自宅は阪神大震災の時、震度7の揺れでした。

もう16年前になりますが、今でも当日の朝、間近に観た阪神高速が倒れた姿が目に焼き付いています。

 

その少し後からPTSDによる地震恐怖症になっていた妻は、今回の東日本大震災で決定的なダメージを受けました。

 

テレビやラジオで地震速報が流れると、想像を絶する恐怖感にさいなまれます。

その姿はとても見るに耐えないもので、おそらく精神科の専門医か、家族に同様の症状のある人でないと分からないでしょう。

 

もちろん専門医にかかって処方通り薬も飲んでいますが、地震速報が流れたときはやはり自分自身を抑えきれなくなることが往々にしてあります。

 

何故、全てのチャンネルで地震速報を流すのでしょう?

震度5強以上などで、近親者がいれば安否を確認したくなるような地震であれば速報の意味は大きいと思います。

もちろん、震度1とか2で、津波の心配もない地震の情報が必要な人もいるのでしょう。

しかし、公共の電波で流さなければならない情報なのでしょうか?

 

本当にその情報が必要な人には自動配信で携帯に連絡されるとか、随時ホームページが更新されるなど、必要に応じて情報を提供するPULL型のサービスでは何故いけないのでしょうか?

 

地震速報は見たくないけれど、他のニュースやドラマは普通にテレビで観たい、というのは贅沢なのでしょうか?

 

知りたくない情報は「知らないでいる権利」というのは無いのでしょうか?

 

入手した情報はとにかく流せばいい、それが国民の知る権利を守ることだというのはちょっと違うような気がするのですが、あなたはどう思いますか?