「青、そして少しだけピンク」(2013) 62点

20150608a

年間映画製作数が十数本という、希少なベネズエラ映画。
スペインの植民地であった歴史があるこの国は
スペイン語が公用語なのだな。

本国スペインよりはるかに治安が悪い、と
劇中の主人公も言っていた。
(本当に映画で初めて知る事柄は多い。)



20150608c

フリーのカメラマンであり、ゲイであり、
一児の父親である主人公。

20150608b

別れた妻に、離れて暮らす息子を
夏休みの間だけ、と無理矢理押し付けられ、
戸惑っている翌日に恋人が暴漢に襲われ、昏睡状態に陥てしまう。

父として、大人として、局面に立たされる主人公。
5年間疎遠だった父子の確執。

20150608e

そして15歳のストレートの少年の目から見る
ゲイの父親とその友人たち。

20150608f

考え方や容姿、常識や宗教が違うといって起こる差別。
ヘイトクライム……

20150608d

社会問題てんこ盛りなクセに
嫌味なく、そつなく軽いタッチで進行する本作。
まるで彼らの生きる姿勢のようだ。
(見習いたい。)

20150608g

終演後、美術家・ヴィヴィアン佐藤氏トークショーにて
「色だって青やピンクだけじゃない。その間のグラデーションだって無数にある」という言葉に大きく頷く。

20150608h

自分の常識=世界の常識だと思ってしまう意識の狭さ。
異端なものに対する怖れや嫌悪…

ジャンルやカテゴリーではなく
個人対個人で向き合えば理解出来ると信じたい。

20150608i