こんにちは。数あるブログの中からご訪問あ りがとうございます。このブログは私の個人 的感想や経験なので1例として参考にしてい ただけたら幸いです。


うちの研究室にはたまに留学生が勉強に来ます。たまたまなのかボスが選抜しているのかはわかりませんが、みなさん日本語本当にペラペラです。ペラペラなんてものではなく、院留学を終えると日本の大手企業にサラリと就職していくのです。


もともととても賢いのだと思いますが、院生活の中でみるみる日本語も上達していき驚かされることも多々あります。難しい専門用語の入ったレポートも日本語で書きますし、ビジネス日本語を駆使してメールも送ります。「いつもお世話になっております」や「何卒」など含まれたメールをもらうと、こちらも間違った日本語での返信になっていないか焦って何度も見直します。


留学先の日本で語学を習得して就職したいと必死にがんばる留学生を大学でもたくさん見てきましたが、日本食への適応はまた別問題のような気もします。特に和菓子は好き嫌いがわかれるようです。私はあんこに目がなくて好きあらばどら焼きやアンパンを食べているのですが、たまたまそれを見ていた留学生の1人が日本の羊羹屋さんに就職が決まったことを報告してくれました。彼女はヨーロッパの誰もがよく知っている美しい国出身なのですが(彼女自身もその国に合う美貌)、自国での羊羹の認知度を上げたいと言っていました。彼女の国では日本について正確に知られているものとあまりよくないイメージで広まっているものがあるそうです。


食に関してもラーメンやうどんは日本から海外に多く出店しているので正確な情報で認知されていると思います。和菓子についても色使いが鮮やかなものや可愛らしいものは受け入れてもらいやすいと思います。でも、羊羹に関しては色も黒く形も四角が基本なので彼女の国では「黒い石鹸」として認知されているようです。


1度食べてもらえれば羊羹は甘くてものすごく美味しいスイーツで、欧米で大人気の抹茶にも合うのは理解してもらえるはずです。でも、「黒い石鹸」というイメージがつきまとう限り食わず嫌いで終わるほうがきっと多いでしょうね。彼女は自国での羊羹のイメージを変えたいと言っていました。


自分の国では見たこともないものと初めて出会ったとき、最初の一口を食べるまでの勇気って本当に必要だと思います。実は私もアメリカで初めて「みみず」の形をしたグミにであったときは衝撃でした。現地の知り合いが勧めてくるのでしぶしぶ食べてみたら普通のグミと同じ味で美味しかったのです。アメリカではミミズは食用として認知されているので子どものお菓子にもミミズ型は珍しくないと聞きました。


食わず嫌いでいると美味しいものを逃すなと思ったことを覚えています(とはいえ形からして食べるのに抵抗があるものはいまだにあります)。今はこの「ミミズグミ」をアメリカ土産でもらうと懐かしく感じるようになっているので不思議なものです。日本のスイーツも正確な情報が世界に伝わり、お茶休憩の必須アイテムになることを願っています。