「ルーム」(2015) 70点
先日の「スポットライト」(2015) に続いて、映画らしくない映画。
映画を見ているというより、身内のような感覚に陥る。
もし自分が被害者だったら、被害者の母親だったら、
再婚相手の連れ子が被害者だったら、ご近所さんだったら…
それぞれの立場、それぞれの気持ちに感情移入し居た堪れなくなる。
単純に「自分でなくて良かった」とは思えなかった。
「スポットライト」でも言ってた。これは誰にでも起こりえたことだ。
そしてもし身内にこんな事が起こったら、自分には何が出来るんだろう…
国は行政は被害者を救出し犯人を捕まえる事は出来ても、
この先、何か力になってくれるんだろうか。
明るい陽の光や爽やかな風、美しい景色が広がる…
広い外の世界にはいろんな人間が居て、いろんな考え方がある。
外の人間全てが味方ではない。
解放後、小さな部屋しか知らない子供が宇宙に放り出されたようで心配したが、流石の順応力、吸収力。
この歳だと“知らない”ってマイナスじゃないんだね。
これからどんどん学べばいい。
でも大人はそうはいかない。
小さな部屋であんなに強くて頼りがいがあったママは、途端に脆く危うい。
きっと、こんなモンじゃない。
これからもっともっと、いろんな問題がこの母子や家族を襲うだろう。
たぶん心の傷は一生消える事は無いんだろう。
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最近、どんなことで悩んだ?
nagi:増え続けるTシャツの収納を悩み中。……nagi家、永遠の課題ですな
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