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9月23日(金)

3日間の「決算特別委員会」が終了しました。
 

進み具合からみて16時には終わるかと思っていましたが

終了時間が18時35分、と予想よりもかなり長時間の審議となった理由は

本会から付託された議案の採決がすべて終了したあとに

3名の議員から提出された、付帯決議案の審議が白熱したからです。

 

その付帯決議とは、

「議案第19号 平成27年度成田市一般会計歳入歳出決算の認定を求めるについて」

の可決に当たり、今後の事務事業執行において、下記の諸点について十分に留意し、適切に措置を講じることを求める

 

というもので、内容は

 

〇使途に疑義の生じた補助金の精査について

1.平成27年度の補助金が適切に執行され、公益にかなう支出だったか精査すること。

2.使途については、必要書類の提示を求めて事実確認すること。

3.事業実績報告書どおりに事業が執行されたか詳細に調査すること。

以上について、直ちに調査し、速やかに報告すること。

 

とあり、
採決は 賛成6:反対5という結果となりました。

 

なるほど、確かに内容は正しいもの、です。

ただし、『新風成田』では以下のように話し合って

決算特別委員の鳥海議員は付帯決議については反対の立場をとりました。
 

・今になってこのような付帯決議案を提出するとは、3日間審議した内容は一体何だったのか。決算は認定しておいて、別に付帯決議を提出するのは整合性がない。であれば、決算に賛成せず否決すべきなのに、決算の否決はしない、という姿勢が疑問である。
・決算の内容を監査した監査委員の仕事内容を疑うことになるではないか。

・市の担当課の職員の対応に落ち度はないという市の見解に対しても疑うことになるのではないか → やはり決算自体を否決すべきなのにそれはしないという不可解な姿勢。

 

このような理由で反対の立場をとりました。
賛成6人のうち、2人は議案第19号の決算自体もおかしいとして否決しています。

付帯決議とは、国会では法律の一部を改正する際などによく提出されているものですが、

市議会では珍しいようです。

 

このような付帯決議が提出されたことには、ある背景があります。

それは、「成田市指定無形民俗文化財連絡会」という

ある文化財の保存団体の当時の会長が

成田市から受け取っていた補助金を私的流用したのではないか、という疑惑があり

(平成28年9月1日・15日発行の「成田からの手紙」より)

その当時の会長が、現職の市議会議員であったことによります。

 

それが事実かどうかは、徹底的に真相解明されるべきです。

ただ、今回の付帯決議は、上記にも書いたように、
少々ズレているように我々は感じました。
なにやら会派同士の問題の産物のような気がします・・・。

 

そうはいっても
議員同士がそれぞれの言葉で意見を交わしあう機会を目にすることは

さほど多くはないのでかなり興味深い付帯決議だったと思います。

私も会派室で傍聴していて非常によい勉強になり、

さらに勉強しようという気持ちになりました。

 

成田市市議会議員

星野慎太郎

 

ベンチが増えました。
島田建設さん、ありがとうございます。