まだまだヴェンダース祭り開催中~

「ことの次第」(1982) 54点

冒頭、SF
的な終末もの「生存者たち」の劇中劇から始まります。

で、「カット~
」
ってなってこの「生存者たち」の制作風景に一転。

現場はポルトガル最西端。

実はもぅフィルムも制作費も無くて
これ以上撮影は続けられない…
とスタッフから事情を打ち明けられた監督が
プロデューサーを問い詰めるため、
LAに飛ぶ~


場面がアメリカに移ってからは
ハナシも画面も
俄然面白くなるんですが~


その前が眠い


【ちょいネタバレ】
ワタシの勝手な解釈ですが~

この映画は、ハリウッド的なものに対しての批判

みたいなコトが言いたいのかなぁ
と。
劇中の監督が「物語は物語の中にしかない」
「映画に物語は不要だ」と言ってるんだけど、
退屈な前半=本当のヴェンダースの気持ちで、
面白い後半=ハリウッドに立ち向かってみました、って~カンジ。

画面の通り『カメラは銃よりも強し』といわんばかりに
スナイパーに向けてカメラを向ける監督。
まぁ、あっさり殺られちゃうんですが。
……結局、ハリウッドには勝てない、ってこと


「都会のアリス」(1974) 70点

コレだよコレ



イヤ~~やっと来たね~ヴェンダース

正真正銘、ロードムービー


コレは「ことの次第」と違って、
前半のNYの場面よりも
後半のヨーロッパをさまよう様が俄然魅力的


そして白黒画面が素晴らしく絵になる


そしてアリスがまた魅力的

始めは、こまっしゃくれたガキだなぁ~と思うんだけど
無邪気で儚げで…見てるうちにどんどん可愛くなる。
イライラしつつも力になろうとする主人公の気持ち、わかります


そして、年の離れた二人の間に
愛情
友情
らしきものも芽生え初める、と。
【ちょいネタバレ】
仕事でアメリカを旅する主人公は
自分を見失い、何を見ても何を聞いても
何も感じなくなってしまう。

ただ風景が通り過ぎるだけ。

でも一応仕事だし~
旅先でのメモとポラロイド写真を撮りまくる。


それを、女の友人に
「ただの独り言だ」と一掃される。
「自分がここに居たと証明したいだけだ」と。
でも後半ではほとんど写真を撮らない。
仕事じゃないと言えばそれまでだけど、
後半のヨーロッパでの旅は
多分、主人公も退屈しなかったからじゃないかな。
……やっぱり物語だよな、と思ってしまう。
映画でも、実生活でも~
ワタシを退屈させないのは物語。
