「リトル・バード 164マイルの恋」(2012) 55点

20160110Ca

少年(少女)の成長物語りが好きです。
そして本作…ツカミはかなり好感触だったんだけどね、いまいち乗り切れなかった。手
ワタシの大好きな、キュンラブラブとする青春成長ものかと思ってたけど…なんか違った。

20160110Cg

昔はリリー=ジュノー・テンプルみたいな無茶な不良キャラに眼が行きがちだったが、今回はアリソン=ケイ・パナベイカーの葛藤と活躍に心奪われた。

20160110Ce




リリーのような “はみだしもの” は結局、大人が誉めるようなことは全部クソだと思ってる。だからその逆を行こうとする。大人が嫌がるようなことをしたがる。それが “自分のやりたいこと” だと勘違いしている。本当にそれがやりたいのかどうかは関係無い。他の人とは違う “特別な存在” になろうともがいている。

20160110Cd

ワタシも子供の頃、自分の住む田舎町が嫌でしかたがなかった。此処にワタシの未来は無いと確信していた。
なので、田舎町が嫌で…でも未成年の自分にはどうにもならなくてもがいてるカンジは良くわかる。
でも結局は自分の我侭。貧困に窮する訳でもなく、虐待を受けている訳でもない。ただ狭い田舎が気に入らないだけ。ダダをこねる子供となにも変わらない。周囲の人には当たり散らし、傷つけ、自分自身も傷つけている。誰も自分の力にはなってくれないと決めつけ、罵倒し、馬鹿なやつばかりだと思っている。うまく行かないのを全て他人と田舎のせいにしている。
もうちょっと大人になれよ~と。15のガキだとしても甘過ぎだよな~とイライラしてしまう。ムシャクシャ



20160110Ci

アリソンは自分のやりたいことも、大切に思っている人もよく分かっている。そしてちゃんと大切にしている。馬も、親友のことも。
多少、良い子過ぎる感はあるけどね (劇中 “ペチャパイの委員長” と呼ばれている) ww




20160110Cb

大人びた (容姿の) ダダっ子と、おぼこい (老成した) 真面目な良い娘という図式はヒジョーに良いのだけれども。
結局は自分の欲しいものが分かっているか、いないかなのだな。



20160110Ch

何処へ行っても結局は同じ、っていうニール・マクドノーのエピソードが沁みた。心臓
それも実際に旅に出て、他で暮らしてみて…の結論よね。
分かったつもりの頭でっかちとは違う。のう




20160110Cc

外の世界は甘くは無いと。ダダこねたって誰も相手にしてくれないし、隙あらば途端に喰いものにされてしまう。今回の旅で、リリーにとっても良い教訓になれば良いのだけれど。うーん