遺言書の中に「公正証書遺言」というのがあります。
公証人と呼ばれる人に作ってもらう遺言書のことです。
公証人ってどんな人?
どこにいるの?
知っているようで知らないものです。
公証人とは法務局に所属する公務員のことです。
この人達は公証役場という所で働いています。
ある程度の都市であれば公証役場はあります。
電話帳でもネットでも探すことができます。
公務員である公証人が作る文章は「公文書」となります。
ですので「公正証書遺言」とは、公式な遺言書ということになります。
ここに依頼すれば、正式な遺言書文ができることになります。
公証役場に行くときは事前予約をしてから行きましょう。
公証役場は忙しい所です。
突然事務所に入って行っても、
その日に相談に応じてもらえないことが多いです。
また予約して行ったとしても、
当日に「公正証書遺言」を作成してもらえることはないでしょう。
公証役場へ行くときには、
遺言者の本人確認のための印鑑証明書が必要です。
公証役場に行きたくても、足が悪かったり、体調が悪かったりして行けないときは?
所定の費用を支払えば、公証人は出張してくれます。
ただし注意が必要で、
公証人は公正証書遺言作成の手続上のことはアドバイスをしてくれますが、
各家庭の事情を聴き、その家庭に適切な助言をしてくれるわけではありません。
そのため公証役場に行く際には、
できるだけ具体的な原案を持ち込まなければいけません。
その原案作成に不安がある場合は、専門家に相談した方がいいでしょう。