FPの平野敦之(ヒラノアツシ)です。
ニュースネタを少々。
兵庫県で自転車を所有する人に保険の加入を義務づける全国初の
条例案を県議会に提案する方向で検討しているようです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141021/k10015556251000.html
自転車には自動車のような強制保険の仕組みはありません。
よく「自転車保険」という言葉は使われるものの損保会社の取り扱いで
いわゆる「自転車保険」はほとんど販売していません。
具体的な補償内容は分かりませんが、費用があまりかからない県独自の
自転車保険を検討していくとのことで評価できる内容だと思います。
ただしスマホ見ながら、傘をさしながら、音楽聴きながら自転車
乗っている人もよく見かけます。
自転車関係の事故も加害者、被害者どちらになるかは分かりませんが
誰もがどちらの立場にもなる可能性があります。
スマホ見ながら自転車乗っていなければ、事故が起こらなかった
ということもあるでしょう。
もっとマナーの改善をと言いたいところですが実際には難しいでしょうね。
自動車を運転しながらの携帯の使用が規制されましたが、
これと同じように可能な範囲で法律で規制するのが
最も現実的ではないかと思います。
スマホなど見ていると事故の際に回避行動が遅くなります。
自分が被害者で重い障害が残ってしまったら、仮に相手から損害賠償
してもらっても一生困るのは自分です。
また加害者になった場合、仮に自転車保険に加入していたとしても
すべての問題が解決できるわけではありません。
これは自動車事故と一緒です。
保険でカバーできるのは民法上の損害賠償責任です。
刑事責任まで保険ではなんともなりません。
相手が死亡してしまい保険で損害賠償することができても
勤めていた会社を辞めることになったり、
その後の人生を棒に振ることになりかねません。
事故を起こさないのが一番ですが、最低限の教育やマナー向上の
ための施策は必要だと思います。