「不機嫌なママにメルシィ!」(2013) 70点

これも去年の忘れ物
…ちょいと面白げな
おフランスのオカマちゃんコメディと思って見に行きました。

が
意外な着地点
なにコレ
もの凄くイイ話じゃん!!

まず、監督・脚本・主演のギョーム・ガリエンヌ。
先々週の「イヴ・サンローラン」(2013) のパトロン役。

[↑イヴ・サンローラン 参考画像]
イヴ・サンローランの記事はコチラ
それがなんと
彼のママ役も彼が演じてます。
舞台裏のメイクルームから始まり、彼の独り舞台として映画は始まる。

そして主演の名前もギョーム…

そう、コレは、彼の生立ち、
ゲイと蔑視された半生を描いた戯曲の映画化。

実際の舞台で彼は、
2役どころか…52役を演じていたらしい

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いつもエレガントなママが大好きなギョーム。
裕福な育ちの彼が、あんな風になりたい
と憧れるのはいつも女性。

独自の観察眼で周囲の魅力的な女性たちの真似をするようになり、
学校ではカマ野郎
と苛められる。
そんな自分を庇ってくれた優しい同級生の男子に恋をして
自分は女の子だと気付く。


その中学・高校時代を演じるのも現在のギョーム(四十路)。
まわりの学生たちとの対比に笑う。



そしてセラピーにも初体験にも現れるママや
多用されるママとギョームの
2ショット、
失恋の映像表現も

ただ下世話で滑稽な笑いじゃない。
品性とセンス溢れる高尚なコメディであり、
自分自身を探し旅するロードームービーであり、
トランスジェンダーと蔑まれた少年の、
性や世代を超えた、愛と成長の壮大な物語り。
