受験の時間
 朝、受験生と共通テストの願書を書く。2025、1月中旬、2日間11時間47万人のレース。闘いから4日後、1月下旬、自分の立ち位置と2月2次戦略に取っ掛かる。余韻は3分がせいぜい、成人式って実はこっち。

 教育学部の統合、情報学部の新設と経済・経営系統の削減、東京工大・医科歯科大合併の様に大学自体、断捨離の如く圧縮。18・19歳人口の概(おおむ)ね6%比率で区切っているので、国公立は生き残れる。一方私立文系、死屍累々。5割が無試験、7割が平均値50未満。しっかり学べる大学って言うより、学部単位で見つけて探すのが一般的。無試験組=漱石を論じ切るなんて夢のまた夢。「400字で自分を語れ」と言われて、先ずむくれ、自分を「思いやってくれない」相手が悪いと言い、正当化、被害者ぶる(これでも、柔らかく語ってる)。その言い分、一貫性は買う(バーゲンで)。

 夕方からバイクすっ飛ばして中学受験=俳句・短歌の解説。下の句を互いにケタケタ笑って作って行く。灘の説明会に行くと、古文に触れる為に2時間役を割り振って演じ切るそうな。台詞は全て古語、諳(そら)んじる時に分かるそうだ。取り入れてみたい。

 親御さんは中学受験の様変わりに声を漏らして驚く。20年前まで2校受験が多い方だった。2024、熾烈な生徒獲得競争の挙句、午前・午後二回、翌日も午前・午後二回、地方の進学校(岡山白陵が代表的。1500人が受験)併せて5校受験も平均値。東京遠征の生徒も稀だが、彼らは8校を超える。私自身は興味のある学校(食堂・図書館・先生が元気かを基準値)を提唱している。


 算数の先生が落とし所から逆算して🔔鳴る10秒前に終える。名人芸。生徒は圧倒されて、畏怖して、自分との知識の圧倒的な距離感に気付いて、真摯・必死・苛烈にノートを埋める。進学校の出題ノウハウを知り尽くした塾講師。すると、どうだろう。灘や開成は感性の有無を問い出した。「紅葉の錦、着ぬ人ぞなき」から読み取れる情趣を問う設問が話題に。勉強以外にカルタは取ったか、無駄話の中で、歌の解釈をしたか?良いわあ。AIを超える感性が未来を選択するものね。