息子の1人が県立成田北高校を卒業し、私も後援会に加入している。校内には弓道場がなく、弓道部員は中台運動場体育館を借りて練習しているが、費用もかかるし移動も大変である。何とか校内に弓道場を整備できないかなど、後援会では様々話し合っている。なんとかしたいものだ。
 
そして今年は創立40周年の年。本来は、秋に式典が開催される予定だったが新型コロナウイルス感染対策として中止となった。同様に文化祭も体育祭もマラソン大会もことごとく中止に。
 
そこで後援会では、40周年式典の代わりに、老朽化し塗装が剥げてしまったニュータウン中央線沿いのフェンスや扉、そして正門の並びのフェンス、緑道へ繋がる扉を、せめて塗り直して綺麗にしてあげたいという声があがった。
 
小池まさあき県議が、県の教育委員会に承諾を得て下さることになり、小池県議からフェンスや扉の写真を撮ってスマホで送って欲しいと連絡があったので写真を撮りに行って来た。
 
NT中央線沿いのフェンスと扉の写真を撮り終え、次に、マラソン大会でいつも生徒たちが緑道に出る扉周辺の写真を撮ることに。しかし、そのフェンスと緑道は道路脇の土手の10mほど下にある。回り道をするのも面倒と思ったことがそもそもの失敗。何事も面倒臭がってはいけないのだ。後悔先に立たず。近道とばかり、私は土手を駆け下りて行った‥‥。
 
なんとか無事に土手を下り終えたぞ、と思った矢先のことだった。土手の下に広がる草っ原は、ここ最近の雨でかなりぬかっており、足を踏み出すたびにグチョッ、グチョッと音がして靴が半分埋まりだした。うわ、上から見た時にはわからなかったが、これでは靴が泥だらけになる、やべぇ〜と思ったがもう助走がついていて止まれない。いやもう、このまま走り抜けようと思った瞬間、左足がズブブブと埋まり、スポン!と左靴が脱げたまま、私はヨロヨロと緑道に飛び出した。振り返るとニューバランスの左靴は見事に泥に埋まっている。
 
ふと見ると、目の前には犬の散歩中のご婦人がいた。あらあら大丈夫ですか?と聞いてくれればこちらも、いやー失敗しましたアハハハハ、と笑って済むところだが、ご婦人は一瞬驚いた顔をされたのち、私は何も見ていませんよーという感じで不自然にしっかり前を向きながら、犬の綱を引いて歩き去ってしまった‥‥。
 
恥ずかしかった。見て見ぬふりされることもツライが、いい歳こいて片足だけくつ下で、ぼーぜんと立っている自分自身がとても間抜けな感じ‥‥。もうこれは笑うしかない。ケンケンで靴を拾いあげ、その後は片足だけくつ下も脱いでしまい、左足は裸足のまま、ヒョコヒョコと歩きながら写真を撮って帰った。
 
いい歳なのだから、もうあまり無茶をするものではない。何事も面倒くさがらず、廻り道をしても良いではないか、と心新たに誓う8月1日の夕べでした。
 
成田北高校 後援会書記
星野慎太郎
 
マラソン大会では、ここから生徒たちは緑道へ
もうサビサビだ
 
こちらも剥げている
 
ニュータウン中央沿いも同様に剥げている
後援会みんなで  なんとかしてあげたいね