「刑事ヴァランダー」(2008-) 64点

英国BBC製作のTVドラマシリーズ。
主演のケネス・ブラナーは製作総指揮も兼任。
1本90分ながら、TVドラマなら気軽に見られるだろうと選択したが、これが意外とあなどれない。
舞台は
スウェーデン南端の町イースタッド。
夏の間は白夜が続き、真夜中のシーンでも薄明るい。
BBCの製作なので、
スウェーデンのハナシながら、登場人物全員が流暢な
英国英語なのも非常に耳障りが良い。

スウェーデン、イースタッド署の警部ヴァランダー=ケネス・ブラナーは明らかに疲れ果てている。スーツはヨレヨレ、髪も寝癖のようにいつもボサボサ、だらしなく垂れ下がった頬にびっちりと無精髭、終始眉間にシワ。
一見無愛想ながら、常に被害者の側に立ち、感情移入しすぎてボロボロになる様子が見てて痛々しくもあり、観客側も一気に物語りに惹き込まれる。

奥さんとは別居中の一人暮らし。父親を気にかけてしょっちゅう自宅に出入りする娘が一人。
この娘が第2話「混沌の引き金」の重要なきっかけとなる。
(この娘が全く父親に似てなくて面長
ww)
第3話「友の足跡」では、相棒だった刑事が事件に巻き込まれて殺される。
それだけでもショックなのに、次々と明らかにされるショッキングな出来事に、ヴァランダーの精神は崩壊寸前



ヴァランダーの部下であるマーティンソン刑事に、まだ無名時代のトム・ヒドルストン。

妙にひょろっと長い首にくるくるの巻き毛…あまりにもダサ過ぎて、後に英米映画界で飛躍する俳優には到底見えない

wwその辺もまた、脇役としては素晴らしいんだろうけども。


第1話「目くらましの道」ではティンネイジャーのニコラス・ホルトが被害者の家族として登場。
おぼこい田舎町の青年を自然のニキビ面で淡々と熱演。
港町だけあって、港や海岸、下流の河口などに死体が流れ着くシーンが多く、国は違えど「23年の沈黙」(2010) や「マーシュランド」(2014) に通ずる、行き場の無い閉塞感と緊張感が全編に漂う。
[「23年の沈黙」劇場鑑賞時の感想]
[「マーシュランド」劇場鑑賞時の感想]

3本で1シーズン、今回は第1シーズンの3話分を見ました。現在英国では第3シーズンまで製作されているようだ。
スウェーデン警官のボーイスカウトのような制服も新鮮
原作シリーズはまだまだ続編があるようなので、今後の映像化にも期待。


[参考画像:スウェーデン警官の制服姿]