防火対象物使用開始届出とは
消防法第7条第1項の2に基づき、
「建物の用途を新たに使用開始する前に消防署に届出る」 義務があります。
例：
元は住宅だった建物をスナックに改装して使う → 「防火対象物使用開始届出書」を提出。
🔷 行政書士が行う実務手順
① 依頼受付・ヒアリング
まず、依頼者（店舗オーナーなど）から以下を確認します。
- 店舗の所在地・構造（木造、鉄骨など）
- 延べ床面積
- 用途（スナック、バー、居酒屋など）
- 建物の所有者（自己所有か賃貸か）
- 消防設備の有無（消火器、誘導灯など）
- 使用開始予定日
- 防火管理者選任の要否（延べ300㎡以上 or 収容人員30人以上）
② 図面・資料の確認または作成
消防署に提出する際、以下の図面類が求められます。
- 平面（出入口、通路、避難経路を明記）
- 配置図（建物の位置・道路関係）
- 防火設備図（消火器、非常灯、誘導灯などの位置）
- 用途変更がある場合：旧用途と新用途を区別して明示
👉 図面が無い場合、行政書士が現地を実測して簡易図面を作成することも可能です。
③ 届出書の作成
届出書の内容を正確に記入します。
（中津市消防署の場合：「防火対象物使用開始届出書」様式）
主な記載項目：
- 届出者情報（氏名・住所・電話番号）
- 建物の構造・階数・延べ面積
- 用途（飲食店・スナックなど）
- 使用開始予定日
- 防火管理者情報（必要な場合）
- 消防設備等の概要
④ 消防署への提出
提出先は**店舗所在地を管轄する消防署の予防課（防火担当）**です。
- 提出期限：使用開始の7日前まで
- 提出部数：通常2部（1部は控え）
- 提出方法：持参提出が基本（電子申請可の自治体もあり）
消防署では内容を確認し、必要に応じて設備・避難経路の現地確認を行います。
⑤ 消防署の受理・控えの返却
受理印付きの控えを受け取ります。
その控えを営業許可・深夜営業届の添付書類として利用することもあります。
📄 添付すべき書類一覧（中津市の例）
- 防火対象物使用開始届出書（正副2部）
- 建物の平面図
- 配置図
- 用途変更説明図
- 消防設備設置状況図
- 委任状（行政書士提出代行の場合）
💼 実務上のアドバイス
- 保健所・警察・消防の3機関連携スケジュールを整理しておく。
- 消防署によっては、内装工事の計画段階で事前相談を推奨しているため。
中津市の防火対象物使用開始届は地域密着の行政書士三毛門事務所へご相談ください
行政書士三毛門事務所
070-8429-4159