リンダ問題からずいぶん日が経ってしまいましたが、今度は「インフル問題」です。
強毒型の新型インフルエンザが話題になってしばらくたちますね。各社で新型インフルエンザの流行を想定した事業継続計画を策定されたことと思います。しかし、最近では地震と津波対策にかかりきりで、インフルのことを忘れてしまっているということはありませんか?
今年の冬もインフルエンザが大流行する兆しがあるそうです。新型でなくても休務する人が増えると企業にも影響が出る可能性がありますので、インフル対応のBCPをもう一度見直しておくことも大切ですね。
ところで、ある人がインフルエンザであるかどうかを判定する検査の精度はどのくらいなのでしょうか?
臨床検査の信頼度を評価する指標として「感度」と「特異度」の二つがあります。
感度:特定の病気に罹患している集団に対して検査を行ったとき、陽性(異常値)を示す割合(真の陽性率)
特異度:逆に、特定の病気に罹患していない集団に対して検査を行ったとき、陰性(正常値)を示す割合(真の陰性率)
通常は検査の感度を上げようとすれば特異度は下がり(偽陽性が増える)、特異度を上げようとすれば感度が下がる(偽陰性が増える)という関係になります。ラジオの音量を上げるとノイズが耳に入りやすくなるのに似ていますね。
さて、ここで問題です ・・・・
単純にするために、次のような仮定を置いたとき、検査で陽性となった人が本当に新型インフルエンザに罹患している可能性はどのくらいか、考えてみてください。
・ この地域では100人に一人が罹患している。(有病率1%)
・ 新型インフルエンザかどうかテストする検査は感度、特異度とも99%である。
このとき、検査で陽性となった人が本当に新型インフルエンザに罹患している確率は?
統計や計算に強い人なら簡単に正解できると思いますが、直感とちょっと違う答えに驚くかも知れません。
答えは次回をお楽しみに~ ^^/