとつ減らしてブースター掛けっぱなしするとか、別の工夫が必要かも知れません。

 

 と、ここまで書いてきましたが、このプリセットを組もうと思ったきっかけ、インスピレーションの元は「ジョン・メイヤー」です。

 ダンブル系アンプ+stackさせたオーバードライブ、って部分で一目瞭然でしょうか。

 残念ながらTS10 がLine6になかったので別のものへ切り替えていますし、そもそもディストーションを入れてしまいました。結果は……んー、近いようで遠い? いや、かなり遠い。とはいえライブで使えないこともないと思います。多分。

 ネットでもLine6 Helixでジョン・メイヤーサウンドを作っている方々もいらっしゃいますので、もしそちらを目指すなら、是非ご参考下さい。

 っていうか、どっちかというとSRV的サウンドを目指した後、ハイファイなサウンドへ変えていくのがアリかも知れないすね。ただし、この辺りはホントに弾き方とギター本体の特製が出てしまうので、各プレイヤーが現物合わせしていかないとどうしようもない部分なんですよ。

 因みにジョン・メイヤーはFloyd Rose搭載ギター・Jackson使っていても、こんな音を出しちゃいますよう。

 

 

 Ed Sheeran / John Mayerだぜー。すげえぜー。

 ギターが持つイメージなんてぶっ飛ばしちゃってるぜー。タッピングしてるけど。

 

 ってことで、Line6でオーバードライブstackプリセット、是非お試し下さいませ。

 

 

 

 

 blogを書けと言われたので「オオゲツヒメ」の話。

 

 blogを書けと言われたので「オオゲツヒメ」の話です。

 

 さて、オオゲツヒメ。

 オオゲツヒメノカミ、大宜都比売神と表記します。

 一般的に「食物の女神」とされていますが、実はこの女神、二度お産まれになっているんですよね。まずは国産みの段で阿波国「大宜都比売」として現れます。その後、神産みの段で改めて「大宜都比売神」が登場します。

 さて、どうしてこのようなことになっているのでしょうか?

 

 

 

 「大宜都比売神」と「大宜都比売」。

 

 まず、阿波国(現在の徳島県)の大宜都比売です。

 こちらは阿波がポイントになります。阿波=粟であり、穀物の一種というところからの「食物神・大宜都比売」と繋がったことにより古事記の国産みの段で出てきたとか。とはいえ、阿波のアワは元々粟ではなかったようです。この辺りは単純に音からの連想、繋がりからだと考えた方がベターでしょう。

 

 その後、神産みで出てきた大宜都比売神は食物の神となっています。

 お名前のオオゲツヒメノカミは「オオ=美称」「ゲ=ケ、で食物を意味する御食(ミケ)」でツは連体助詞(名詞によって名詞に入る「の」のこと。ここではツがそれにあたる)です。

 本来の大宜都比売神は神産みで出てきた女神を指すのではないかと思います。

 

 

 

 大宜都比売神と古事記。

 

 

 大宜都比売神は古事記だと建速須佐之男命が出雲へ降り立つ前、所謂「出雲神話」部分に登場します。

 

又食物乞大氣津比賣神(※大氣津比賣神=大宜都比売神) 爾大氣都比賣 自鼻口及尻 種種味物取出而 種種作具而進時 速須佐之男命 立伺其態 爲穢汚而奉進 乃殺其大宜津比賣神
故 所殺神於身生物者 於頭生蠶 於二目生稻種 於二耳生粟 於鼻生小豆 於陰生麥 於尻生大豆
故是神産日御祖命 令取茲 成種

 

 建速須佐之男命が高天原より追放された後、この大宜都比売神に食建速須佐之男命建速須佐之男命ではなく、八百万神々が求めたという説も)。

 その際、大宜都比売神は鼻、口、尻より食べ物を出して盛り付けるのですが、そのシーンを見た建速須佐之男命は激怒します。「そのようなところから出したものをわたしに食べさせるのか!」と激怒するわけです。

 そして怒りにままに建速須佐之男命は大宜都比売神を斬り殺します。

 事切れた大宜都比売神の「頭から蚕が、両の眼から稲種が、両の耳から粟が、両の鼻から小豆が、陰部から麦が、尻から大豆が生まれた」のです。これらは神産巣日神(生産、生成、創造の神)が回収しました。

