相談を受けていて、一番ヒヤッとするのがこれです。


「子どもがまだ小さいうちに離婚したいんです」

気持ちは分かる。
むしろ、その決断が必要なケースも多い。
でもね――
“現実”を分かってない人が多すぎる。

■ 親権は母親?その油断が危ない

未就学児なら母親が有利。
これは確かに事実。
でも、それに安心して雑に動く人がいる。

例えばこういうパターン。
・感情的に家を飛び出す
・子どもを置いて別居する
・生活基盤ゼロのまま離婚を切り出す
これ、全部アウト寄りです。

家庭裁判所が見るのは感情じゃない。
「どっちが子どもを安定して育てられるか」だけ。
“かわいそうな私”は、通用しません。

■ 養育費?払われない前提で考えてください

これもハッキリ言います。
養育費、ちゃんと払う男の方が少数派です。
もちろん、払う人もいる。
でも、現場感覚で言うと――
「最初だけ払って止まる」
これが一番多い。
なのに、
「養育費があるから大丈夫です」
いやいや、それ前提にしてる時点で危ない。
・家賃
・食費
・保育園関連
・突発的な出費
全部、自分一人で回せる設計にしてますか?
してないなら、離婚はまだ早い。

■ 「とりあえず家を出る」は悪手

これ、本当に多い。
ケンカして、そのまま子ども連れて実家へ。
勢いで別居。
一見、行動力ありそうに見えるけど――
後で自分の首を絞めます。
なぜか。
・生活拠点が不安定になる
・調停で不利になるケースがある
・子どもの環境が一気に崩れる
特に未就学児は環境の影響をモロに受ける。
「とりあえず逃げる」は、戦略じゃないです。

■ 子どもは、全部見てる

「まだ小さいから分からない」
これ、幻想です。
子どもは空気を読む天才です。
・親のピリピリ
・家の緊張感
・突然の環境変化
全部感じてます。
そして離婚後に出るのが、
・夜泣き
・情緒不安定
・保育園での問題
これ、珍しくないです。

■ 離婚するなら、最低限これやってから

感情で動く人ほど失敗します。
なので、これだけはやってください。
① 証拠を押さえる
浮気でもDVでもいい。
武器なしで戦うのは無謀です。
② お金を数字で出す
「なんとかなる」は禁止。
・毎月いくら必要か
・収入はいくらか
・不足分はいくらか
紙に書いてください。
③ 離婚後の生活を具体化する
・どこに住む?
・仕事は?
・保育園は?
ここまで決まってないなら、まだ準備不足。

■ 結論:離婚は“逃げ”でも“正解”でもない

これはよく勘違いされるんですが、
離婚=幸せ
でもないし
離婚=不幸
でもない。
ただ一つ言えるのは、
準備した人だけが、生き残る。
これだけです。

最後に。
「もう無理だから離婚したい」
その気持ちは否定しません。
でもね、
“離婚した後にどう生きるか”まで考えてないなら、
それはただのギャンブルです。