書籍執筆裏話② まさかの、『1週間での執筆』。それはラスボス級の挑戦だった | ヨーヨー世界チャンピオンBLACKオフィシャルブログ「BLACK’s Yo-Yo life」 Powered by Ameba

書籍執筆裏話② まさかの、『1週間での執筆』。それはラスボス級の挑戦だった




前回までのまとめ


・当初、著書は5月に出版する予定だった

・が、 TED番組 への出演が決まったため、それに合わせ2月の出版に変更。

・スケジュール的にさすがに厳しいので、ライターさんにお手伝いいただく体制へ


という流れでした。

メキシコやワシントン出演の合間を縫っての合計12時間に及ぶインタビューもなんとか乗り切り、あとはライターさんにお任せ!という状態に。



プロの仕事の速さに脱帽


インタビューのラッシュがあったのが昨年の11月、
それを元に書き上げた原稿を受け取ったのは、12月の半ばでした。

1ヶ月弱程度の短期間で書籍1冊分の原稿を書き上げたライターさんには、
さすが本職、プロの仕事は違うなと唸ってしまいました。


あとは、約1週間程度かけてじっくり原稿を確認し、
必要箇所を加筆・修正すれば、晴れて原稿完成!
となる予定でした。

「締め切り4ヶ月繰り上げと聞いたときはどうなるかと思っていたけど、
どうにかなりそうで本当によかった!」

そう思っていました。


しかし、原稿を読み進めるにつれ、
まさかの魔物が潜んでいたことに気付く事になります。



自分が出すべき本の原稿は、完成していなかった


今回、出版社の方からご依頼いただいた書籍の内容は、
「TEDスピーカーだからこそ書けるプレゼン本」 でした。

しかし、受け取った原稿に書かれていたのは、
プレゼンテーションについての内容ではなく、
言わばパフォーマーとしてのエピソード集だったんです。


もちろん、ライターさんに落ち度があったというわけではありません。
おそらくは、私の経歴に起因したすれ違いが原因ではないかと思います。

ともかく、この時点で受け取った原稿は、
今回の書籍の原稿として使用することは不可能な状態でした。



さぁどうしよう、締め切りまで1週間しかない


これには流石に少し焦りました。
いえ、相当焦りました。

焦るだけでは解決しないのでどうにか前へ進めるしかないわけですが、
なにしろ、この時点で 締め切りまで1週間しかありません。

前著では執筆に4ヶ月ほどかかっていたので、約1/16です。


「あ、もうこれは策とかじゃないな。リソース集中しかない」


何かが吹っ切れたんでしょうね。

全ての私用はキャンセル、仕事の打合せなどは可能な限り延期していただき、
締め切りまでの全ての時間を執筆作業に使う事にしました。

(ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました)


もちろん、出版社の方にも全力でご協力いただきました。


担当者の方の出社時間に合わせて書き上がった分の原稿を送付

先方にお読みいただいている間にBLACKはいったん仮眠

読み終えたら電話で起こしていただきそのまま電話で打合せ

修正点や方向性を踏まえ翌朝まで執筆


これをループする体制です。

ちょっと無茶してるかなという実感はありましたが、
1週間の辛抱だと思って、どうにか乗り切ることが出来ました。

(最終的には、無理を言って10日間に伸ばしていただいたのですが)



クオリティコントロールの体制も万全だった


どうにか締め切りまでに原稿を書き上げることには成功したのですが、
1点心配だったのが、クオリティの担保です。

無茶なスケジュールを組めばなんとか書き上げることは出来ますが、
どうしても思考力が落ち、文章の質が落ちてしまっているのではないか、
という懸念がありました。


しかしそこは、さすが出版社の方は書籍制作のプロでした。
当初伺っていた締め切りの後にも、きちんと確認・修正の期間が設けられていたんです。

むしろ、本執筆の期間よりもチェック期間の方が長かったかもしれません。

(って事は、本執筆をもう少し余裕あるスケジュールにできたんじゃ…)



かくして、無事 原稿を完成させることに成功!


他にも途中何度か「詰んだかな?」と思うシチュエーションがあったのですが、
多くの方々のご協力のおかげもあり、無事、原稿を完成させることができました。

(校了後は、10日間にわたる大げさな風邪を引きました。)


というわけで、

『伝える力 ~魂を揺さぶるプレゼンテーション~』、間もなくの発売になります。

どうぞご期待下さい!





表紙のデザインをちらっと公開。
まさかの方からの推薦コメントもあるのでそちらもお楽しみに!