「誰のせいでもない」(2015) 70点

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大好きなヴィム・ヴェンダース、7年ぶりのストーリー映画。
そして謎の3D!!……何故3D?!?ww

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ヒューマントラスト渋谷って3D上映できたんだ?w
しかも!一番小さい3番スクリーン(60席)。
……ちっせえ!イヤ知ってたけど、改めてスクリーンちっせえ!!
こんなんで3D見るなんて…でも3Dの意味もよく分からんし、まぁイイか。
と思いながら席につき、本編始まって。

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窓から射す陽の光に浮かぶホコリ…
真っ白な雪原に舞う雪片…まぁね、、、3Dだねww
と、始めは3Dの意味ばかり探していた。

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でもハナシが進むうち、3Dであることも忘れていた。
あまりにも自然で、ストーリーの邪魔をしない3D。

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そして後半、黄金の草原を自転車で走り回る少年の画で「ハッ!」とさせられた。
素晴らしい!こんな美しい3D画面は初めてかも。

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そしてその後は、もぅ新感覚3Dの応酬!
ワタシは常々「良い3Dとは奥行きや出っ張りではなく、包まれるもの」だと思ってるんだけど、コレは全く違う!

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包まれるんでも広がるんでもなく…吸い込まれる3D。
周りの風景から主人公、それぞれの人物へと意識が集まってゆく…
人間の内側にフォーカスしてゆく3D映像。

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それと同時に、風景もまた演技している(ように見える)。
この3D映画は、背景もまた重要な登場人物なんだろう。

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言葉少なに、画面で眼に見える説得力。
嗚呼、コレがやりたかったのねヴェンダース。
「3Dの選択肢は無意味」と2D鑑賞に落ち着いてたら到底理解し得なかった。
3Dで見てホントに良かった。

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ストーリーもね、いろいろ思うところあって素晴らしかった。
サスペンスという触れ込みだったけど全然サスペンスじゃなかったw

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冒頭の事故以外は何も起こらず、ただただ淡々とそれぞれの人生を見つめる…
成功する者、それを羨み恨む者…誰もが迷い、もがき、
自分の思いと周囲の思い、起こってしまった事故の理由を何度も反芻して悔やむ…

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自分の人生は、自分で折り合いをつけてゆくしかない。
誰のせいにもできない。誰かのせいにしたって何にもならない。
言うなれば人生そのもののロードムービー。
思ってたよりもずっと壮大な物語りだった。

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なんにも無い、閑散とした田舎の雪景色が、
ワタシが幼少時代を過ごした北海道の風景とそっくりだった。

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仕事は大変?楽しい?

タイクツだ〜メンドくさい〜と言いつつも
毎日楽しくやってますよ〜音譜

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