皆様、こんにちは

日下 由紀恵です




【子は三界の首枷】

ということわざがあります


「三界」とは過去・現在・未来のこと


こどもというものは、

親にとって一生、心のかせとなるものなのでしょうか



こんなお悩みがあります



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65歳の女性


35歳になる一人息子


離婚、転職を何度も繰り返す


交通事故は起こすし


警察沙汰になることもたびたび



そのたびに自分と夫が奔走し事後処理をしてきた


なのに当の本人は結婚もせずこども持たず


これでは自分がしてきた「親の苦労」というものを

 


なにひとつわからないまま


お礼もお詫びもないまま

私たちは苦労して一生を終えるのか



そんなことが許されていいのでしょうか・・・・



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この女性の息子さんは、母を苦しませるために一連の出来事を起こしているわけではありません


逆に母を幸せにするために、自ら体を張って母の心を具現化しているだけなのです




女性の深層心理をほぐしてみると



女性は結婚当初から、慣れない土地で夫の両親と同居

自分という存在を消して毎日を送っていました


その苦しさが一人息子に向かいます


徹底的に甘やかし服も靴も着させてやる

ミカンもバナナもかわをむいてやる


学校の宿題もすべて答えを教えていたそうです



彼は小学校3年生でもはさみも使えず

勉強もついていけず



どんどん自信を失っていき

どんどん問題を起こすようになっていきました



この場合の問題は

女性が自分のストレスの原因を封印してしまったことにあります


結婚生活の中で封印されてしまった自分の本心を聞くことが必要だったのです




言葉のきつい姑や

暴力を働く舅



毎日のようにやってくる親せき


守ってくれない夫



これらをいやだ、たいへんだ と思う気もちにふたをしないで


本当はどうしたいの?



自分に聞いてあげて



ということを教えるために息子はさまざまな問題を起こしていました



問題を起こすことで、母親に「なにをどうしたらいいのか」を考えさせることで

自分の気持ちに気付かせようとしています





こどもに大きな問題がおこったらそれは家族の素晴らしいチャンスです



自分の子供時代のことを思い出してみましょう



・どんな両親のもとで育ったか


・されてつらかったことはなんだったか


・その時自分はどう思ったか


・同じことをを自分の子供にもしていなかったか



お悩みの女性は子供時代から厳しい両親にしつけられ

口答えも意見も言えない環境にいました


何かあるとびんたが飛んできたそうです




それが大人になって自分の気持ちを封じ込める元となっていました



自分のこどもに起こる問題は、親自身のなかに閉じ込められたままの

幼い自分の存在を教えてくれているものです



だから、今、こどものことで問題を抱えているおうちでも

お母さん、お父さんが自分の子供時代を振り返ることで



だんだん解決に向かっていきます



お子さんはお父さん、お母さんを困らせるためではなく



笑顔にさせるためにだけ

そこにいてくれています



お悩みの女性は私の知人なのですが

そのことをお伝えすることで少しずつ変化が現れてきました



息子さんも定職についてがんばっているそう



難しく考えず

かわいい寝顔を思い出してみてくださいね




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先日福山雅治さん主演の映画「そして父になる」を見ました


「産院でのこども取り違え」という深刻なテーマにもかかわらず



人間ってやっぱり


自分の気持ちが一番大事なんだなって

嬉しい気もちにさせてくれるラスト



最後に福山さんが涙する


”ほんのささいなこと” とは・・・



私達ってもっと単純・シンプルでいいのでは?



そう思わせてくれるほっとした映画でした


よかったらみてみてくださいね