旧AO(総合型選抜)の時間
 今、一緒に考え、苦闘し、模索しているのが「桃太郎🍑のその後」。昔話を紡ぐと言う入試である。斬新だが実力は読み取れる。基本、入試は暗記型から脱却の方向にある。

 長月上旬までの50日を目処(めど)に、絵コンテ(絵1枚で状況を表現)と800字のあらすじを競う入試である。二次試験もあって、新たな絵コンテを描く。出題校=立命館大映像学部は尖ってて、やっぱ異才を探しているのが分かる。高3異才の卵と準備。面白がっている。受かる傾向は、このノリノリだ。落ちる方は先送りの偏差値が高い。先ずは芥川龍之介「桃太郎」(1924*大正13年)を読む(龍之介は桃太郎を西欧列強に喩えた節がある。5ページと短いので、読みやすい)。

 普通の受験生だと桃太郎が鬼ヶ島を荒らし、多くの犠牲者を出した蛮行に対し頭(こうべ)を垂れる、即ち悔い改めた様子を描くだろう。平凡に尽きる。イスラエルがパレスチナ自治区を徹底的に破壊した様に、止めどもない破壊の魅力に桃太郎は取り憑かれたんじゃ無いかと2人で議論。もちろん、生徒主体。受験生は桃太郎が次の侵略先を設定する文面を提案して初回ミーティング終了。今日も偶然、時間が空いた。更なる鋭意を磨きます。