3日間の一般質問が終わった。今回は登壇者が15名と、いつもよりも少なく(たいてい19名ほど)3日間での終了となった。

昨日の私の質問中に、チラッと傍聴席を見上げると、小さなお子さん連れの方がいた。感染症防止透明板を通して見るので誰なのかはわからないし、皆さんマスクを着けているので、さらにわからない。確か、傍聴規定では子どもは傍聴できなかったはずと思い、後で事務局の方に尋ねると、議長の許可を得て傍聴席に入ってもらったとのこと。さすが秋山議長。

お子さん連れでいらっしゃった方、その他の方もどなたか分かりませんでしたが、コロナ禍にも関わらずありがとうございました。

広報広聴委員会にある広報部会では、傍聴規定を見直して、子どもの入場や写真撮影などについても再度話し合うべきではないか、との意見が出ており、議会運営委員長にその旨相談したところ、ちょうど議会運営委員会でもその件を話し合おうと考えていたとのことだった。コロナ禍が過ぎたら、子どもたちにも議会がどのように行われているのか、社会勉強としてぜひ見学してもらいたいと思う。

今日の休憩中、「成田からの手紙」を発行している西さんにたまたま出会った。思いがけず「今回の質問は良かったよ」と声を掛けて頂いた。どこからどう見てもお世辞を仰るような方には見えないので、超嬉しかった。大人になると褒められることが殆どないので素直に嬉しい。特に一般質問で褒められると凄く嬉しい。西さんはいつもバイクでやって来る。昨日、西さんが市役所に着いて2階の事務局受付で名前を書くとき、(手がかじかんで)上手く書けない、と呟いている姿を見た。成田市のために、夏の暑い時でも冬の寒い時でもバイクに乗ってやって来る。事故にはお気を付けて下さい。

議会は年4回あるけれど、毎回一般質問をやろうとは思っていない。議員の中には、「今回で一般質問○回目」と覚えている方や議会のたびに毎回必ずやろうと考えている人もいるようだが、私は特に拘りはない。必要ならやる、必要ないならやらない。無理してやるものでもないと考えている。答弁書を作る執行部もたいへんだ。通常業務の他に答弁書作りまで申し訳ない、と思いながら質問させて貰っている。中には、途中で時間が無くなり、第2質問を幾つか残して終わる人もいるが、答弁内容を作って貰っているのに、それは申し訳ないだろう、と思う。

ある議員が「一般質問は議員の一番大切な仕事だよ」と言っているのを聞いたことがあるが、私はそうは思わない。他にやるべきことなすべきこと、大事なことは幾らでもある。市民の声をカタチにする方法は他にもある。私は難しい案件は予め担当課へ相談に行くようにしている。職員の方々と我々議員は、本来同じ方向を向いている。それは「市民のため」であり「成田市発展のため」。担当課へ相談に行くと、たまに「えーっ」という職員さんもいるが、大抵は同じ方向を向いていると感じている。話していて多少ズレが生じるのは、理想に向かって語る側と現実的に予算を用意して執行する側との違いだと思っている。

例えば、常設型プレーパークは子どもたちにとってとても魅力的で素敵な遊び場だ。火も炊けるし水遊びもできる。穴を掘ってもいいし、木に登ったり泥だらけで遊んでも良い。大工道具もあるので工作もできる。疲れたらゴロゴロするところもあり、ゲームしたければやれば良い。大人からあれダメこれダメと言われることも少ない。ケガと弁当は自分もちである。私は千葉市と四街道市の常設型を見学に行った。そこには、不登校でもプレーパークに居場所を見つけて必ず来ている子もいる。自分の居場所があって、ありのままの自分を受け入れてくれる人たちが身近にいれば、命を絶とうと考えることも、無い。四街道のプレーパークでは、高齢者の男性が焚き火のそばで子どもたちのために釘でナイフを作ってあげていた。子どもたちから慕われ、その方にとって大切な居場所なのだと感じた。焚き火ができるので火を焚く材料も沢山用意してあるから、いざというときの防災公園にもなる。そんな場所が成田市内の公園にあったら、どんなに素敵だろうか。

そんな常設型プレーパークを整備して下さいと言ってもなかなか理解されないのは、もちろん私の努力不足が大きいのだが、予算を組んで執行する側としては、その(プレーパークの)良さは半信半疑なのだろう。常設型プレーパークがどんなところなのか見たことがない(実際に見たら想像とはかなり異なると思う)のでわからない。単なる遊び場程度にしか思われていないのかもしれない。出来たら一度、千葉市や四街道市の常設型プレーパークを職員の方々にも見て来てもらいたい。この素晴らしさは見て遊んで火を焚いてみて、子どもたちの遊ぶ姿を見て初めてわかるものだと思う。職員の方々は、お子さんがいたらぜひ一緒に行って遊んでみて欲しい。

理想を語る側と現実に執行する側
私はいつも理想を語る。それはいつか現実になると信じている。政治家として理想を語れなくなったら、その時はもう引退する時だと思っている。

成田市 市議会議員
星野慎太郎

ゼロカーボンシティ宣言 成田市