 この一件は農耕の起源とされます。

 日本書紀では建速須佐之男命の役目を月読命が担いますが、この大宜都比売神の物語そのものが「別の伝承を古事記や日本書紀に挿入したもの」と言う意見もあるのです。そもそもこのタイプの神話(ハイヌウェレ型神話。ハイヌウェレという少女の身体から芋が産まれたという内容)は世界中で散見されますので、古代に他の国から伝わった神話などから何らかの影響があるのでは? とも言われています。ただし、それが正しいかはまだ議論の途中です。

 

 個人的には、大宜都比売神が斬り殺される前に食物を出した部位が気になります。

 鼻、口、尻は確かに物を排出できる器官です。そこからイメージされたのでしょうか? また口は口噛み酒を生み出せます。口噛み酒はデンプン(糖類)を含んだ食物を口に含み、噛んだ後に吐き出して発酵させたものです。また神事の側面も持っています。古事記には出てきませんが、歴史的には縄文あたりから成立した酒の製法らしいので、何らかの影響があったのではないでしょうか?

 因みに、この酒を造る際の「噛む」が酒を「醸す」の語源になったという説もあるようです。

 かむ → かも → かもす。ですね。

 

 

 

 

 大宜都比売神のご利益。

 

 さて、ここまで説明してきましたが、大宜都比売神のご利益とはなんでしょうか?

 農業守護/ 漁業守護/養蚕守護らしいのですが、他に「生命力や成長、健康」もあるとか。

 大宜都比売神が祀られている神社さんで生命力を上げる、成長したい、健康な生活をしたい等、願ってみてもよいのではないでしょうか? その際は、自分の事だけではなく、周りの人や自身を取り巻く環境など含めて祈願してみるのがお薦めです。世の中、自分だけでは何もできませんからねー。自他共栄は大切です。

 

 

 大宜都比売神が祀られている神社さんはいろいろありますが、徳島県に多くみえます。例の「大宜都比売=阿波国」から来ているのでしょう。

 皆様のご自宅の近くに大宜都比売神が祀られていないか、探してみるのも一興です。

 

 

 

 実りの秋へ。

 

 

 大宜都比売神から産まれた食物は現代のわたしたちにとってどれも重要な作物です。

 そして八月を迎えた今から、稲穂が徐々に頭を垂れていく時期になります。

 実りの秋を迎える前に、大宜都比売神のことを考えてみては如何でしょうか?

 そして新米の季節を迎えたら、豊穣の神々に感謝しながらお米を口にしましょう。

 何度も書いていますが、米を食べると体内に気が満ちていきます。

 それこそ新米ならなおのことパワーを得られる、かもしれません。

 もちろん、様々な作物を作ってくれる農業従事者の皆様や、他食べ物の生産者の皆様にも感謝しつつ食べることも肝要です。

 

 食は健康の源。

 暑い夏は美味しく食べて乗り切り、心新たに食欲の秋を迎えましょう。

 

 

 

 blogを書けと言われたので「クリーンアンプに足していく」の話。

 

 

 更新、少なくないッスか? ってスタッフから言われたのでまたまたLine6ネタ……。

 

 えーっと、今回は「クリーンアンプをベースにエフェクトを足していって、ライブなんかで使えるプリセットを組む」。これを前提に考えてみたいと思います。リハスタの歪まないアンプをエフェクトで歪ませる的なロールプレイ?

 ただ、これってプロギタリストでもステージで使っている手法なんですよね。音を優先した場合とは別に、レンタルした現地のアンプで音作りを何とかしないといけないときに、安定したサウンドを得るためでもあります。アンプの歪みよりエフェクツの歪みの方が扱いやすいからでしょうねぇ。どっかのプロも「ギターと小さなマルチ(エフェクター)を持って行って音作りしている。アンプを輸送するのが難しいからね」って語っていましたしね。

 

 だからそれを再現してみよう! という話になります。

 あと実機だと仮定して、スナップショットなしにしてフットスイッチ設定のみに。

 とはいえブロックをポンポン置いて行く。それだけでプリセット完成! ってのはデジタル機材ならではなので、その時点で実機云々ではないのですが、気にしたらイケナイ。いろいろ粗もありますが、スルーして下せえ。

 

 あ。あと裏テーマとして「Line6 HelixやHX Stompで設定されているブロックの初期パラメータを弄らない」を課しました。これはLine6ギタープロセッサを導入した直後でも簡単にプリセットを組める、ってことをお知らせしたいからです。ぶっちゃけね、ブロックを置くだけでなんとかなるんですよ、プリセット作成って。そもそも各ブロックの各パラメータは、Line6が美味しいところにしてから入れてくれておりますからね。弄る必要がないわけです(もちろん拘りのプレイヤーはみっちりパラメータから各種設定までこれでもかと変更できます)。

 

 ってことで、早速GO!

