私たちが今いる道に疑いを持って不安になるのは自分のことを信用できていないから。
それはなぜかというと、生まれてから今日までにたくさんのつらい経験をして
傷ついたり
失敗をしたり、それを責められたり
自分の価値を認められない境遇を経験したからで全く無理もないことなのです。
だから私たちは信頼できるパートナーやメンターと言われる師を求めます。
心細い自分を支えてくれる、自分ではない存在を外部に求めます。
でもその人たちが常に自分のそばにいてくれるという保証もなく
自分の味方でいてくれるとも限らない。
そのたびに私たちは相手に対して一喜一憂し、不安に翻弄されることになります
仏教に自灯明・法灯明(じとうみょうほうとうみょう)という言葉があります。
灯明とは提灯や懐中電灯のこと
見えない明日や不安を照らしてはっきり見せてくれるものです。
これはどういうことかというと
自分自身を灯明にする・戒律を灯明にする・ということです。
最後に頼りになるのは自分自身
最後に立ち上がるのは自分自身の力
そんなふうに信じられる自分をつくることが仏教におけるゴールのひとつ、ということです。
こんなにも不恰好で未熟な自分に自信をもつなんて至難の業。
でもそれを助けてくれるのが”倫理(思いやり)やルールを守る”ということです。
ルールを守る人には強い結界が張られ誘惑などの邪気が寄り付かなくなります。
倫理やルールを守るということは私達の心にグリッドをひいて、いざというときぶれない自分をつくってくれます。
法律・社内規則・人との約束・マナー・思いやり
あらゆる規則や思いやりの心を1年間徹底的に守ってみるとぜったいにぶれない盤石な自分ができあがります。
そこに何が来ても打ち克つパワーが宿ります。
「神様からのギフトワード」(永岡書店)
がんばっているあなたを心をやわらげる本。
神様はあなたの味方です。