「白露」を迎えて… | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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「白露(はくろ)」とは、二十四節季の一つで、「露が降り、白く輝くように見える
頃夜の気温がぐっと下がって空気中の水蒸気が冷やされると、水滴になって葉や草花
につくようになる。それが露(朝露)。日中は、まだ猛暑日が続いているが、朝晩は
涼しくなり、朝露が降りる始める時期をあらわしている。
2024年の「白露」は9月7日。期間でいうと9月7日~9月21日である。9月
22日の「秋分」の前日までをいう。
「二十四節気」では、白露の前は暑さがおさまる頃という意味の「処暑」で、白露の
次は昼夜の長さがほぼ同じになって秋の夜長に向かう「秋分」となる。
「白露」という言葉は、秋の訪れをいつくしむように、朝の光にきらきらと輝く露の
美しさを表している。江戸時代(天明7年)の暦の解説書;「暦便覧」には、「陰気
やうやく重りて、露凝りて白色となれば也」と書かれており、白露の由来がわかる。
また、日本文化に深く関わっている中国伝来の「五行説」では、「秋は白」とされて
おり、秋のことを「白秋」ともいう。ちなみに、多くの名作を残した詩人;北原白秋
が活躍した時代は「白露時代」とも呼ばれている。
露の美しさは、花や宝石にたとえられることも多く、「露華(ろか)」,「露珠(ろ
じゅ)」,「玉露(ぎょくろ)」などがある。「月の雫」ということばは、露の異称
であり、たくさんの露が草木から滴り落ちる様子を表す「露時雨(つゆしぐれ)」と
いうことばもある。
 
二十四節気をさらに3つに分けた七十二侯は、白露の間にこのように移り変わる。
初侯:草露白(くさのつゆしろし)9月7日頃
 白露と同じ意味で、草の上に降りた朝露が、朝の空気の中で白く輝いて見える頃。
次侯:鶺鴒鳴(せきれいなく)9月12日頃
 セキレイが鳴きはじめる頃。セキレイは川辺を好む鳥で日本神話にも登場する鳥で
 秋の季語でもある。「男女の神が結ばれるきっかけを教えた」という話から、「恋
 教え鳥」とも呼ばれている。
末侯:玄鳥去(つばめさる)9月17日頃
 春にやってきたツバメが、子育てを終えて秋になり越冬するために、東南アジアの
 方へ海を渡っていく時期である。
気温が下がり、陽から陰へ空気が変化する時期、動植物たちもねぐらを変えたり季節
に沿って変化を見せ始める時期なのである。
「白露」の期間に、「重陽の節句」(9月9日),「二百二十日」(9月11日頃),
「敬老の日」(9月の第3月曜日),「彼岸の入り」(9月20日頃)がある。また、
年によっては「中秋の名月」(旧暦8月15日)がめぐってくる。
「重陽の節句」(別名・菊の節句)は、9月9日である。
3月3日の「桃の節句(雛祭り)」や5月5日の「端午の節句」などの五節句の一つ
の「重陽の節句」である。
古来、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、その奇数が連なる日を
お祝いしたのが五節句の始まりである。めでたい反面で、悪いことにも転じやすいと
考え、お祝いとともに厄祓いもしてきた。
中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書き「重陽の節句」
と定め、不老長寿や繁栄を願う行事をしてきた。重陽の節句は、五節句を締めくくる
行事として、昔は最も盛んだったといわれている。また、菊を用いて不老長寿を願う
ことから別名;「菊の節句」という。
重陽の節句は長寿祈願の行事なので、重陽の行事食を「敬老の日」に用いてもよいの
ではないだろうか。小生の誕生日が9月21日なので、この日に家族そろった食事会
をする予定である。
「中秋の名月」は、9月17日である。
「彼岸の入り」は9月18日である。秋のお彼岸(秋分の日を中日とした7日間)に
入る日のことをいう。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、暑さがやわらぎ過ごし
やすくなっていく。「おはぎ」の語源になった萩の花や、彼岸花も咲き始めるので、
自然に親しむよい機会になる。