「23年の沈黙」(2010) 64点

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先日劇場で「ピエロがお前を嘲笑う」(2014) を見ましたが、
同じバラン・ボー・オーダー監督の過去作をオトカリテで鑑賞。

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小麦冒頭、黄金色の小麦畑の真ん中で進行する事件に眼がクギヅケになる。目キラキラ
自転車小麦の金、自転車の赤、少女のワンピースの赤、自動車の赤。

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兎に角映像が美しい。
CGや加工で造り込まれた綺麗さではなく、自然な光と影、色、人々の表情の美しさだ。キラキラ

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親切な説明的台詞やナレーションは一切無いが、分かりづらい造りではない。
観客には犯人が知らされている23年前の過去の事件と、現在進行中の少女行方不明事件

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犯人とその友人、過去に事件を追った刑事と現在の事件に固執する神経衰弱の刑事。

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23年前の犠牲者遺族と現在、娘が行方知れずの両親。

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過去の犯人を知る友人の心境と、何も知らない家族。

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23年もの沈黙を破り、なぜ悲劇は再び起こったのか。
その謎が解き明かされるにつれ、悪寒が走り…しかしなぜか納得してしまう。腕組みうんうん

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もちろん犯人のやった事は頂けないが、その理由は分かる気がした。うーん
事件解決よりも、それを取り巻く人々の心情に寄り添った作品だった。心臓

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