今、春休みをもっとも満喫しているのは、受験を乗り越え進学する高校を決めた「新高校生」の諸君ではないだろうか。

春休みになってから、「まんが図書館」にも新高校生の男子たちが集い、楽しそうにオンラインで仲間同士ゲームをしている。彼らは小6の頃、よく「まんが図書館」へ遊びに来ていたメンバーだが、中学校に入ってからは、部活やら勉強やら思春期やらで忙しく、果てには高校受験もあり、中学3年間はほとんど「まんが図書館」に来ることが無かったのだが、中学校を卒業したら「お久しぶりですw」「(中学)卒業しました!」などと報告がてら、またひょっこり顔を出すようになった。嬉しいね。彼らは、部活の大会が中止になったり練習が出来なくなったりと、新型コロナウイルスの影響をまともに受けた世代なので、こうして楽しそうに遊んでいる姿を見ると少しホッとする。

最近はほぼ毎日「まんが図書館」が集合場所らしく、仲間で集まっては楽しそうにゲームをしている。私はゲーム機はよくわからないが、彼らが持っているのはおそらく今流行りのNintendo Switchなのだろう。書類を読んだり作成している私のそばで、あまりに楽しそうなので「何のゲームしてるの?」と訊くと「中国製の『第五人格(アイデンティティ5)』ってゲームです」とのこと。1人が追いかける役(ハンター)、他の4人が逃げる役(サバイバー)となって走り回っている。何やら鬼ごっこのようなゲームだが、捕まった仲間を助けて逃してあげたり、上手く暗号解読機を作動させてエリアから外に逃げ出したら勝ちのようだ。追いかけるハンターは3人のサバイバーを捕まえたら勝ち。「おれ左から」「じゃ俺真ん中」「野人で行くよ」など、とにかくみんなでワイワイ楽しそうに遊んでいる。やってみるとなかなか奥が深いゲームのようだ。

私の頃はまだ50円ゲーセンの時代なので、ひとつのゲーム内で複数人で一緒に遊ぶことが出来ることは、本当に凄いことだと思う。世界のどこにいてもWi-Fi環境が整っていたら、一緒に同じゲームで遊ぶことができるのだ。素晴らしい。こんなものが若い頃にあったら勉強なんてしなかったかもしれないと思うと、今の子だもたちは強烈な誘惑が周りに溢れていて大変だな、と思う。

「まんが図書館」は、子どもたちが漫画を読んだり、漫画本を借りたり、ゲームをしたり、様々楽しんでもらえる場所になっている。たまに、お母さんが買い物などに行く間にマンガを読んで待っている子どももいる。今後も地域の居場所や託児所代わりに使ってもらえたら、こちらも嬉しい限りです。

成田市 まんが図書館館長
星野慎太郎

本棚増やそうか思案中 本がもう収まり切らない

世界一のテナーサックス奏者を目指す主人公の成長の物語『ブルージャイアント』も人気

とても可愛い絵本 『どうぞのいす』
寄付してくださりありがとうございます

猫の本は今後も増やしたい
『なまえのないねこ』は読み返すたび心が温かくなる作品

まんが図書館開館日
どうぞおいで下さい
ふらりと立ち寄って、どうぞ私をビックリさせて下さい