「おみおくりの作法」(2013) 77点
1月に公開してから気にはなってた。
作品の地味さ加減に後回しになってた1本。
地味ながら安定のロングラン…
まだやっててヨカッタ
ロンドンの民生委員ジョン・メイ。
担当地域での孤独死の通報を受け、遺体を引き取り、
故人の宗教を調べ、葬式の手配をする。
遺品のアルバムや趣味、暮らしぶりから
故人と真摯に向き合い、理解しようと務める。
その人の死に方ではなく、
生前の生き方を、人となりを尊重する。
僅かな手掛かりから親戚知人を捜し出し、
死亡の連絡と葬式参列・遺骨の引き取りを促す。
たとえ相手が死人であろうと、
誰にも評価されなくても、
その実直で思いやりに溢れた仕事ぶりが素晴らしい
独りで逝ってしまった故人のため、
遺された家族や知人のため、
何よりもジョン・メイ自身のために
嘘や誤魔化しは一切無い。
…素晴らしいと思いマス
仕事に対する姿勢として、人間として
普遍的モラルを貫き堂々と生きる。
……見習いたいものです
孤独死という重いテーマを
ユーモアたっぷりに、飄々と描いた
ウベルト・パゾリーニ監督は
この作品で脚本・製作も手がけている。
静かだが全く飽きさせない展開。
そしてこれはハッピーエンドだ、
とワタシは思う。
大丈夫、大丈夫。
本当に心込めて真面目にやってれば
誰かが見ててくれるから。
(たとえ生きてる人間でなくとも)