こんにちは。数あるブログの中からご訪問あ りがとうございます。このブログは私の個人 的感想や経験なので1例として参考にしてい ただけたら幸いです。


この出来事はまだ今のボスに出会う前のお話です。ある大学から一週間ほど外国のプロフェッサー(それっぽく表現しましたがフルタイムの教授です、すみません)が訪問されるので秘書業務を依頼されました。「英語?大丈夫?コミュニケーション取れるの?」と心配の声もありましたが、専門用語の通訳をするわけではなくあくまでも身の回りのお世話や段取りのお手伝いなので身振り手振り、最悪筆談でも大丈夫だろうと考えてお引き受けしました。余裕というより深く考えずに引き受けたのだと思います。

朝空港までお迎えにあがり、よく到着ロビーで見かけるゲストの名前の書いた紙(ボードとかではなくペラペラのコピー用紙にデカデカとローマ字で)を掲げて待つこと2時間、ようやく感動?の対面をしました。現地を出発されるまで数回ほど事務的な書類やこちらに来てからのスケジュールの確認などをメールでやりとりしており、ゲストと私も写真は交換していたので割とすぐにお互い認識できました😊。公共交通機関でホテルへご案内しようと思ったのですが、ふと、「通貨って、、日本円なんて持ってきてるんだろうか?」と疑問が湧きました。今ならクレジットカードでたいがいの場面乗り切れますし、電子マネーというお手軽ツール(私にはいまだにハイテクで気後れ気味)もあるのですが、10年ほど前にはまだ現金のみというところも多かったのです。私が日本円を所持しているか聞いたところ、衝撃の答えが返ってきました。「日本円ってなに?」。どうも自国通貨が使えると思っていたみたいなのと雰囲気からしても日本円という存在を本当に知らなかったようでした。そういえば私も海外で、しかもわりと日本人もたくさん住んでいるだろう地域でも「東京」(一番有名な都市名を言ってみた)と言ってもわかってもらえなかったことがありました。人によるのでしょうけど、世界は広いわけで東京はおろか日本を知らないという人がいても不思議ではないんですよね。自分の常識は人の常識ではないということを対面してものの10分ほどで学習しました。それから外貨を交換できるところまでご案内しカウンターごしに係の人に自国通貨を見せながら嬉しそうに描かれている絵の説明しているゲストが愛らしかったです。自分の国を本当に愛してるんだなと感動し、私も日本の札を海外でこんなふうに誇らしく見せることができるようになりたいと思ったものです。その後公共交通機関に乗り込んだのですが、発車後間もなく車両事故(お察しください)が起こり2時間は車内から動けないというハプニングが起こりました

。さすがに楽天家のわたしでもさっき出会ったゲストと2時間も車内で英語で会話しなければならない状況に戸惑ってしまいました。ただ、このゲストがとても優しい方でずっと自分の住んでいる地域や職場や家族の写真を見せながらおしゃべりしてくれたのです。私も最初は「あーはん」と英語っぽく頑張って返事してましたが、気づけば「へえ、すごい」など簡単な日本語の相槌に変わっていました(笑)。でも、言葉ってなんか通じるものですよね。おかげでゲストが住んでいるのがとても田舎で色んな「動物と家族のように」暮らしているという情報を知りました。この「動物と家族のように」暮らしているという貴重な情報を得た段階で私も気を回しておけばこのあとに起こる食文化の違いによるハプニングを回避できたかもしれないのにと今も悔やんでいます。

長いので次回に続きます。もしよければお付き合いください。