昔 金沢の洋服屋で働いてたんですが

一階は路面店が2店舗あり

僕の働いていたお店は地下一階で100坪ある大きいお店でした


仕事が営業中に終える事が出来ずに残業するのが当たり前でした

時には一人での残業も少なくありませんでした

音楽を流してる時もあれば そうじゃない時もあります

節電してる時は 一部しか電気を付けなかったりしました

やっぱり 100坪で一人っきりってのは たまに恐くなる事もあります


その日も

いつものように

スタッフみんなが帰った後に 僕一人で残業をしていました

音楽もつけてない方が集中できるので無音でした

夜中の2時頃だったでしょうか

ちょうどお店の真ん中くらいで 書類を書いてた時に

一階で音がしたような気がしました

書類に集中してたので あれ?って感じで 天井を見ました

しかし 何ももう聞こえない

何だ~?くらいで気にとめず また書類に集中しようとした時に


ダダダダダダダダ!!!!!!!

っと 一階で人が走ってく音が聞こえてきました

ぅえええ!! 何!? っとびっくりしました

その走る音は うちのお店の端から端に走りきる距離でした

こんな時間に上のお店に誰か居るのかなぁ?~ 

って考えるくらいに気が付いてしまいました

一階は2店舗あるんです

その走る音は 完全にその店舗間にある壁をすり抜けていました

あわわわ~ ってなって めちゃめちゃ鳥肌が立ちました

お店の電気を全部付けて 音楽のボリュームも大きくして

また書類を・・・・・と思いましたが 

もう 恐いスイッチが完全に入ってしまったので帰る事にしました

このお店は お客様の入口とスタッフの入口が全く逆のところにあります

防火扉を開け 薄暗い廊下を抜け階段を上り 裏口から防犯ロックをして出れるのです

お客様の入口側に 店内のすべての電源スイッチがあるので

全部消してから その防火扉まで数十m歩かないといけないのですが

それが 非常灯しか光がないので めちゃめちゃ恐いんです

ので この日は 電気を全部消すのはやめて 足早に店を出ました


それから どれくらい経ったでしょうか

その事も すぐに思いだせないくらいになった頃

また一人で残業をしてる時でした

時間も深夜3時を回ったくらいだったのをハッキリ覚えています

この時も 

お店の真ん中くらいで通路で書類を書いてたのですが

スタッフ入口の方から何やら音がしました

え? いやいや・・・・・。

裏口の方・・・。

うわ~ ・・・・・。 

・・・・なんかおる。

今度は音だけでなく 扉の向こうに何かがいる気配が半端なかったのです

・・・・・。

絶対に 何かいる!! 

僕は 防火扉をじっと見ていました


すると・・・・・・


防火扉のノブが すーっと動いて 扉を開けようとしてるのが分かりました

腕から背中までじわ~っと鳥肌が広がりました


防火扉まで距離があるので 開けるのを止めるのはもう無理で 鍵もかけていません

それ以上に恐くて動けなかったというのが正解だったと思います


ゴクリ・・・


すると ドアノブは回され 扉がそ~っと開いて行きました

心の中で

わあああああああああああああ っと完全に叫んでいました

僕は ただ開いていく扉を見てることしか出来ませんでした



すると



開いた扉から 



す~・・・っと・・ 






見た事の無い若い男の人の顔が中を覗き込むように出てきました





わ~!!!!!!!!






となりましたが

僕は 意を決して鳥肌全開で立ち上がり 堂々と 扉に向かいました


一歩一歩 その見た事無い男に近づくと同時に

その男も 体をお店の中に入れてきました


そして僕は完全にその男と目が合いました

そして 僕が声を出しました






おおお おー疲れ様です!!!!



警備会社の人でした


深夜に防犯されてなかったので 

確認しに来たそうです

そりゃそうですよね

もしかしたら僕が泥棒かもしれませんから

向こうも そ~っと息を殺して そ~っと入ってきますよね


安堵感からか も~!!

めちゃめちゃビビったじゃないっすかー!!!なんて話しながら

警備会社の方は帰られました

あ~ 恐かった~



そろそろ 恨めしい時期になりますね~

まぁ 冷静さを失った時の人間も恐いんですが(体験済み)

こんな体験もしたよ~って話でした~

最初の走る音は未だに謎のままだよね~

文章下手だけど恐かった??


ふと思い出して記事書いてみたよ~

今ね 2つくらい書きたい記事あるんで 写真が揃い次第書くね~

ほいじゃー またね~


あ 案外無音で神経とがらせると 本来聞こえない音とか聞こえるかもね~

ふふふ

ほな ゆっくり眠ってくださいね~



お や す み な さ い