「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」(2010) 69点

先日「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」(2015) を見てからバンクシーかぶれでしてww
本日はバンクシー御本人監督の本作をレンタル。
[「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」劇場鑑賞時の感想はコチラ]

いやぁ~~騙された
wwwwバンクシーによるバンクシーのドキュメンタリーだと思っていたのですが違った



フランス人カメラマン、ティエリー・グエッタの半生を描いた (?) 問題作
ww【こっからネタバレ~】


寝ても覚めてもビデオカメラを離さないカメラマニアだった彼は、
従兄弟のインベーダーを通して数々のストリートアーティストと知り合い、彼らを追いかけて記録したビデオテープが何万本も


ww
LAの壁という壁を知り尽くし、樋を伝い屋根に登りアーティストの作業風景を撮影する。時にアーティストによる不法行為に手を貸し、見張り役も買って出る。
そんな彼にいつしかアーティストたちは “共犯者” として心を許すようになっていた。

そんな彼が焦れて止まない “神” のようなアーティスト=バンクシー。

幸運が重なって、ティエリー・グエッタ meets バンクシーが実現。
あろうことか (ww) バンクシーはカメラマン=ティエリーを気に入り、信用して
英国のアトリエにまで招待する。
……ここでやっと「バンクシー出た~」
と歓び、貴重なアトリエのシーンや作画する様子を、動くバンクシーを見られて上がる



バンクシー
米国初個展の模様や制作風景もティエリーの密着取材によって見る事が出来る。
前日の、二人きりの
ディズニーランド・アートテロの様子も
ww
そして程なくしてティエリーは
“神” バンクシーから啓示を受ける。
「カメラを置いてアート活動をしろ」と。そりゃ~敬虔な信者ティエリーは、自らMister Brain Wash (MBW) と名乗り嬉々としてストリートで “作品” を発表し始める。

門前の小僧習わぬ経を読む、とは正にこのこと。今まではやったことなかったアート制作も、数々のアーティストを見て来た彼はそつなくこなす。

そして何よりも、彼の創作意欲に火が付き、何のコンセプトも経験も無いままに、私財を投げ打ってLAで大規模な個展を開くことに熱中する。



……ここら辺に来て、今まで好感度が良好だった “変なおじさん” ティエリーの成り上がりっぷりが、ちょっと鼻に付くように描かれている。


劇中、バンクシーやストリートのアーティストたちは、途端に否定的なコメントを寄せたり、嫌味を言い始める。
自分が使いっぱにしてた時は「信用出来る良いヤツだ」とか言ってたクセに

ww
カメラマンがいつしかグラフィティ・アーティストに、
そして
アーティストは映画監督
に……なんとも皮肉な結果wwウン…でもね、芸術なんて、アーティストなんてそんなモンだろww
有名なミュージシャンだって、始めは好きな曲のコピーから入るもの。

そしてきっと、初めて作った “オリジナル曲” は、どっかから切り貼りしたような既視感アリアリの曲だったと思う
(きっとな、きっと
)
[参考画像:MBW作品を表紙に冠したLA WEEKLY]
ウォーホールだってリキテンシュタイン
だって、始めはただの “模倣” といわれ、芸術的価値は皆無とされていたんだもの。喜んで大金払う “客” が居るなら彼は “プロフェッショナル” であると言える。
“アーティスト” かどうかはまた別の話だけれど。

本作公開当時「これはフェイク・ドキュメンタリーであり、ティエリー=バンクシー本人だ」という説が出回ったらしい。
……確かにバンクシーならそれくらいやりそうだ。

[参考画像:MBWデザインのCDジャケット]
でも実際にMBWというアーティストは存在し、各メディアでも活動中で、
そのアート作品は高価で取引されているらしい。


マドンナのアルバムジャケットのデザインも手掛けている。
これが全てバンクシーがゴーストライターという説は無理がある。


[参考画像:2014年に来日も果たしとります
]だとしても、バンクシーが何処まで “計算” した結果なのか、
本当に全てがリアルなドキュメンタリーなのか……等々、見終わった後もいろいろ思いめぐらせてしまう。
1本の “映画” としてみる分には、それ位の “裏” を読むのも (裏を読ませる意図があっても) 楽しい。
そういう点でも、紛れも無くこの “映画” は紛れも無くバンクシーの “作品” だった。

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