こんにちは。
「聴いて屋!」主宰の新島まきこです。
読んで字のごとく、話を聴く専門家として活動しています。
*******************************************************
たとえばお子さんが、お友達とケンカして、ひどい言葉を
投げかけてしまったとします。そのお友達は、ショックのあまり
泣き出してしまいました。
親であるあなたは、明らかにわが子の言い方に問題があると
感じている状況。
さて、そんな時、あなたはお子さんにどう声をかけますか?
「あなたは間違っている」
これ、言いがちですよね。
たしかにわが子は悪い行ないをしてしまった。
だから親として、それが間違っていることを伝えたいし、
正してほしいと思っている……。
切なる願いから、というのは理解できます。
でもね、その発言はたとえるなら、
《迷路で追い詰めて、四方の出口をふさいでしまっている》
伝え方なのです。
行為が間違っているを飛び越えて、お子さんの人格まで
否定している、そこに一点の曇りもないと、あなたの価値観のみで
決めつけてしまっているわけです。
これでは、お子さんもすっかり委縮してしまうことでしょう。
では、どのような伝え方ふさわしいのでしょうか。
「ワタシは、あなたの●●という言い方が
良くなかったと思うよ」
あるいは
「もしワタシが、あなたに同じことを言われたら
とても悲しいな」
と、あくまでワタシ(親)は、あなたのしたことに対して、このように感じている、という
スタンスで伝えます。
それにより、子どもは自分の発した言葉が、人を傷つけたのだと、俯瞰して
自分の行為を見ることができるのです。
さらに、自分のしたことは間違っていたけれど、親は自分そのものを
否定しているわけではない、と切り分けて考えることができます。
決めつけの一言を発する前に、ぜひ、ひと呼吸を。
日々の習慣でクリアできるはず。