 

 

 

 

 アンプを決めるぞ。

 

 

 実際にプリセットを組みますが、わたくしの手順で進めていきます。

 まずはアンプとキャビ(それかアンプ+キャビ)ブロックから。

 

 えーっと。アンプ。

 気持ち的にリハスタによくあるコンボアンプ的なのでいいかなー、って思ってたんですよ。

 でも、ほら。空間系はパワーアンプの後に置きたい。

 なのでヘッドとキャビをセパレートします。

 まずはヘッドですが、Jazz Rivet 120(Roland JC-120 Jazz Chorus)にしようかなーと最初考えました。でも、途中で「クリーンならFenderあるじゃん」ってなりましたよ。

 Line6 HelixのFenderモデリングって評判良いらしいっすからね!

 そこでUS Double Nrm(Fender Twin Reverb  normal channel)を選びました。

 パラメータは初期値のまんまです。これ以降、どのブロックもそうしてますので、ご了承下さい。

 

 

 あと、キャビは12インチ×2発にします。コンボっぽいから。

 こちらも一応Fenderキャビモデリングをチョイス。

 

 

 ここまで設置したら、音出しチェック。

 使用ギターはCaparisonのDellingerでございます。ネック側、センタ-、ブリッジ側ピックアップをそれぞれ単独・ミックスポジション、コイルタップで試しました。

 

 

 うん。クリーンだクリーンだ。どのポジションでも結構弾きやすいサウンドです。

 ちまちま弾いていると楽しくなりますな。これはこれで良い感じ。

 

 

 

 

 オーバードライブ1。

 

 

 とりあえず基本的なアンプとキャビはこれでよし。

 後は歪みです。最初から決めていたのは「オーバードライブを2つ置く」こと。

 オーバードライブオールオフでクリーン。

 オーバードライブ1のみオンで、ロック的歪み。

 オーバードライブ2のみオンで、違うトーンの歪み。

 オーバードライブ1と2オンで、歪み増し。

 こんな使い分けがをするためです。

 

 ひとつ目はこれ。

 

 

 Pillars OD(Earthquaker Devices Plumes distortion)!

 クリーンアンプでコイツをオンにしたら、ロックの音になります。ジャキーン!

 もちろんこれは一例ですので、各プレイヤーがお好みの歪みブロックを選んで下さい。

 

 

 

 オーバードライブ2。

 

 

 

 更にオーバードライブを置きます。

 

 

 Top Secret OD(DOD OD-250)!

 それぞれのオーバードライブ単独のトーンの違い。そして同時使用時の歪み具合で選んでみました。Top Secret ODは単独でも意外と歪んでるなぁと思いました。そして2つ同時に踏むとリードプレイやハードロックくらいならいけそうな音になります。サステインも増しますし、ピッキングハーモニクスもビシバシ決まるトーンです。流石に低音ズコズコな感じはありませんので、メタルをプレイするならディストーションなど、ヘヴィに歪むエフェクツを選ぶと良いかもしれません。

 しかし歪み系を直列で2つ置くとノイジーになりそうですが、今回は特に問題なしでした。この辺りは組み合わせとパラメータが上手い具合にハマったのかもしれません。うし。

 

 

 

 コンプレッサー。

 

 クリーン時に踏むためのコンプレッサーを置きます。

 

 

 Red Squeeze(MXR Dyna Comp)ですよ!

 コンプレッサーでも有名なやつかしらん? 当然歪ませたときに使っても良い感じになります。粒を揃えてくれますし、サステインも増しますし。

 人によっては常時オンでも構わないエフェクターですね。

 

 

 

 コーラス。

 

 例えば、コンプ+クリーンアンプにコーラスを足しちゃう。

 それだけでアルペジオが華やかになります。なので! コーラスもセット。

 ここから空間系になりますが、置き場所はキャビの前にしておきます。

 パワーアンプ以後ってことになるはずなので。ただ、それは基本的な置き方に過ぎません。好みのサウンドになるなら、アンプの手前でも、最後段でもよいのです。

 

 

 ※あ。他のブロックもすでに置いてあるときのSSだ。スルー推奨。

 

 シンプルなものにしました。

 うーん。美しい。後は好みで好きなコーラスに入れ換えても可。

 

 

 

 ディレイ。

 

 個人的にリードトーンにはマストのディレイ。

 ほら、下手くそはディレイで誤魔化せるからッ。

 

 ※こっちも他ブロックが!

