昨日は素直という言葉についてかいました。
その中の辞書にかかれていた意味で
素直なことはひねくれていないこととかかれていふということをかきました。
でも私は
素直←→ひねくれ
ではないと思っています。
素直という言葉の反対は「自分の感情のみの自己主張をする人」だと私はとらえています。
素直な人がいい人かというとそうでもないのではないでしょうか。
「素直」という言葉の意味の中に
”従順。あえて人に逆らったりしないさま”と
いう表現があります。
私は従順であることや、人に逆らわないことがよいことばかりではありません。
時としては自分の意見を相手に伝えることは大切だと思っています。
それが人に逆らうことになろうとも、自分の意見を相手に伝えることは
言論の自由ではないでしょうか。
というと、何でも自分の意見や思いを伝えることがいいと勘違いをする人がいます。
ここでいう私が自分の意見を伝えることは
明確な目的と、根拠がある上での自分の意見です。
特に仕事では明確な目的と根拠がなければ伝えることは意味がありません。
ただ、
あの人はイヤだ
こんな事言われて悲しい
こんな事をたのまれて困った
こんな仕事がつらい
など感情だけを伝えることには全く意味がないと私は常々思っています。
もし上記のような事を伝えるのであれば以下のように伝えてはどうでしょう。
あの人がイヤだ
→なぜイヤなのか、どの部分イヤなのか、イヤだどどのような問題に繋がるのか、どうしてほしいのか
自分はどうしたいのか
こんな事言われて悲しい
→どのような事が悲しいのか、悲しいとどのような事に繋がるのか、どうしてほしいのか
自分はどうしたいのか
こんな事をたのまれて困った
→何がこまったのか、どのような事柄に影響が及ぶのか、どのようにしてほしいのか
自分はどうしたいのか
仕事がつらい
→どのような部分がつらいのか、つらいとどのような影響があるのか、どうしてほしいのか
自分はどうしたいのか
上記のように明確に伝えることは、仕事として意味があることです。
でも、ただ自分の感情だけを「つらい」、「悲しい」などと伝えることは、
どのようにしてほしいのか、自分はどうしたいのかが相手に伝わらないのです。
感情だけを伝えることは素直な事ではなく、ただの文句です。
ただの文句であれば仕事では言う必要はないと思っています。
ここでいう文句とは苦情であり、いいがかりの事です。
仕事では”仕事をうまくすすめる”という目的があります。
仕事をうまく進めるために人間関係において、自分の感情を主張することは必要な事です。
自分の気持ちに素直になることはよいことです。
しかし自分の感情だけを主張することは素直という意味ではないということです。
感情だけを連ねて自分の意見(したいこと、してほしいこと)を言わずにいる状態は素直な状態ではありません。
もし素直に自己主張をするのであれば、自分なりの意見と根拠と希望を明確にすることが重要です。
といってもなかなかうまく自己主張ができないという人もおられるのではないでしょうか。
そこで言いにくい環境であっても自分の主張を言いやすく、通しやすくするロジックを1つ紹介しましょう。
これはアサーションで取り入れられているDESC法を私なりに少し改良したものです。
1)現状を伝える「今○○ですね」
ここでは相手が「はい」と答えるような質問をする事がポイントである。
相手が「はい」と答えるような質問をいくつか重ねる。
2)私は○○と感じています
自分の気持ち、感情を伝える
3)なぜなら○○だからです。
理由を明確にする。背景、根拠はここで伝える。
4)よって私は○○だと感じています。
再度自分の気持ちを伝える
5)このままだと▲▲に影響があるのではないでしょうか
周りへの影響を伝える。目的にも触れる。→相手へのメリットにもつながる
6)私としては■■を提案します。もしくは▲○というのはいかがでしょうか
狭い範囲の中で選択をしてもらうように誘導します。
このロジックであれば、自分の気持ちを素直に伝えつつ、
自分の意見の背景や目的(どうしてそう感じるのか、どのようなとき感じるのか、どうしてほしいのか)が
明確に相手に伝わり、相手も次のアクションが明確になります。
またメリットを伝えることで相手の決断にも繋がりやすいのです。
さらに選択肢を狭めることで相手を自分の考えに巻き込みやすいのです。
相手に素直に自己表現したいと思っている人は
上記のロジックを訓練してみてはいかがでしょうか。
自己表現しつつ、自分の意見が相手に受け入れられる確率がアップします。