「誘拐の掟」(2014) 69点
「96時間 レクイエム」(2015) の公開が2015年1月、
「ラン・オールナイト」(2015) が5月に公開。
リアム・ニーソンの主演作品、前年も3本劇場で見てます。
が本作だけは見てなかった…なんかチョット食傷気味で。
…それがナンだよ本作が一番オモロいやないかぁ~いww
暗く、ひたすら渋くアクション控えめ…
ワタシの大好物、本格ハードボイルド・サスペンスじゃないか
元アル中の刑事、現在無許可の探偵(ただの便利屋)リアム・ニーソン。
経験と頭脳、度胸を武器に、警察も暴けなかった誘拐殺人事件の真相に踏み込んでゆく。
満を持して、黒髪に口髭、一切笑わない麻薬デイラー…ダン・スティーブンス登場~。
ほっほっほっほっ…かっこええ~~~
ダンステの弟役、ボイド・ホルブルックのヨレっぷりがまた素晴らしくて。
「ラン・オールナイト」にも出てたボンクラ息子だよね
こっちのが数段良いね。クズっぷりが良い
博学のホームレス少年との交流や、犯人に繋がる情報を持つ男との場面も印象深い。
家が無く、保護施設で寝泊まりする少年が、昼間の時間潰しのため図書館に入り浸る。そこで本を読み漁り、ネットサーフィンして得た知識がアナログ探偵の手掛かりとなるプロット。
墓場の清掃人が伝書鳩を実家の屋上で可愛がるリアルさ。
これから誘拐されるであろう、真っ赤なコートの少女が画面を横切ったときの高揚感。
なんだかね、誘拐したくなる犯人の気持ちもわかるわぁ~…ってなる。いちいち説得力のある画作り。
主人公リアムもヤサグレながらも信念を失わず行動してるし、
犯人は快楽の為に殺人を続けるサイコキラー。
脇もみんな、ブレずにキャラが立ってる。
画面も素敵だがハナシもちゃんとしてるなぁ~と思ったら、
このスコット・フランク監督、もともと脚本家なのね。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の「ルックアウト 見張り」(2007) の監督だった。