こんにちは。

 「聴いて屋!」主宰の新島まきこです。

 

 読んで字のごとく、話を聴く専門家として活動しています。



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 たとえばお子さんが、お友達とケンカして、ひどい言葉を

 投げかけてしまったとします。そのお友達は、ショックのあまり

 泣き出してしまいました。



 親であるあなたは、明らかにわが子の言い方に問題があると

 感じている状況。



 さて、そんな時、あなたはお子さんにどう声をかけますか?



 「あなたは間違っている」



 これ、言いがちですよね。

 たしかにわが子は悪い行ないをしてしまった。

 だから親として、それが間違っていることを伝えたいし、

 正してほしいと思っている……。



 切なる願いから、というのは理解できます。

 でもね、その発言はたとえるなら、



 《迷路で追い詰めて、四方の出口をふさいでしまっている》



 伝え方なのです。



 行為が間違っているを飛び越えて、お子さんの人格まで

 否定している、そこに一点の曇りもないと、あなたの価値観のみで

 決めつけてしまっているわけです。



 これでは、お子さんもすっかり委縮してしまうことでしょう。



 では、どのような伝え方ふさわしいのでしょうか。




 「ワタシは、あなたの●●という言い方が

 良くなかったと思うよ」



 あるいは

 「もしワタシが、あなたに同じことを言われたら

 とても悲しいな」


  と、あくまでワタシ(親)は、あなたのしたことに対して、このように感じている、という

  スタンスで伝えます。



  それにより、子どもは自分の発した言葉が、人を傷つけたのだと、俯瞰して

  自分の行為を見ることができるのです。



  さらに、自分のしたことは間違っていたけれど、親は自分そのものを

  否定しているわけではない、と切り分けて考えることができます。



  決めつけの一言を発する前に、ぜひ、ひと呼吸を。

  日々の習慣でクリアできるはず。