人生にも役立つ「相場格言」② | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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日経新聞6月1日付けの朝刊の「プラス1」に掲載された「人生に役立つ相場格言」から
の加筆引用である。
金融相場で長年にわたって共有されてきた投資の格言。山あり谷ありの修羅場でもまれて
おり、人生の大きな決断に生かせるものも少なくない。
人生にも役立ちそうな格言を選んで紹介する。「相場の見方つかみ方編」である。
 
相場は相場に聞け

相場に素直に向き合う
相場は、あらゆる材料を織り込んで動く。相場の行方は分かりにくいので、自分の考えや
予想を押し通すと失敗することがある。
相場はアマノジャクであり、人が考えているとおりには、なかなか動いてくれない。理屈
では割り切れない、いわゆる「理外の理」で動くものであって、それが「相場は生きもの」と
いわれるゆえんでもある。
「自分が下した判断だから」といって、これにこだわり過ぎ、或いは意地を張っていては、
大きな痛手を受けることになりかねない。相場のゆくえは、相場だけが知っている。
ここは、素直に相場に従うべきだという教えである。
 
買いにくい相場は高い

株価が高いからといってその銘柄を買うことを避けているトレーダーを諫めるもの
日本人は 買い物が下手だといわれる。その典型が「安物買いの銭失い」である。これは一面
からいうと、買い物の無計画性を示すものであり、お金の価値をしっかりと掴んでいない
から起こるものと見てよさそうだ。
株式投資においても、この傾向は多い。「安いから」というただそれだけの理由で、株式
を買う人がいる。むろん、相場全体の水準が極めて安いところにある場合には、この投資
方法でかまわない。しかし、普通のときに 特定のある株式だけが安値にあるからといって
無条件で買うと、思惑どおりにいかないことが多いのである。
というのは、株価が安いところに置かれているのには、それなりの事情がある。事業その
ものの見通しが立たず、業績推移が思わしくない、元来が人気のつきにくいものである等
の理由だ。したがって、「安値はいつまでたっても安値のままで放置される」ことになる。
こういう株式を買うと、長い間に飽きがきて、大抵は投げ出さざるを得ない羽目に陥る。
 
行き過ぎもまた相場

株式市場において株価が予測できない位大きく上昇したり、その反対にパニックレベルで
暴落が起こったりすること
物事には、動があればその反動がある。株式相場でも、人気が過熱気味で上に行き過ぎた
ときには、その後の下げもきつい。いわば、妥当と見られた水準を上向った分だけ、下げ
のときも予想をさらに下回ることになる。いってみれば“相場の勢い”である。
従って、「どの指標を見ても、どう試算しても、これ以上株価が高くなるはずはない」と
いってみたところでも、現実に株価はこの予想を上回ってしまう。ちょうど、スピードを
出して走ってきた自動車が、急ブレーキをかけてもすぐに止まれないようなものである。
勢いがついているものは、結局、行きつくところまで行かなければおさまりがつかない。
それも相場のうちであることと知っておくべきだというのが、この「行き過ぎもまた相場」
という言葉である。同時に、行き過ぎがあれば、その分は反動を覚悟しなければならない
ことも教えている。
 
閑散に売りなし

相場の出来高や売買代金が低調な時は、売りは得策ではないこと
大きな動きを繰り返した後、相場が上にも下にも行かず、「無風状態」になることがある。
これを保合(もちあ)いという。保合いも 最初のうちは売買量が伴って、多少は相場の
エネルギーも感じさせるが、次第に振幅がなくなるにつれて商いが細っていく。ついには
パッタリと株価が動かなくなる。
株価が動かなければ、売ろうにも買おうにも手の出しようがなく、従って 市場は閑古鳥が
鳴くような寂しさとなる。
こういう状態が長く続けば大抵の人は嫌気がさし、持ち株があれば投げ出したくなるのだ。
つまり、弱気色が市場に満ちてくる訳である。そこにつけ込んで、わざと 売ってくる人も
あって、相場は再び下げ歩調となる。
しかし、相場自体の趨勢として下げたものではなくて、いわば「人為的に売り叩いた結果と
しての下げ」だから、いったん売り物が一巡すると急激に反騰することが多い。
「閑散に売りなし」とは、そういう状況でうっかり売り込む愚を避けることを教えたものだ。