 

 こちらもシンプルに。

 ディレイって、お! 明らかにディレイ掛かってる! という使い方もあれば、音に厚みを出すためのショートディレイ的使い方もあるのですが、今回は「明らかに掛かってる!」感じになりました。初期パラメータがそうなっているってことですねぇ。

 

 

 

 リバーブ。

 

 リバーブをオンにするだけで、上手くなった気がします。

 下手を和らげる効果がスゴイ。あ。上手い人はディレイやリバーブを効果的に使いこなします。誤魔化しではなくて、広がりを感じさせるトーンみたいな? この辺りが下手と上手の差異なのかも。

 ってことで、その広がりを期待してリバーブ。

 

 

 ホールを選んでみましたが、効き過ぎ! 後でプレートやルームに変えちゃいました。

 この匙加減も人それぞれ。ガンガン入れ換えて好みのものにしてみて下さい。

 

 

 

 フットスイッチ設定。

 

 

 全部のブロックをおいたら、次はフットスイッチを設定します。

 

 

 

 

 アンプとキャビのみ常時オン。

 他のエフェクターは全てフットスイッチによるオンオフが出来るようにしておきましょう。

 プログラマブルスイッチャー(1つのスイッチで複数のエフェクトのオンオフを出来るようにしたもの。例えばスイッチ1はオーバードライブ2つにディレイのみオン、他はオフ。スイッチ2はコンプ+リバーブのみオン、他はオフ、などのように使える。複数エフェクトの同時制御が出来るので複雑な踏み分けをシンプルに出来るメリットがある)的にスナップショットを設定しても良いと思います。おい。スナップショット使わん言うてたやないかい! いや、スイッチャー的ならパラメータ変化しませんからね。いいかなあと。そんな緩い感じで。

 

 今回はエフェクトだけとしてもスイッチが6つ。なのでHX Stompではフットスイッチが足りません。エフェクツの組み合わせを3つくらいのパターンにしてスナップショットで対応するしかないかも。

 あ。そうそう。今回のプリセットはHX Stompでも使えるブロック数にしてあります。

 8つですね。ただもしかするとDSP容量の関係で置けないことも出てくるでしょう。そのときは「DSP量の許容量内で置けるブロックと入れ換える」などの措置をとってください。

 

 

 

 意外と、いい。

 

 

 サクサクッと組んでみましたが、意外といいですよ、これ!

 クリーンアンプからオーバードライブ、各エフェクトでの味付けまで「らしい」仕上がりになりました。

 ここからアンプとキャビを除外、4ケーブルメソッドの設定に切り替えて実クリーンアンプに繋いでもいいかもしれません。そのときはHX Stompを使えば持ち運びにも便利。あ。でもフットスイッチ数が足りないか。スナップショット必須だなぁ、そのときは。

 

 初期パラメータのまま、直列でブロックを置くだけでもそれなりに満足出来るこの方法。ギタープロセッサを導入してから「どうやってプリセットを1から組めば良いか分からない」方にお薦めしたいっす。

 その際、手順としては「アンプとキャビを決定する」ことから始めて下さい。

 今回はクリーンアンプにエフェクトを足していく形にしていますが、もしアンプ側で歪ませたいのならそれを含めてブロックを選ぶところを出発点にすると楽ですよ(とかいいつつ、クリーン限定のプリセットは、アンプとキャビを置かずにエフェクトのみで組む方法もあります)。

 ともかく、アンプとキャビを決めれば、そこへ置くエフェクトの選び方もスムーズになります。そしてある程度初期パラメータのまま弾き倒したら、気になる部分のパラメータを弄くり倒すのが吉。あ。そのときは元プリセットからコピーしたデータを使って試すのがベターです。前のサウンドと比較できますし、元に戻したいときには元データを再コピーしてそれと入れ換えれば良いだけですので。もちろんフェイバリット機能を利用してもオッケーです。

 

 もちろんギタープロセッサには各種設定がてんこ盛りに入っています。拘る人はシステムの奥まで突っ込んでいけるわけですよ。でも、デジタルの気軽さを第一に考えるなら、ブロックを置くだけプリセットやファクトリープリセットを使うだけでも十分よい音が出せます。まずはそこから始めて、次に拘りの自分サウンド設定をしていくのがお薦め。

 悩むより慣れろ! ってことです。場当たり的でもいいじゃない、ってことで如何?