こんにちは。数あるブログの中からご訪問あ りがとうございます。このブログは私の個人 的感想や経験なので1例として参考にしてい ただけたら幸いです。


ボスの読書量は度肝を抜かれるほど多いのです。


研究室の2つの壁に設置された本棚にもぎっしりと本が埋め込まれています(ご自宅にはもっとあるらしい)。研究室に着いてその本の密集した本棚を見るたびに「学者さんのお部屋」という気がして文字好きな私はテンションが上ります。ほぼ専門書なのですが、中には全く別分野のものもあります。別分野の本を見て「はて、これは一体ボスの研究の何に役に立つのだろう?」と以前は不思議に思ったりもしました。でも、ボスの頭の中でちゃんとそれら(専門と別分野)は繋げられ、新たな仮説になることもあるようです。


お時間があるときは1日10冊以上読まれることもあると言われたので、薄い書籍ならまだしもハードカバーなら一体何時間で読破するのか聞いてみました。ボスいはく、同じ分野のものだと内容が被る部分があるので斜め読みやページを飛ばしても内容を理解できるとのこと。そうすると1日10冊くらいはいけるというのも納得です。


ボスはさらっとおっしゃいますが、よくよく考えてみると、「内容が被ってる」と理解できるのは過去の半端ない読書量があるからこその技ですよね。ボスの脳内の読書過去ログでは「ゴミ箱」と「保存」に分けられ、「被っている部分」は「保存」されます。そして異分野の内容を新情報として入手すると、脳内過去ログに保存されている「被っている」内容を引っ張り出してそれらをうまく組み立てなおし新しい仮説を構築されるようです。


ボスの専門に私も非常に興味があるので(だからボスのアシスタントを志願したのですが)、知らなかった内容のことを自分が読書しなくても専門家のボスから話を聞けます。これは本当にラッキーで、ボスの話を聞いてからメディアの情報を見聞きするとより深く理解できます。


そして太っ腹なボスは面白い本があると貸してくれます(頂くこともあり)。自分が本屋さんや図書館で選んで読むのも楽しいですが、確かな目をもっているボスから借りる本で面白くないと思わされたことはまだ1度もありません。他にもボスから本を貸してもらうメリットはボスの「書き込み」です。気づいたことやご自分の意見、あとはご自身で調べたことが本にメモされています。私はそれがとても楽しみで、本の内容プラス(ボス的な)別の視点ももらえます。この「書き込み式」は私も採用するようになりました。図書館の本などは書き込みできないのであとで買い直すかポスト・イットに書き込んで貼ってコピーをとって保存しています。


新しく購入された書籍が郵便ポストに入っているとタイトルを見てご専門でなければ、「今回は過去ログに保存されている専門情報とどう結びつけて新仮説にされるのだろう」とワクワクしてしまうのです。