こんにちは。数あるブログの中からご訪問あり がとうございます。このブログは私の個人的感 想や経験なので1例として参考にしていただけ たら幸いです。*もし本ブログ内の内容や言葉を一部抜粋して使 用される場合は事前に必ず(コメント欄などに て)ご連絡いただきますようお願い申し上げま す。
他の業界の秘書の方とお話していると、私の上司(ボス)は特殊な業界の人なのかな?と思うことがたまにあります。だいたいの業務は他の業界の秘書の方と変わりはないのですが、いくつか珍しがられる業務があります。
資料整理もその1つです。他の業界の秘書の方ももちろん資料整理はあります。ただ、文系研究者の秘書の場合、これがメイン業務と言っても過言ではないくらい資料整理は多いです(そして重要)。研究の業績が研究者には求められます。資料集めはその肝となるのです。だいたいの仮説は先に立てられますが、仮説を立てるためには材料が必要となります。その材料が資料なのです。仮説よりまず資料といっても過言ではないので、まず資料集めに命を賭けます。
資料はボスが集めますが(どこから見つけてきたの?と毎回びっくりするようなすごい資料を探し出してくるところがさすが研究者です!この点は本当に尊敬しかありません)、どんどん溜まっていくのでその整理は秘書の私の出番です。
年代別に資料を整理することはよくあることです。たとえば商品の売上などを年代別で整理するなどあるとおもいます。でも、たいてい過去5年、多くても20年以内で整理し比較したり推移を観察するといったところではないでしょうか?あまりにかけ離れた年代で追っても意味がない対象がほとんどだと思います。
しかし、うちのボスの研究の場合、100年単位で考察などざらにあります。資料の整理も「奈良時代」や「安土桃山時代」などから始まるなどざらにあるのです。終わりはたいがい「近代」というくくりになるのですが、明治のときもあれば平成(令和はものによってはまだ資料として浅い場合もあり)のときもあります。
「奈良時代」についての資料整理をするなんて若い頃に思いもしなかったので、こんなことなら日本史の授業も寝たりせずにちゃんと聞いていればよかったと悔やむこともたびたびあります。日本は長い長い歴史をもった国なので、現代の日本や日本人の性質を理解するには相当昔から追っていったほうが深く探っていける気がします。令和に生きている我々の考えは日本が誕生してから長い時を越えて出来上がった性質だからです。年代という区分はありますが、年代という点を結ぶと日本という国の歩んできた足跡が辿っていけるようになっているのだと整理しながら理解できてきました。
生活で使ってきたものを時代で整理していくと他の国からの影響とか関連なども包括的に理解できます。ラッキーなのは知らないことは専門家(ボス)が目の前にいるのですぐ質問して教えてもらえるということです。教養番組を独り占めできている状況です。
「奈良時代から資料整理することはないなあ、、、、」と他の業界の秘書の方から不思議そうに言われると、「やはり独特な業務かな」と思わされます。秘書業務ではニッチなところかもしれませんが、私はこういった特殊な資料整理をしながらボスからの豆知識を吸収して賢くなる(なったような気がする)のが楽しくてしかたありません。