「孤独の暗殺者 スナイパー」(2015) 70点

5/30の「ロスト・リバー」(2014) 以来、この
2週間で
4本目ですけど
レダ・カディブ。しか~も~
今回は主役
そしてこの高得点
自分でもビックリなんですけど

ww全然エンタメ向きじゃない、
至極静かで淡々と進むし、結末も曖昧な本作…

劇場内ほぼ満席でしたが、他が全く気にならない程、完全に入り込んで見ちゃいました。


【ネタバレ注意】


夫婦の
新居建築中に、お爺ちゃん(チェッキー・カリョ
)が脳卒中で倒れ、
独りにはしておけないと夫婦が引き取り同居するが、
このカリョ爺ちゃん、な~かなかの憎まれっ子。
老いて脳卒中後もお盛んなクソジジイ。

色目使って嫁を狙ってみたり、

孫も同居する家に娼婦引っぱり込んだり、

家族に暴言を吐きまくる日々…


爺ちゃん老人ホーム入れたくても
新居の頭金で借金しちゃって全然金無いし、

愛想着かした妻は娘連れて出てっちゃうし、

カテブ踏んだり蹴ったり。

でも彼にはスポーツ射撃という趣味があって、

地元のガンクラブではNo1
の腕前。次回の
全仏大会にもエントリーしようとオーナーにもけしかけられる。
銃撃つときが唯一、世知辛い現実を忘れられる。……てゆう、
ココまでが導入なんだけど、説明的台詞ほとんど無いから分かりずらッ


この後、
第三者との会話中に語られて初めて「ほほぅ~~
」となったりするんだけど、そこら辺もリアルで引き込まれる。

だって実生活で、夫婦間でいちいち今までの成り行き語ったりしないもんね。
しかもちょっと、気持ちに溝が入り始めた夫婦に
そない会話も無く。



そしてカテブが射撃場で耳栓するんだけど


その音響がリアル

ガサゴソと耳に栓をはめる音の後は


すべてモゴモゴとくぐもったミュート音になる。
その後、日常生活でも集中したいときや
独りになりたいときに耳栓をするカテブ。
寡黙でほとんど無表情、環境音もナシ。
……逆にね、彼が何考えてるかとか
奥さんがどう思うかとか、いろいろ想像巡らしちゃう。

辛い事も面倒くさい事も全て我慢して
感情を内側に封じ込めての無表情…

カテブの薄い醤油顔というか、東洋的カオの作りが
またこのキャラに素晴らしく合致してて。
…それが、最初の仕事が大成功した後に
静かに変わっていくカテブ。
闇の世界に引き込んだ仲介者とつるみ始めてちょっとづつ調子に乗ってはしゃぎ始める。

……絶対友達になんかなれるハズ無いのに。

そういうね、含みというか、影が付きまとう演技が凄い。

いやぁ良い役者だわぁ~~
4本とも全然違う役柄。流石ゴズが見込んだだけあるわぁ~

カテブ、今後も注目して行きます。

