「春分の日」に思う | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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「春分の日」は、日本の国民の祝日の一つである。1948(昭和23)年に公布・
施行された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」により制定された。
祝日法第2条は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としている。
休日としては、1878(明治11)年改正の「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム(明治
11年6月5日太政官布告)」による「春季皇霊祭」から続くもので、1947(昭
和22)年にて廃止されてしまった「休日ニ關スル件(昭和2年3月4日勅令)」で
は、この名称だった。
本日;3月20日は 今年の「春分の日」であるが、春分の日とは、3月20日または
3月21日頃である。祝日法の上では「春分日」としている。国立天文台が作成する
『暦象年表』という冊子に基づいて閣議で決定され、前年の2月第1平日付の官報で
発表される。
すなわち 、「2年後以降の天文学における春分日は、計算によって求められる」ので
あって、来年;2025年の春分の日は3月20日と決まっているようだが、「2年
後以降の春分の日は、確定していない」のであるという。これには、些か驚いた。
「春分の日」である本日は、国旗;「日の丸」を玄関先に掲揚した。しかし日差しが
届いても、にわか雨が降ったりして変わりやすい天候の日であった。冷たい風も吹き、
北日本や北陸地方では、大雪や暴風などの注意報も出ているようである。午後からは
外出したが、冷たく強い風にまだまだ防寒具は欠かせない。「寒の戻り」だろうか。
「春分の日」を境にして、昼が夜よりも長くなって、生物は目に見えて生気に満ちて
くるだろう。しかし昨今では自然や生物に関心を持って、そこに季節の趣を感じると
いう「日本人的な情感」は、失われつつあるように想う。
美しい日本の四季は、きわめて変化に富んでおり、日本人は 日々の暮らしの中でも、
繊細かつ豊かな季節感を養ってきた。しかし、昨今では、季節への感受性さえも育ち
にくい時代となってきたように感じる。
住環境が快適になるにつれて 季節ごとの寒暖を体感することが少なくなって、多くの
野菜や果物が季節を問わず出回ることでにより「旬」という言葉も次第に使われなく
なるのではないだろうかとも思う。
 
閑話休題。寒さが厳しい頃には、空の青が木々の先端に 冬枯れの鋭角を与えていた。
ところが、今頃の季節には、膨らみを帯びた枝先が青に侵されることもなく、あたり
一帯の風景に薄桃色の霞(かすみ)を添えていくことだろう。
 
「空と木々の主従が入れ替わる季節を 人は春と呼ぶ」のかもしれない。